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出版社・幻冬舎と作家のバトルにほかの作家も参戦して…

外から見ていますと、出版社と作家の関係は「持ちつ持たれつ」だと思っていましたが、そうでないケースもあるようです。もしかしたなら、こちらが本心かも…。

更新日: 2019年05月25日

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外から見ていますと、出版社と作家の関係は「持ちつ持たれつ」だと思っていましたが、そうでないケースもあるようです。もしかしたなら、こちらが本心かも…。

m.satoakiさん

ニュー~~ス!

ことの発端

作家・津原泰水氏がTwitter上で、百田尚樹氏の著書『日本国紀』(幻冬舎)の“ウィキペディア引用”について批判的な発言をしたことにより、幻冬舎から発刊予定だった自身の文庫本が、突然発売中止に追い込まれたと明かしたことだった。

それに対して見城社長が、津原氏の単行本の実売数をTwitter上に晒したことで、「出版社の社長が作家である津原氏を貶めるなんてあり得ない」などと大ブーイングが巻き起こったのだ。

批判の声を上げた作家たち

作家・高橋源一郎氏
見城さん、出版社のトップとして、これはないよ。作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが

作家・倉数茂氏
信じられないこと 出版社の社長が自社で出した本の部数が少ないと作家を晒しあげる。見城氏は作家ばかりでなく、自社の社員もバカにしている。

思想家・内田樹氏
日本の作家は『幻冬舎とは仕事をしない』ということを宣言すべき

作家・平野啓一郎氏
やり過ぎだろう。見るに耐えない

作家・佐久間裕美子氏
先週、見城徹社長が、Twitter上で、幻冬舎からの出版が中止になった津原泰水さんの過去の作品の部数を「晒し」たということを知り、これまで感じたことのない恐怖感を感じました。出版社しか知りえない情報が、作家を攻撃し、恥をかかせるための武器として使われたのです。

見城徹社長とはどんな人物か

慶應義塾大学法学部卒業後、廣済堂出版に入社。自身で企画した初めての『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラー。

1975年、角川書店に入社。『野性時代』副編集長を経て、『月刊カドカワ』編集長に。編集長時代には部数を30倍に伸ばした。

つかこうへい『蒲田行進曲』、有明夏夫『大浪花諸人往来』、村松友視『時代屋の女房』、山田詠美『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』、景山民夫『遠い海から来たCOO』の5つの直木賞作品を担当し、森村誠一『人間の証明』、五木寛之『燃える秋』、村上龍『トパーズ』等々のベストセラーを手がけた。このカドカワ時代に、坂本龍一、松任谷由実、尾崎豊など、芸能人、ミュージシャンとの親交を培った。

1993年、取締役編集部長の役職を最後に角川書店を退社。部下5人と幻冬舎を設立、代表取締役社長に就任。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、天童荒太『永遠の仔』、渡辺淳一『愛の流刑地』、宮部みゆき『名もなき毒』などベストセラーを送り出し、同社を上場させた(後にMBOにより上場廃止)

石原慎太郎や村上龍、森村誠一など、名だたる大物人気作家たちから絶大な信頼を得て、これまで無数の大ベストセラーを生み出してきた剛腕編集者であることは、誰もが認めるところです。

 人脈は出版界にとどまらず、サイバーエージェント社長の藤田晋氏やGMO代表の熊谷正寿氏などの経営者、芸能界の重鎮でバーニングプロダクションの周防郁雄社長、さらには安倍晋三首相をはじめとする政治家など、錚錚たる顔ぶれとあつい親交があります。

その“大物っぷり”はハンパなく、以前見城さんがあるキー局の番組にゲストとして出演した際には、その局の幹部連中がずらりとスタジオに顔をそろえて観覧していた

日本の作家の報酬システム

作家(著者)への報酬支払い方法は2つあります。「原稿料」と「印税」方式です。原稿料とは、よくあるケースでいうと400文字詰め原稿用紙1枚につき、いくらという算出方法です。

一方、印税方式は
 
本の定価の対して何%かを払う方法です。出版社は著作権を使用する対価として一定の割合を支払うものです。一般的には8~10%前後が多いです。

印税は一般的には発行部数によって決定されます。

刷られたあとの実際の売り上げには関係ありません。1冊も売れなくても、1万冊刷っていれば1万冊分の印税はもらえます。

出版業界の業績

出版業界の売上高ランキング<2018年版>

講談社 1179.5億円(2017年11月期)
集英社 1164億円(2018年5月期)
カドカワ 出版事業1130億円(2018年5月期)・・・・・・会社全体だと2067億円で1位
学研HD 1121.7億円(2017年11月期)
小学館 945.6億円(2018年2月期)


以上が5強。
カドカワと学研は上場企業で事業分野幅広い。
「3大出版社」内では小学館が不調。

幻冬舎は非上場のため数字は公表されていませんが、中堅規模と思われます。

見城氏を擁護する意見

そもそもは津原氏が、幻冬舎が力を入れ65万部のベストセラーになった百田尚樹さんの『日本国紀』をツイッターで批判したことが発端。

 ちょっと待ってほしい。
 津原氏のツイッターの『日本国紀』批判は批判というより罵詈雑言の類。しかもしつこく、繰り返して。そのうえ一般人のツイートに対してまで幻冬舎批判のリプライを。

で、担当編集者と津原氏の間で話し合い、津原氏が担当編集者に「袂をわかとう」と言って、文庫の出版を取り止めた――これが幻冬舎側の言い分(津原氏は違うことを言っている)。

すると怒った津原氏が、何度もツイッターで幻冬舎を批難。

見城社長が事情を説明した。その際、証拠として、初版5000部、実売1000部もいかなかったという数字を公開した

今回の件、どう考えても津原氏の言う「違法な圧力」でもなんでもない。

早川書房で出すことが決まってから、再び問題を大きくした津原氏の宣伝のための炎上商法ではないのかと疑われても仕方あるまい。

見城氏を批判する意見

もう何年も前から出版社のビジネスモデルは崩壊しているけれど、それが明らかになったのが幻冬舎見城徹VS作家津原泰水騒動だ。

簡単にいうなら
「てめえの本は売れてねえんだよ。
売れてないくせに生意気いうな!」
ということだろう。

しかしこれこそ
「売ることもできないのなら、出版社なんていらねえよ」
ってことだろう。
なぜなら本を売るのは作家の仕事ではなく、出版社の仕事だからだ。

作家は売れようが売れまいが、ただいい本を書くだけだ。
出版社はこの本が売れる、いいと思ったからリスクを負って出す。

だから本が売れなかったら、作家のせいにするなんてあり得ない。
売れないのは出版社自身の責任だからだ。

そもそも作家は本を書くのが、仕事であって売るのは仕事ではない。
本を売るのが出版社の仕事だ。
そのために本の価格のうち、作家はわずか1割しかもらわず出版社が9割ぶんどる。

本が売れないのは作家のせいではなく、出版社のせいにもかかわらず、作家の実売部数をさらして売れなかったのはおまえが悪いと言わんばかりの実売さらし投稿は、自らの存在価値がないと言っているに等しい。

“情にあつい”といえば聞こえがいいのですが、かなりの“身びいき”なことでも知られており、自分の仲間に批判的な人を容赦なく攻撃してしまう面もあります。

「これほど毀誉褒貶が激しい人も珍しい、やっぱり“売れる作家=良い作家”という信条の持ち主だという印象は拭えません」

見城氏、謝罪で収束するか、、、

「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版にこぎつけているかということを分かっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています」と謝罪した

「僕のツイートはこれにて終了します」――幻冬舎の見城徹社長は5月20日、自身の公式Twitterにこう投稿した。

見城社長は2018年12月にTwitterを開設。プライベートの様子の他、出版物や出演の告知などを投稿し、約10万6000人のフォロワーを獲得していた。

幻冬舎社長、見城徹による安倍総理に対するすさまじい幇間芸。こんな人がテレビ朝日の番組審議会の委員長で、報道の不偏不党は保たれるんでしょうか? 元のビデオ nicovideo.jp/watch/sm322492… pic.twitter.com/LzkBCdQ2jC

幻冬舎の見城徹社長が百田直樹を批判した津原泰水さんの著書の実売部数を「この人の本は売れてませーん」とばかりに晒した件だけど、単に「売れている本は良い本、売れていない本は悪い本」であるのなら、1945年の敗戦までに1200万部売れたヒトラーの我が闘争は良書だったのかよと甚だ疑問に思う。

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