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特急列車はなぜ衰退したの?

最盛期は日本各地に無数に存在していた特急列車。しかしあなたの地元の最寄り駅でも、ホームで特急列車に出くわす場面はいつの間にか減ったり消えたりしているのが当たり前じゃないだろうか。特急列車はなぜ姿を消す運命にあるのか

更新日: 2019年04月30日

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特急列車大好きな人必見!

gudachanさん

最大の存在は超高速運転の「新幹線」の台頭

1964年に東海道新幹線が開業するまで、鉄道で最も早いのは特急列車だった。以来半世紀以上、日本各地に新幹線網が広がり、技術革新で高速化が進み、特急列車に比べた優位性は飛躍的に高まった

1964年(昭和39)10月1日、東京―新大阪間に標準軌間(1435ミリメートル)の高速旅客列車専用の特別線が営業を開始した。この東海道新幹線が契機となって、専用の高速鉄道線が新幹線と称されるようになった。現在、日本には東海道、山陽、東北、上越、北陸、九州および北海道の7線区と、ほかにミニ新幹線とよばれる山形、秋田の2線区がある。

東海道新幹線が開通するまで、東京・大阪間は在来線特急で約6時間30分かかっていました。それが、東海道新幹線の開業時には東京・新大阪間が約4時間に短縮。最高速度は、当時の世界最高速である210km/hでした。

1964(昭和39)年10月に同新幹線が開業した時点の最高速度は210km/hで、東京~新大阪間の所要時間は4時間(1965年11月からは3時間10分)。そして1985(昭和60)年以降、技術向上に伴い最高速度の向上と所要時間の短縮が徐々に進み、いまでは最高速度が285km/h、所要時間も最短で2時間22分になりました。

普通列車も特急並みの速度を出すようになった

国鉄時代には、普通列車と特急列車で車両性能が異なり、運行速度の開きがあったが、特急列車並の運行速度、場合によってゃ特急より早いという普通列車が当たり前になり、早くて特急料金もかからず安い新快速や特別快速と呼ばれる列車に客が流れることもある

JR化後は、地平路線でも各地の主要幹線で、特急列車のみならず一部の普通列車(おもに快速列車)についても120 - 130 km/h 運転が行われるようになった。

つくばエクスプレスが130km/hで走っているのは有名ですが、
最近は常磐線の普通列車も130km/h出すんですね。

京都~大阪間で時刻表を見てみると、特急列車が33分で走っているのに新快速は30分で走っている、なんていう下克上な事例もあるぐらいだ。

地方各地の特急列車を衰退させる要因

広い北海道。昭和の時代は広大な北の大地を駆け抜ける特急列車こそ長距離移動手段だったが、各地に空港が開港し、札幌から道内各地に飛行機で移動ができるようになった。このため特急列車には高速移動手段としての優位性で勝ち目はなくなった

国鉄時代は特急列車が長距離移動手段だった四国。しかしJR発足後30年で高速道路網が充実したため、線形が悪く高速化もあまり進まなかった鉄道よりも高速バスの方が時間が早く着くことがほとんどとなってしまった。四国の鉄道経営が危ぶまれる理由の1つでもある

四国の高速道路網の充実に伴い、島内主要都市間は勿論、島内―関西方面など島外への連絡も高速バスと熾烈な競争を繰り広げている。

高速バスの運行距離が短いのは、明石海峡大橋および大鳴門橋を含む神戸淡路鳴門道を経由するからです。神戸淡路鳴門道は本州と四国を結ぶ3つの道路のうち、最も大阪寄りに位置し、瀬戸大橋のように鉄道が通っていません。そのため大阪府から徳島県への交通機関別輸送人員は、国土交通省の2016年度旅客地域流動調査によると、鉄道(JR)が1年間で6400人なのに対し、バスは751万人、その差は約117倍です。

四国の中は、全島を縦横に走る高速道路網ができており、廉価な高速バス網も便利になっています。その結果として、鉄道よりバスというカルチャーが成立していますし、近距離利用ということでは温暖な気候ゆえに365日問題のない軽四モータリゼーションが大発達するに至っているわけです。

寝台特急が衰退したのはビジネスホテルが普及したから!?

かつて「走るホテル」と呼ばれた寝台特急(ブルートレイン)。しかし実際は、本物のホテルと比べるとベッドは狭く風呂や売店と言ったサービスも不十分で居住性には難があった。日本全土に格安ビジネスホテルチェーンが網羅的に出店したことが致命傷になったと言われている

国鉄は独自の調査に基づき、寝台列車の主要な顧客層は仕事での利用、つまり出張で利用していたビジネスパーソンであったとの結果を得ていた。

例えば、現在最も寝台料金が安い寝台券はB寝台ですが、B寝台の料金でも6,480円とビジネスホテル1泊分と同等の料金がかかります。

ビジネスホテルの宿泊料が価格破壊でどんどん安くなっているのに、寝台料金を値下げせず据え置いたのも、衰退の要因のひとつだろう。

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