1. まとめトップ

他人事ではなく明日は我が身の可能性も!ネットカフェ難民の実態とは?

今やセーフティーネットとなっているネットカフェや漫画喫茶。そこで連日、寝泊まりしている人をネットカフェ難民と言うようで都内には1日あたり約4,000人がいるようです。一方ホームレスが減っているわけですが、それはネットカフェ難民に変わっただけという指摘もあり、格差社会の象徴とさえなっています。

更新日: 2019年03月12日

2 お気に入り 7068 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

egawomsieteさん

■日雇い労働者が多いネットカフェ難民

ネットカフェ難民の多くは、日雇い派遣労働などの非正規雇用で生活しているようです。日雇いは毎日安定的に仕事があるわけではなく、先が見通せず貯蓄は難しいと言われています。一般的な賃貸住宅を借りる場合には、敷金、礼金、前家賃といった、まとまったお金が必要となり、家主と契約するには保証人も必要です。

■都内には1日あたり約4,000人ものネットカフェ難民

東京都が初めて実態調査をしたところ、都内には1日あたり約4,000人ものネットカフェ難民がいると明らかになりました。

都内に4,000人いたネットカフェ難民の男女別内訳は、97.5%が男性。年齢別に見ると、最も多かったのが30代で38.6%、次に50代の28.9%。つまり30代と50代で、ネットカフェ難民の約7割を占めているということになります。

ネットカフェには、個室席、シャワー、ソフトドリンク、マンガ、インターネットが備えられ、深夜には1時間100円程度で利用できるお店があります。

入浴や就寝のため、日に6時間滞在したとしても、月に20,000円以下で済む計算になります。決して好きでネットカフェにいたいわけではなく、上述したようにまとまったお金を作ったり、頼れる人がいなかったりするから、こうした施設を利用しているのです。

■ネットカフェに行くしかない現実

一時期はファーストフード店で時間を過ごす人が目立ちましたが、次第にネットカフェやカプセルホテルを拠点とする人が増えだします。個室でドリンク飲み放題、店舗によってはシャワーなどの設備が整っているからです。

 もちろん寝泊まりを続けるためには多少の資金が必要です。東京都によれば、「住居喪失者」の86.5%は仕事をしていて、1ヶ月の収入の平均は11.4 万円だそうです。

であれば住む家を探したほうがよいように感じますが、「住居喪失者」の多くが「(住居確保の)具体的な活動・努力をしていない」(47.4%)または「住居を確保したいと思わない」(24.5%)と回答しています。

 なぜ彼らは、住居を得ようと考えないのでしょうか。

住居確保の問題として、「アパート等の入居に必要な初期費用(敷金等)をなかなか貯蓄できない」(62.8%)、「アパート等に入居しても家賃を払い続けるための安定収入がない(不安がある)」(33.3%)が挙げられていました。収入はあっても貯蓄に回す余裕はほとんどなく、いつ解雇されるかわからないという状況では住居があっても不安だということでしょう。

■正社員を退職後にネットカフェへ

4年ほどネットカフェで暮らした経験があるAさん(34)に話を聞いた。

Aさんは大学卒業後、正社員として就職したが、上司によるパワハラや人間関係のトラブルが原因で退職。住居は会社の借り上げ住宅だったので、退職と同時に退去。ネットカフェ暮らしを始めた。その間も歩合制の送迎ドライバーの仕事をしており、月収15万円ほどを稼いでいたという。

しかし、家を借りることはできなかった。

「家を借りるには敷金、礼金、前家賃とかで25万円くらいの貯金がないと難しい。自分の場合、日給制で収入も月によってバラバラだから家賃を払い続けられる自信がなかった。あとは前の会社でいろいろあって、人と極力関わりたくないと思っていて……家を借りるとなると大家さんとか近所付き合いとか、煩わしいことがありそうで気が進まなかった」と振り返る。

逆にAさんは「ネットカフェ暮らしそのものは、イメージされるほどきつくなかった」という。送迎ドライバーの仕事は時間が不規則で深夜や明け方まで働くこともあったため、都心のネットカフェは仕事をする上で便利だった。

「最初は周囲の物音が気になって熟睡できないこともあったかな。一人きりになりたい時は少し金額が高いけど、完全個室のビデオボックスを利用していましたね。駅から遠いネットカフェとかリクライニングできないシートを選べば、安く宿泊することもできる。ネット環境も整備され、コンビニも24時間営業の飲食店も近くにあって、便利な暮らしができるという点では、悪くないと思っていた」

Aさんは24時間利用で3500円というネットカフェに長期滞在しており、月に換算すれば10万円以上の利用料を払っていたことになる。外食代などもばかにならない。収入はあるが住居を得られない —— “貧困のループ”に陥ってしまっていたと言えるだろう。

その日暮らしを続けていたAさんだったが、ある時、送迎の仕事を請け負っていた店舗が倒産。現在は清掃の仕事をしているが、路上で過ごすことが多くなっている。

■「ネットカフェ難民」の貧しすぎる食生活

日雇い労働者の手嶋達哉さん(仮名・26才)は、いわゆるネットカフェ難民だ。夢を追い求めて6年前に上京するも、ギャンブルに溺れて収入は安定せず。短期派遣を繰り返し、気づけばネットカフェを常宿にして早くも3年目になる。

「深夜のネカフェってオッサンの加齢臭や足の臭いがヤバいんです。仕事で疲れているのに昼間の現場と同じ臭いがして地獄でした……。けど、今は慣れちゃったし、異臭の中でも普通にメシが食えますね」

 派遣先で食べる昼食はコンビニなどでの買い食いが中心だが、夜はもっぱらネットカフェのフードメニュー。店舗によってフードのメニューは違うが「『この店のメシはうまい』『ここは量が少ない』とかわかってきた」という。

「ネカフェのフードメニューは基本的に安っぽい味なんですけど、それも食べ続けると“クセ”になるんです。もう、ちょっとした中毒ですよね。あの濃い味が美味く感じ始めて無性に食いたくなる。最近は他のネカフェ住人をマネて、毎朝、魔法瓶に店のホットコーヒーを入れて持ち出しています」

 ただ、不安な点もあるとか。

「ネカフェの住人たちはみんなブクブクと太っているので、健康面が不安です。体が資本の自分は病気で働けなくなるとネカフェにすら住めなくなってしまう。食事のバランスには気をつけて、なるべく野菜を食べるようにしています。最近は納豆やヨーグルトドリンク、トクホ飲料も飲んでいますよ

■日給3000円、ネットカフェ難民、33歳。超下流女性の生活

現在、“地雷女だらけの風俗店”として人気を誇る「鶯谷デッドボール」の支店、「池袋デッドボール」で働くアボットさん(33歳)も、格差の底にいる一人。埼玉生まれの彼女が風俗業界入りしたのは18歳のときだ。

「最初は寮付きのピンサロ。一人暮らしができるという甘い考えでした。当時は月に20万円ほどもらっていたんですが……」

そこで3年ほど働くが、「せっかく体を売るなら」とさらなる高みを目指し移籍を試みたのが転落人生の始まり。実入りのよさそうなヘルスやソープランドの面接を受け続けるが、お世辞にもキレイとは言えないビジュアルの彼女を雇う店は皆無に等しかった。

「テイよく断られること20回ほど。運よく合格して採用された店でも、客からのクレームでクビになったり、人間関係を理由に自ら身を引いたり……。もちろん、一般職も志しましたが、工場での流れ作業にもたつきクビになったり、コンビニの面接で落とされたりしました」

 結果、月に10万円にも満たない実入りのなか、ヒモの彼氏まで養うという質素で不安定な生活が10年以上も続いた。

そして半年ほど前、そんな生活に飽き飽きしたアボットさんは安定した収入、そして“人並みの生活”を求め夜逃げ同然に上京し、「100%採用」を謳う「池袋デッドボール」の門を叩いたのだった。

貯蓄も拠りどころもない彼女は今、ネットカフェ暮らしに陥っている。1日の暮らしぶりは、朝8時から11時までは、先月から始めたという時給1100円の清掃のアルバイト。その後、13時から23時まで「池袋デッドボール」に出勤し、客からの指名をひたすら待つ。

「あまりにも指名が入らないので、通常70分6000円のところ、店の取り分ナシの70分3000円のキャンペーン価格で案内しています。店は儲かりませんが、取材を受けるなど広告塔の役割を果たしてくれているから持ちつ持たれつということで」と店長は語る。

1 2