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【認知心理学】理解しやすい話のために「談話」を理解する

「君の話はわかりにくい」と言われることがもしあったとしたら、それは話に一貫性やまとまりがないせいかもしれません。今回は認知心理学の観点から、文章を話すこと、書くことについてまとめてみました。

更新日: 2019年04月06日

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この記事は私がまとめました

多かれ少なかれ、誰しも思うところはあるだろうけれど、他者に何かを伝えるというのはとても骨の折れる作業だ。しかも、その骨折りはまったくの無駄だったという結果も決して珍しくはない。何らかの技術を修得することで、そのような事態を解決できるなら素晴らしいと思う私、かのえうまがまとめました。

「談話とは」「一貫性と結束性」「結束性向上の技法」「談話分析」の内容でお送りします。

「談話とは」

談話(Discourse)とは、文の上位にある言語単位である。通常は複数の文からなるが、1文または1語のみで1つの談話をなすこともある。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

1つの文と次の文との間には意味的な関連性があり、その理解には様々な常識、推論、連想などが関連している。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

まとまりのある文章を書くためには、ある事柄をめぐり表現したいことによって文の配列を変えたり、適切に補強をしたりする訓練が必要になるのだと言える。

「一貫性と結束性」

談話をなすための要件として一貫性と結束性の2つを挙げている。一言で言えば前者は「まとまり」、後者は「つながり」のことである。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

一貫性は談話における命題内容の連鎖の仕方によって実現される。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

結束性は当該の談話における文と文の間の関係性を指す。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

「結束性向上の技法」

談話の結束性を強くするために、命題内容の展開の方法を多様に変化させたりする。自然な会話の流れでは古い既出の情報に新しい情報が付け加えられる。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

視点を一定に保つことも新情報と旧情報を整理して談話の結束性を高めるために働く。語順を操作して新旧情報を整理することができる。

出典日本認知心理学会(2013)『認知心理学ハンドブック』

「談話分析」

談話分析または談話研究は、記述による言語使用、発話による言語使用、身振り手振りによる言語使用を分析するための様々な方法論である。

あるテクストに含む内的矛盾や受容されている諸前提を明らかにしながら隠された意味を示すことや、その言説はどのような発展を辿ってきたのかを明らかにすることが談話分析によって可能となる。

一例としては「彼は宗教の信者である」という言語使用においても、「宗教が非科学的で非合理的だ」という言説に基づくのと、「宗教は人間の精神性を育むものだ」という言説に基づくのとでは、含意するものが全く異なることで示すことができる

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