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<閲覧注意>本当にあった怖い話「足のないビデオ」「エレベーターの女」「輪廻」

<閲覧注意>本当にあった怖い話「足のないビデオ」「エレベーターの女」「輪廻」についてまとめました。

更新日: 2019年04月07日

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この記事は私がまとめました

<閲覧注意>本当にあった怖い話「足のないビデオ」「エレベーターの女」「輪廻」についてまとめました。

kent303さん

足のないビデオ

これは、去年の12月の出来事です。
友人も何名かその後死んでしまいました。
ここから先は危険なので、読まないほうが良いかも知れません。

僕たちは高校の仲間で富士の樹海に肝試しに逝こうかという事になり、5人でバイクに
乗り12時ごろに樹海に到着しました。
かなり寒くて凍えそうでしたが、緊張していたと言うのもあって何とか耐えられそうな感じでした。
友人の相原が、じゃー逝って見ようか?と言い出し、デジタルビデオカメラを持って僕らは暗闇の
森の中に進んでいきました
僕の原チャリから300Mぐらい奥に入ったときに、ガサ、ガサと誰かがこちらに向かってくるような
足音のようなものが聞こえ、僕が何か聞こえない?と言うと
雄一が、つーか、かなり前からさ、俺たちの後ろから足音してんだけど・・・
気のせいだと思ってたけどおまえにも聞こえる?

と言い出し、少し様子を見ることにしました。
相原が、動物来てんじゃねーの?と言い出しましたが足音のするほうを見ても、誰も居ないし、動物
なんて絶対ありえないよな
しかもなんだかくさい。水槽でザリガニが死んで、腐ったような匂いが風に乗って時々におう
と思っていると、後ろ数メートルぐらいの距離でイキナリ”バチ”って鳴ったかと思うと
男の声らしき”ウォォォォ”、”グロゥゥゥゥ”と言うような声が

なんだ???と思いそっちのほうを見てみるとなんか人らしき者が・・・
なんか、人が居るよぉとびびって居るとスゥーと消えた
出たと思うのも束の間、雄一が真っ先に逃げ出し、相原もそれに続きダッシュ
後輩の遠藤、次に僕、後に送れて後輩の飯田もそれに続いてダッシュ
逃げているときに思わず親父のデジカメを落としてしまった。
そんなことはもうどうでもいい、只管逃げる
少し開けたところで皆止まり

相原:一体今のなんだよ?
遠藤:お化けじゃないんですか?
雄一:マジで?俺見て無かったよ。なんだか声が聞こえて相原が走るから
飯田:やばいっすよ。帰りましょうよ。
僕:カメラ落とした・・・だれか、カメラ探すの手伝ってくれない?
雄一:どこらへんで落とした?
僕:逃げようとして直ぐだったから、あの変なのが出た付近だったと思う
相原:てか、やべーだろ?俺はあそこいきたくね
皆:・・・
と言うような会話が5分ぐらい続き、皆も仕方無しに、カメラを探しに戻ることにしました
さっきの、霊らしきものが見えるところまで来ると急に皆の足が遅くなり
僕はカメラ無くすと親父にすげー怒られると思い。何とかカメラだけはと言う感情から一人だけ先に行くことに

皆から50Mほど先に進んだところでカメラを発見、落ちた衝撃で壊れてないか心配しましたが
赤いレコーディングランプも付いたままで問題なさそうでした
少し、安心したけど、”ガサ”と音がし、僕は少し足早に皆のところに戻り
やっぱ、あそこなんか変だよ。まだ、足音するし
でも、バイクに戻るにはその付近を通るしかないよな?
怖すぎる
少し、迂回をしていけないか?と言う話になり、迂回することに
足早に、原チャリの地点まで進んでいると、臭い凄い臭い
直感的にここすげーヤバイかもしれないと感じていると横に視線を感じてそっちのほうを見たとき僕は思わず
”うぁ”っと声を上げてしまいました
何か、大き目の物体が木にぶら下がってる
”うぉぉ!!”と相原も気づいたらしく木にロープらしきもの1本でぶら下がってる物体を見ていました。
相原:あれ、死体だろ?
雄一:ヤベーかなりヤベー
遠藤:両足が無い
僕:さっきのヤツってもしかして、この死体のなんかなんじゃ?
飯田:無言

となんだかんだ会話をしていると
”オ・・・・コ・・~ス~”と言う声が途切れ途切れに人の声と分かるぐらいにハッキリと
ヤベーヤベーと誰かが叫び、また、ダッシュで逃げました。
何とか、無事にバイクの場所にまでたどり着き
相原:今のはかなりヤバイだろ?
遠藤:俺ももう帰りたいっすよ
そのとき飯田が何か見たのかいきなり”ウァ~ウァ~”と言い出し、しゃがみ込んでしまいました
相原が飯田をどうした?おい、どうした?だいじょうぶか?
と、なだめているとそのまま気絶しているようでしかも口から泡吹いている状態
このままにして置けないので、飯田を只管皆で介抱する事にし、10分ぐらいかけて何とか意識を取り戻した
僕はバイクのメット入れの中にしまってあった、ジュースを飯田に飲ませた
皆もただ事じゃないと感じているようで、直ぐに撤収することにしました。
ですが、なんだか飯田の挙動が以前に比べ変な感じになってる
その後の帰道の出来事で飯田が死ぬことになるとは

皆普通にバイクに乗り、問題も無い感じで進みトンネルに差し掛かった時にバガーン、ドチャ
かなりでかい音が、なんだ?トンネル見てもなにもぶつかった形跡も無いし???
皆がトンネルの出口に向かって走っていくのが見え、その尋常じゃないのを見て事故と直ぐに理解しました
飯田のバイクが、トンネル入り口の壁に激突して大破している
かなり、状況は酷く、飯田の顔がグチャグチャに潰れてしまい顔だと認識できない程に
飯田はそれでも、まだ、生きているようで手足をバタバタさせながらもがいている・・もう見てられない

その時、上から何かがドスンと落ちてくる音が
なんだ?と見てみると、何もない
直ぐに、近くの公衆電話まで走り警察に連絡したが、警察と、救急車を待っている間に飯田は動かなくなってしまった
その後、警察で色々と事情を聞かれ親に迎えに来てもらい帰宅した
警察にはさすがに、親に肝試しで樹海にいって死体を発見したなんてばれると凄いことになるので、ツーリングと言うことにした。
こんな事になってしまい。皆気が重かった

次の日親父から呼ばれて説教かと思っていると、そこには昨日撮影したデジカメがあり
親父はそれを見たらしく何か変なものが映ってるといい事情を話すことに
僕も見たくは無かったが、見てビックリした
カメラを落とした時に、僕らの逃げるところが撮影されていて、その後、数秒間経って誰か分からないが、カメラを持つ者が居たらしく
カメラがフワフワと上に移動している
なんだ?????あの時は確か皆逃げるのに必死だったし、カメラを落としたのも知ってるのは僕だけだと思う
しかも、逃げてるのに戻ってカメラ持つ人間なんて絶対居ないはず・・・?
と思っているとかなりかすれた声で”オマエタチコ~ロ~ス”と聞こえ、手をはなされたかのようにカメラが落下していく
そして地面に埋まったのかライトが消えたのか分からないが、画面が真っ暗になったと思うと、ぱっとどこか見知らぬ風景を撮影している
シーンに、うぁ、これは、飯田が事故死したあのトンネルだ

次にノイズが酷くなり池を写しているシーン、ビルのような建物、踏切り、道路、森、火事のようなシーン、最後にどこかの会社の受付み
たいなのを写しているシーンが幾つか流れ暗闇に戻った。それらのシーンには必ず足の無い黒い影が入っている
その後から、僕の部屋でバチ、バツというラップ音や金縛りに悩まされることになった
ビデオを見た日は夜中目がさめるとバチバチバチバチバチバチと言うような電気がスパークしたような音がして
真っ赤な光が部屋中に見える事もあった

飯田のお葬式の時にビデオの内容が変だということを伝え皆で見ることになった
相原、遠藤、が来たが雄一が何時まで待っても来ない家に電話しても出かけたと言われる
多分こっち向かってるんだろうと言うことになり、そのままビデオを見た
かなり、皆ショックを受けたようで、相原はバイクに乗らず押しながら帰った
それ以来雄一は学校にも来なくなったし捜索願も出された
沼で雄一の死体が見つかったのは5日後ぐらい先だった
どうも、ビデオを見るために僕の家にやってきてそのまま5日間行方不明になったと言うことになる

警察の人も色々調べたらしいが、なんでこの時期に池に入ったのか分からなかったようだった上着を脱ぎ捨てそのまま池に入っていたらしい
警察側では受験のストレスにより精神的におかしくなり自殺したと言うことで処理された
その後は学校も卒業し、皆バラバラになったが相原がビルから飛び降り自殺したと知ったのは今年の8月だった。
あのビデオにあった、ビルと全く外観が同じビルで飛び降りた
そして今この文章を書いている僕
残ったのは、遠藤と僕になる
いまだにラップ現象は収まらず、このまま行くと殺されるのかと思うと怖くてどうしようもなくなる
親父はなんだか、この頃変になってしまい。会社も辞めて酒ばかりを飲んで独り言が多くなっている
自殺ういう言葉も言うようになった
これからの僕は一体どうすればいいんだ
ビデオをインターネットで公開します、霊感の強い人が何か助言してくれると良いのですが、僕たちは5人しか居ません、がこれに映っている
足の無いビデオは20シーンを越えています。これを見てどうなっても僕は責任をとることが出来ません。公開していいものかどうか迷います。

エレベーターの女

酒を飲んで、深夜に帰宅した
道が混んでいなければ、最寄りの駅から車で10分くらいの場所にあるマンションに私は住んでいる。
普段は駅までの道は行きも帰りもバスを利用しているのだが、
その時は午前1時を回って2時近く、深夜バスもない時間帯だった。
従ってタクシーで、その日は帰宅した。
マンションはオートロック式で、ナンバー入力により開錠しエレベーターホールまで数歩。
地上12階建て地下1階(駐車場)の私は7階11号室の住人である。
エレベーターはB1にとまっていたため、1階に止まるまで数10秒待たされる。
深夜で当然あたりは静まりかえり、人の気配などない。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・遅い。
エレベーターが来ない。ずっと地下に止まったままで、なかなか上がってこない。
地下で人待ちでもしてるのだろうか。生理的にイライラしてくる。
かといって7階まで階段であがる気には到底なれない

せいぜいエレベーターの所在をあらわす明かりを見上げながらイライラするだけだ。
正確に計ったわけではないが5分近く経過しただろうか。
その時の私は、下にいる住人に文句の一つや二つ言う気分で、地下まで下りて行くことにしたのだった。
カツンカツンカツン・・・
異様に自分の足音が大きく聞こえる。
折り返し折り返し下ってきて、何台もの車が並ぶひらけたところに出てきた。
すぐエレベーター室の前に行く

人がいない。
あれだけ待たされたにも関わらず、
でもまあよし。としよう。酔いのせいか感情の波も単純なようで
気炎の出鼻をくじかれたような、無用のトラブルが避けられたような
ホッとした気持ちでエレベーターに乗り込んだ。
扉が開く。

すると

エレベーターの奥に女性がすでに乗りこんでいた。
私は乗り込む際、思わず反射的に「こんばんわ」と挨拶を口にした。
彼女はシカト。だまってうつむいたままだ。
私はメラメラとまた怒りのボルテージが上がってきた。
(自分法であいさつを無視されるのが妙に気にくわない。
プライドを過剰に傷つけられるような気がして、しらふの時でもやけに腹が立つのだ)
あいさつもしない。エレベーターも地下で止めっぱなし
「クソ!いまいましい。何階の娘だろう」
そう思った時に、目的階のボタンが自分の行く7しか点灯していないことに気づいた。
「こいつ、同じ階か」
いやな面もちのまま、あっさり7階に到着した。
後乗り手前に乗っていたため、私が先に下りる。
通常ならここで「おやすみなさい」など住人どうし言うものだが
私は先ほどの件があったので、無言でそのまま下りた。
後ろで扉がシュっと閉まる音がした。
結局、その娘は7階では下りなかったのだ。

「変だな」と思いながらそのまま気にもとめず帰宅したのだった。

それから数日後、
妻が会社のお得意先の飲み会で深夜遅く帰宅した時のことだ。
まず携帯で妻から呼び出しを受けた。
タクシーに乗ってマンションの前まで帰ってきたのだが、手持ちが1000円ちょっとしかないのでお金が足りない。
お金を1階まで、早く持ってきてほしい。とのこと・・・
・・・仕方ない。
パジャマにつっかけで財布だけもって、妻とタクシーの待つ1階に向かう。
エレベーターは地下に止まっている。
下向きのボタンを押して上がってくるのを待つ。
みんなの想像とおり、エレベーターは本当に来ない。
いやな予感と共に、先日乗り合わせた奇妙な女を一瞬思い出して
それから階段で下りていくことにした。
途中5階ぐらいに下りて、エレベーターが上がってこないか確認するが
まだ地下に釘づけ状態。
あきらめてどんどん下っていった。

ようやく1階に着き、タクシーの運転手に礼をいいお金を払った。
(詳しくは忘れたが、1200円超?のところチップ代わりに2000円渡してお釣りは受け取らなかった)
妻とエレベーターに乗ろうとする。
またもや地下1階にとまったままだ。
今度もあの女の仕業だとは思わないけど、いい加減こっちは辟易している。
「せっかちなのよ」と妻は笑うのだが
性分か、無駄な待ち時間は我慢ならない
先日の話しをザッと妻に話し、二人で駐車場まで下りていったのだ。
今度もまた地下に人影も気配もなし
妻は面白がっている。
「きっと幽霊なんじゃないの?」
「新築なのに、そんなことはありえなくないか?」
たわいもない会話をしながらエレベーターに乗り込む。
開く扉の向こうには何もない。ベージュの塗装のきれいなパネルのなんの変わりもない
エレベーターの内装があり、誰も乗ってなどいなかった。
拍子抜けしてしまった。

それからまた数ヶ月が経過した。

例の深夜のエレベーターが地下にとまりっぱなしの話し
同様の体験をした住人が何人もあらわれ、じょじょに問題になり始めた
理事はいたずらと見て、回覧板とエレベータホールで注意を促し始めた。
その頃くらいから階段を利用する住人が急に増えていったのだ。
今までは階段など、低い階に住む人か、せいぜい子供くらいしか利用はなかったのだが
高層階に住む人(私も含)も利用。階段でよく人とすれ違うようになった。
たぶん住人の90%はエレベーターを利用していない。

それもそのはず
あれから決定的な事件が起こったからだ。


当人と家族は(分譲マンションなのに)
引っ越してしまったので詳細はわからないのだが

住人同士の噂によると、今年の3月頃、
5階に住む娘さん(A子さん)がデートで遅く帰宅したらしい
エレベーターが来ないので、やはり地下まで下りて行き乗り込む。
すると髪の長い女が後ろ向きで立っていたらしい。
A子さんは5階で下りて自分の家に部屋に戻った。そこまではいい。
ちょっとしてから携帯電話がないことに気づいたA子さんは、
おそらく恋人の車の中に忘れてきたのだろうと思い、
自宅の電話から彼氏に、電話を持ってきてくれるように頼んだ。
ついさっき玄関まで送ってくれたので、車でそんなに遠く離れてはいないだろうとA子さんは思ったそうだ。
もう一度1階に下りとうと、エレベーターに乗ろうとした時に
なんでも、それはいたらしい。

まだ変わらず後ろを向いたまま、それはいたのだそうだ。
A子さんはかまわずエレベーターに乗った。
その中で何が起こったのかわからないのだが、1階に着いた途端、大声を出して暴れまわった
それこそ、その声は7階の私の住むところまでその声は聞こえた。

何事かと1階まで下りていくと、すでに寝間着姿の住人が何人も集まっていて
A子さんを取り囲むように立っていたり介抱する者もいたのだ。
A子さんはたいへんだった。テンカンというものだろうか?
よくわからないが、失禁はしているわ。口からアワを出してるわ。とにかく
サンダルがちらばりひどい状態、手足をばたつかせるのでスカートも上の方までめくれ上がり
、かなりというかぞっとするほどの錯乱状態で、
私も必死に取り押さえたのだが、足で肋骨付近を蹴られ一瞬呼吸がとまった。

まもなく救急車が来て両親と共にA子さんは運ばれていき、
警察も来て、何も知らないA子さんの恋人は事情を聞かれていた。
ちなみにA子さんは深田恭子に似た会えばキチンとあいさつをするカワイイ女子高生だった。
しばらく入院して夏くらいに退院したが、先月の連休に家族全員で引っ越していってしまった。
あの後、A子さんと母親を一緒にいるのを見かけたが通っていた高校も辞めたらしい。
一時はレイプ説などもあったのだが、
実際はエレベーターの女のせいだと思う。
あれから1人の時はエレベーターに乗っていない(もちろん妻も)

了。

輪廻

寒さで凍える夜・・・午前零時過ぎ・・・新宿歌舞伎町のスタンドバー。
私は仲の良いH刑事に、「何かいいネタはないか」と取材中だった。
当時、監修を任されていたTBS連続ドラマ『私、味方です(館ひろし主演)』の
監修に役立てるためだ。
話がはずんでいたころ、彼のポケットベルが鳴った。新宿署と連絡をとった彼が、
「今、コロシがあった。ゲンバは目と鼻の先だ。行くか?」と。
私はこれまでにも幾度となく彼が遭遇する事件に首を突っ込んできた。断るはずがない。

新宿区百人町二丁目、Pデンス。
表玄関からエレベーターホールにかけて血がしたたり、引きずった跡がある。
『犯人は死体を運んでいる!いったいどういうことだ』
ガイシャ(被害者)の部屋のドアの前で、ひどく取り乱したパジャマ姿の中年女性が、
若い巡査に向かってギャーギャー叫んでいた。
殺人現場独特の光景だ。

H刑事を見た巡査は、軽く会釈をして「殺害されたのは、独り住まいの若い女性です」
と告げた。
六畳のワンルーム、ドアを開けてすぐに血溜まりがあり、彼が踏み込んだ途端、
ピチャッといやな音がした。続けて私もはいる。

白い壁や天井には、おびただしい量の血しぶき。まるで血の塊をぶつけたようだ。
まだ乾いておらず、犯行があって間もないことを物語っていた。
しかも、玄関に脱ぎ捨てられたハイヒールの中に、脳みそらしい塊が飛んでいる。
いったいどんな殺し方をしたのか!
やはり死体はなかったが、大きなハンマーが転がっていた。血をたっぷり吸ったらしく、
犯人が握っていた柄の部分以外は、べっとりと赤く光っている。

H刑事に小声で「下に降りています」と伝え、階段を駆け下りた。
 私は探偵(一般人)だから、彼の同僚がくるまえに現場から離れておかないと
迷惑がかかる。それに、一刻も早く、エレベーターホールから玄関へと続く
血の行方を知りたかった。
 したたる血は、歩道へと続き、車道でピタリと消えている。犯人は車に死体を積んで
逃走したらしい。

H刑事に小声で「下に降りています」と伝え、階段を駆け下りた。
私は探偵(一般人)だから、彼の同僚がくるまえに現場から離れておかないと
迷惑がかかる。それに、一刻も早く、エレベーターホールから玄関へと続く
血の行方を知りたかった。
したたる血は、歩道へと続き、車道でピタリと消えている。犯人は車に死体を積んで
逃走したらしい。

H刑事が初老の男性といっしょにマンションから出て来た。目撃者だ。
彼の話によると、ギャーッという悲鳴が聞こえたので自室のドアの覗き穴から見たところ、
ガイシャの部屋のドアの前に女性が立っていた。異様なくらい髪の長い女だ。
しばらくすると、若い男が、何やら大きな袋をひきずって出てきた。
不審に思った彼は、アベックがエレベーターに乗ったのを見て、階段で下に降り、
車にその袋を積むところやナンバープレートをしっかり記憶したという。
はじめは怨恨による殺人事件かと思ったが、殺り方がずさんすぎる。人に出くわす
可能性の高いエレベーターで死体を運ぶというのは、目撃されることすら恐れていない
ことを意味している。
私はH刑事に聞いた。
「手配は?」
「しないよ。この手のホシ(犯人)は、下手に手配して追い詰めると、興奮して
また殺しをやるかもしれない。先に身元を割り出して迎え(逮捕)に行くよ。たぶん、
精神異常者の犯行だろう。逃げも隠れもしていないはずだ。」

彼は同僚の刑事三人とともに、ナンバープレートから割り出した犯人・間田英雄(仮名)
宅に向かった。
私も、そのあとをついていく。
犯人の家は千葉県八街町にあった。ごく普通の建売住宅だ。
カーポートに白いマークⅡ。バンパーに血のりがついている。
刑事がチャイムを鳴らすと、三十歳前後の男が目をこすりながら出て来た。

「どなたですかぁ?」
ひょうひょうとしている。しかし彼の目を見たとたん、背筋に激しい悪寒が走った。
常人ではない!
ひどい三白眼は、血の通った人とは思えないほど鋭く冷たい。
私は息を呑んだ。
わずかな時間をおいて、ちがう刑事が男に尋ねる。
「今日、君はどこにいっていたのかなぁ?」
「えーと、秋葉原」

「そう。今、家の中には誰がいるの?・・ふんふん、ご両親と妹さんね。すまないが、
ちょっと・・・・」
男の肩に手をかけた瞬間、そばにいた二人の刑事が彼の両腕を素早く押さえた。
はひと言も抵抗らしき言葉を発せず、されるがままになっている。
刑事たちは男を車に押し込むと、静かにドアを閉め、尋問を開始した。
しばらくして、応援の車両が続々と到着。鑑識も含め、その数は二十人ほどに膨れ上がる。
捜査員に抱きかかえられるようにして、男の妹が出てくる。端正な顔つきだが、
やはり非人間的な眼つき。髪は異様なほど長く、ふくらはぎに届いている。
それに彼女の青白い顔がつくと、円山応挙が描いた幽霊画そのものだ。
問題のトランクが開けられると、えび茶色の布団袋が現われた。ついさっき
殺されたばかりの死体がはいっている。トランク内はさほど汚れていない。
自分の部屋に血液を出し尽くしたのか。

ひもを解くと・・・・。

ものすごい形相の若い女の顔が飛び出した!
ハンマーで何度も叩き割られた額やほお。そのとき飛び出たのか、目の玉が口の中に
押し込まれている。
脳みそが鼻から噴出し、頭蓋骨がささくれのようになって、あちこちから突き出ている。
それにソバージュの髪がからまる。
この女はほんの数時間まえまで生きていた。信じられないという気持ちと恐怖が、
同時に私を襲った。
犯人の母親が、窓から外を眺めている。無表情だ。父親は、玄関にしゃがみ込んで
泣き叫んでいる。まともなのは父親だけだと、H刑事が舌打ちした。

約三時間後の新宿署。
取り調べは続いている。徹夜になりそうだが、私はH刑事を待った。
帰る気も、寝る気もしない。他殺体を見たことはあっても、あれほど無惨なものは
はじめてだった。
 外が明るくなったころ、彼が出てきた。

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