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嫌われ者?の納豆のネバネバが、あなたを救う。

1.血栓症とは

(1)おもに足の静脈でできた血栓が、血流にのって肺の動脈に詰まる

ケガをした時に出血しても、しばらくすると血は傷口で固まって、自然に止まります。このように血液が固まることを「凝固」といいます。通常、血液は血管の中では固まることなくさらさらと流れていますが、血管が傷ついたり、血液の流れが悪くなったり、血液自体が固まりやすくなったりすると、血管の中でも血栓ができることがあります。

手足の静脈に血栓ができるのが「深部静脈血栓症」で、できた血栓が血管の中を流れていき、肺の動脈に詰まる病気が「肺塞栓症」です。「深部静脈血栓症」と「肺塞栓症」は連続した病気なので、合わせて「静脈血栓塞栓症」(VTE)と呼ばれています。

(2)血栓症の特徴

血栓症は、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓などに代表される病気です。人間の命を奪うこ
ともある怖い病気といえるでしょう。
血栓症の特徴は、以下の点をあげることができます。
① しばしば突然発症(しばしば発症直前まで無症状):まさにある日、突然に発症し
ます。極言すれば、発症する1 秒前まで無症状です。健康に思える人が、一瞬に
して重症の病気になるというのが、血栓症の怖いところといえるでしょう。
② しばしば不可逆的な機能障害が残存:血栓症を発症した後も、もちろん頑張って治
療しますが、頑張って治療しても麻痺が残ったり、最悪の場合は死に至ることもあ
ります。
③ しばしば再発(再発に伴い機能障害が進展):何の治療もしませんと、あるいは適
切な治療をしていても、しばしば再発します。再発を繰り返すごとに、機能麻痺は
進行します。

(3)「肺血栓塞栓症」による死亡は近年急増。

「肺塞栓症」は主に「深部静脈血栓症」が原因で発症します。年間で約2万人が「肺塞栓症」になり、そのうち約2,000人が死亡します。
右のグラフのように「肺塞栓症」による死亡は近年増加しています。

日本人の3大死因と言えば、悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患が挙げられますが、そのうち心疾患の約9割を占める心筋梗塞と、脳血管疾患で増加傾向にあるとされる脳梗塞は、血管内で血液の塊が生じることで血流が止まってしまう「血栓症」が引き起こすものであり、統計的にはガンに匹敵する死因とされています。場合によっては突然死を招きかねない恐ろしい疾病だけに充分な注意が必要。

(4)血栓症が引き起こす病気

心筋梗塞動脈硬化が起こす心臓疾患のうち、血栓が血管を塞いで血流を完全に止めてしまうものが「心筋梗塞」です。動脈硬化で狭くなった血管の内部は血栓ができやすく、それが詰まったり、血栓部分がはがれてその先が塞がってしまうことで発症します。
こうして血流が途絶えてしまうと、心筋に必要な栄養素や酸素が行き渡らなくなるため、心筋細胞が部分的に壊死を起こしてしまい、詰まった場所と程度によっては、心停止して死亡することもあります。脳梗塞いわゆる脳卒中と呼ばれる脳血管疾患には、脳の中の血管が破れる脳内出血と脳の表面の血管が破れるくも膜下出血、そして脳の血管を血栓で塞いでしまう脳梗塞に分類されます。
このうち高脂血症があると起こりやすいのが「脳梗塞」ですが、脳血管にできた血栓が血管を塞ぐ「脳血栓」と、頚動脈や心臓、大動脈などにできた血栓がはがれて脳血管で詰まり塞いでしまう「脳塞栓」の2種類に分かれます。
いずれも高血圧のため、脳の動脈硬化が進んで血管が細くなっていると起こるものですが、高脂血症も重大な影響を及ぼすものといえます。

(5)「深部静脈血栓症」の予防と治療が重要

ただし、日常の生活態度に気をつければ、予防・改善できる病気でもありますので、その辺の対策をしっかり頭に入れて実践することが肝要です。

重症の「肺塞栓症」が起きると救命ができないため、その原因となる「深部静脈血栓症」の予防と治療が大切です。

2.血栓症の原因(ドロドロ血液)とは

この血栓症を誘発するのが、最近、話題となっている「血液ドロドロ」。食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足、そしてストレスといった生活習慣の乱れから、血液の汚れや血流の滞りに活性酸素の弊害が加わって引き起こされるものですが、特にコレステロールや中性脂肪値が気になる中高年層が増加傾向にある中、場合によっては突然死を招きかねない恐ろしい疾病だけに充分な注意が必要。

ドロドロ血液に注意!!

血液は、身体の重要な機能であり血液が流れにくくなるということは生命が危険になるということに等しいのです。血液が流れにくくなる状態、それがドロドロ血液といわれています。このドロドロ血液はどうしてなってしまうのでしょうか?

*ドロドロになってしまう理由*
●甘いものや脂っこいものをよく食べる。   ○ストレスがたまっている。        
●肉料理が多い。              ○寝不足や疲労。
●ジュースをよく飲む。           ○煙草を吸う。
●野菜、大豆製品などをあまり食べない。   ○運動習慣がない。
●お酒を毎日飲む。
●外食が多い。

また、そもそも血栓とは、フィブリンというタンパク質の糸のようなもので構成されていますが、血液の中では、最終的にフィブリンが生成される前段階の成分であるいくつもの凝固因子が存在しています。凝固系とは、この凝固因子の集団であり、この内フィブリノーゲンが増えることは血栓症の大きなリスクとなります。

3.予防法(食生活の観点から)

*ドロドロ血液を防ぐ食品*・魚貝類  特に青魚に含まれるEPAやDHAという成分が血液の凝集を抑え、血栓を予防します。
      貝類に含まれるタウリンというアミノ酸の一種も
      ドロドロ状態を改善する働きがあります。
・海藻類  海藻に含まれるアルギン酸という成分には
      血糖値やコレステロールを下げる働きが
      あります。
・納豆   納豆キナーゼという酵素が含まれていて血栓を
      とかす働きがあります。
・酢    酢に含まれる酢酸やクエン酸がコレステロールや
      中性脂肪を抑える働きがあります。
      血中老廃物の排出を促し、血管をしなやかにします。
・きのこ類 血糖値やコレステロールを下げる働きがあります。
・野菜   食物繊維やビタミンA、C、Eが多く含まれ、コレステロールの吸収を抑制し、
      血管を丈夫にします。
・ねぎ類  玉ねぎの黄色の成分はコレステロール沈着を防ぎ細胞の老化を防ぐ働きがあります。
      辛味成分は血液中でのブドウ糖代謝を促進しサラサラの血液にします。

4.注目される「納豆」「ナットウキナーゼ」

(1)納豆の効果・効能

納豆の消費量は拡大し、その栄養成分に日本人の関心は高まり続けています。

(2)注目に至った歴史

1918年、北海道帝国大学農科大学の応用菌学教室の教授 半澤洵は、納豆の新しい製造法を発表した。従来は、藁(わら)に包んで製造していたため、極めて不衛生であったし、夏に製造するのが困難であった。そこで半澤は、経木(きょうぎ=杉・檜などの板を、紙のように薄く削ったもの)を利用し、純粋培養した納豆菌を用いて、衛生的にかつ確実に納豆を製造することを考え出した。そして「納豆容器改良会」を作って、その普及に務めた。

北海道生まれ。1901年に札幌農学校を卒業。1915年にクモノスカビ属菌の研究で農学博士となった。東北帝国大学農科大学助教授として1911年から欧米に留学、14年に帰国して、翌15年、わが国で初めて開設された応用菌学講座の担当となった。そして1916年には同講座の教授となった。1938年から1941年まで農学部長も務めた。1941年に退官。植物病原菌やアミロ菌の研究をし、『雑草学』(1910年)を刊行したほか、食品・飼料・土壌などの微生物について広範な研究を行なった。

日本の伝統食品である「納豆」のネバネバ部分に含まれるたんぱく質の分解酵素が「ナットウキナーゼ」です。
納豆は、煮大豆を納豆菌が発酵させることでできる食品ですが、この発酵過程でナットウキナーゼをはじめとする多様な栄養素が生成されます。1925年、北海道帝国大学の大島先生によりその精製および性質について報告がなされており、その後様々な研究報告がなされ、1980年代にフィブリン(血栓の素となるタンパク質)を分解(溶解)する酵素が「ナットウキナーゼ」として命名されました。

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