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SNSで蔓延!著名人も陥る『そっちこそどうなんだ主義』に要注意

論点とは無関係な問いかけで反論する「そっちこそどうなんだ主義(Whataboutism)」が話題です。「論点のすり替え」「おまえだって論法」とも呼ばれ、SNSでもうんざりするほど横行する論法についてまとめました。

更新日: 2019年03月18日

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この記事は私がまとめました

「そっちこそどうなんだ主義」とは

『そっちこそどうなんだ主義(Whataboutism)』とは、論点とは無関係な問いを投げかけ反論する手法。

同様のものに『論点のすり替え(Ignoratio elenchi)』『おまえだって論法(Tu quoque)』など。

そっちこそどうなんだ主義(英語: Whataboutism)は冷戦時期においてソビエト連邦(ソ連)が対西側諸国で使用したプロパガンダの手法。

「事実は~だ」と書くと、それに対して「でも~はどうなんです?」と一見反証のような無関係な問いを立てて反論することを、Whataboutismという

ソ連が批判されたとき、その返事が「(西側諸国における事件を挙げて)~こそどうなんだ?」(英: What about...)になることから名づけられた。

英語の「what about +‎ -ism」が語源。

これは冷戦時代にソ連の広報官の常套手段だった。「英国の帝国主義はどうなんだ?!」と自国擁護論者は声高に言う。まるで、相手の先祖の犯罪によって、自分の先祖の犯罪が正当化されるといわんばかりに。

日本語で言うと「どの口が言うか」論法です。これはあまりに切れ味がいいのでつい濫用気味になりますけれど、ヨハネ福音書の「罪のない者だけが最初の石を投げなさい」から分かるように古代から知られた論法なんです。

SNSでも横行する「そっちこそどうなんだ主義」

昨今顕著に感じられるのは、いわゆるwhataboutism(そっちこそどうなんだ主義)の横行です。

ソ連時代に考案されたプロパガンダの手法とあるが、小学生時代にはみんな普通に使っていたようにも思う。大人に叱られた時「じゃあ誰々ちゃんの何々はどうなんだ?」と口答えしていた。そういう小学生のような大人が、ツイッター界にはウヨウヨいる。

「そっちはどうなんだ」論で、セクハラの被害者である――だいたいは女性なんですけども――その人たちに対して「いや、でもあなたはその自分のセクシャリティーを使って、結局仕事を取っていた、情報を取って取材のツールにしていたんじゃないか」とか。

あまりにもこれが度を過ぎると、一つひとつの物事の検証が難しくなり、形式的には議論に見えても本質的には議論にならないという事例が増えてしまうのではないか

SNSに見る「そっちこそどうなんだ主義」の一例

そのありがたい忠告が真実のだったら、現在進行中のチベットや東トルキスタンのことには目を向けないのは何故ですか? 同じことをされているのではありませんか? twitter.com/snc20165/statu…

高須クリニック院長の高須克弥氏による「そっちこそどうなんだ主義」の典型的なツイート。
氏はこの前にナチスによるホロコーストや南京虐殺が捏造だという主張をツイートしていました。

ナチのホロコーストや南京虐殺に対して、「じゃ、チベットやウイグルはどうなんだ」がこれですね。 twitter.com/podoron/status…

@katsuyatakasu #ネトウヨの特徴 ・詭弁,論理的誤謬(Whataboutism,Tonepolicing等)一辺倒。 ・"普通に"等の曖昧で意味不明な表現を多用。 ・すぐに論点がズレる。 ・具体的な根拠がない。 ・回避型愛着障害 ・サイコパス ・正常性バイアス ・内集団バイアス ・自分がない思考停止の全体主義。 ・人権意識が低い。 pic.twitter.com/QgornGfEob

俺「自民党を非難」 ネトウヨ「野党はどうなんだよ?」 俺「産経新聞を非難」 ネ「朝日・毎日はどうなんだよ?」 俺「日本の人権侵害を非難」 ネ「チベット・ウイグルはどうななんだよ?」 俺「ネトウヨを非難」 ネ「サヨクはどうなんだよ?」 いやそれ全く対象を養護できてないぞ。 小学生かよ。

「そっちこそどうなんだ主義」を振りかざす人の目的

「そっちこそどうなんだ主義」の論法は、自分にとって都合の悪いことを隠すと同時に、相手の痛い部分を突いて形成を逆転するという二重の目的があります。

わざと論点をずらして答えるのは、都合の悪いことを隠すことが目的です。

意図的に論点ずらして答えていますので、質問を繰り返してもこちらの聞きたいことは答えてくれません。何故なら質問の答えを隠したいからです。

論点のすり替えのメリットとしては自然にすり替えることさえできれば元の議論内容から完全に離れつつ相手を自分のテリトリーに引きずり込むことができ、逆に優位にも立てることです。

人間では話ができるかできないかで立場が変わるものなので、話の腰を折ることで相手の邪魔をして、自分の方が上だとマウンティングしているのかもしれません。

議論と称している場合であれば、批判を受け付けず「論点のすりかえ」ばかりするのは逆におかしな話です。ましてそのような姿勢の人間が「俺は議論に強い」だとか「俺は頭がいい」などと主張するのは、もう笑止千万、噴飯ものの自意識過剰と言えます。

この手法を今『保守』と自称する方々の間で多く用いられているようにも感じますが、旧ソ連で用いられた論法が、それを毛嫌いする方々が多用しているように思えるのは皮肉なものだと思えてなりません。

「そっちはどうなんだ主義」への対処策

「そっちこそどうなんだ主義」の論点ずらしに反応してしまうと、相手の思うツボです。

過去の話を出してくるということは、その過去の話が完結しておらずずっとくすぶっていた証拠だと思います。
そこに「口論」や「議論」という油が注がれて、鎮火しきっていない過去に火がつく。

相手が話を切り出してきたタイミングを逃さず、自分のすべき話にすぐさま戻す一言を発するのが効果的です。

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