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【世界情勢・解説】今(2019年6月~7月)、香港で何が起きているのか

2019年6月9日、香港で「逃亡犯条例改正に反対するデモ」が発生。このデモが規模を拡大していく中、香港政府や中国政府が工作員を使い、デモを過激化させた上で警察に取り締まらせようとする動きも出てきました。香港で2019年6月~7月にかけて何が起きたのか、まとめました。

更新日: 2019年09月04日

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この記事は私がまとめました

2019年6月9日、香港で「逃亡犯条例改正に反対するデモ」が発生。このデモが規模を拡大していく中、香港政府や中国政府が工作員を使い、デモを過激化させた上で警察に取り締まらせようとする動きも出てきました。香港で2019年6月~7月にかけて何が起きたのか、まとめました。-2019年8月20日作成

gogo774sanさん

2019年6月9日「逃亡犯条例改正に反対するデモ」勃発

2019年6月9日、香港で「中国本土への容疑者引き渡し要件を緩和する条例改正」に抗議するデモが行われた。

デモ主催者側「参加者は103万人」/警察「参加者は24万人」

デモ主催者は現地時間午後9時半(日本時間同10時半)の時点で参加者が103万人に上ったと発表した。
一方、香港の警察は(デモ参加者の数は)ピーク時で24万人だったと推計している。

もし、デモ参加者数が本当に100万人を越えていた場合、今回のデモは1997年の中国返還以降に香港で起こったデモの中で最大規模のデモとなる可能性がある。

香港は2019年6月現在人口750万人程と推定されており、本当に100万人以上がデモに参加したのだとすれば7人に1人はデモに参加した事になる。

@AnneTohmi
香港のデモ、凄い規模だ。りんご日報より。

2019.06.09 20:15

https://twitter.com/AnneTohmi/status/1137679732533862400

@AnneTohmi
香港デモ、夜になっても続いている。

2019.06.09 22:17

https://twitter.com/AnneTohmi/status/1137710355172515841

@AnneTohmi
香港デモ、夜になっても続いている。

2019.06.09 22:17

https://twitter.com/AnneTohmi/status/1137710355172515841

@AnneTohmi
香港デモ、夜になっても続いている。

2019.06.09 22:17

https://twitter.com/AnneTohmi/status/1137710355172515841

デモ発生の理由は何?

デモ発生の理由は何なのか?

デモの理由には、香港の条例(法律)「2019年逃犯及刑事事宜相互法律協助法例(修訂)條例草案」(2019年逃亡犯条例改正案)が関係している。

「逃亡犯条例」とは?

国外で犯罪を犯し、香港に逃亡して来た容疑者(犯人)を香港の警察が確保した場合、事件の当時酷に容疑者(犯人)を引き渡せるとした条例(法律)。

ただし、この条例(法律)には
「司法制度、刑罰の制度、人権が十分守られる政府とのみ犯罪人引渡しのできる関係を結ぶ」
という条文が存在している。

「2019年逃亡犯条例改正案」とは?

上記の「逃亡犯条例」の改正案が2019年2月13日に香港保安局より提出された。

これまで香港側の見解では「中国(中華人民共和国)は司法制度、刑罰の制度、人権が十分守られる政府ではない」という観点から、逃亡犯条例の
「司法制度、刑罰の制度、人権が十分守られる政府とのみ犯罪人引渡しのできる関係を結ぶ」
に基づき、香港と中国の間では犯罪人の引き渡しは行われてこなかった。

改正案には
「容疑者の身柄引き渡し手続きの簡略化」
「中国(中国本土)、マカオ、台湾との間で犯罪人引き渡しの出来る関係を結ぶ」
という内容が盛り込まれている。

何故改正案が出たのか?

2018年2月17日に台湾で起きた潘曉穎殺人事件をきっかけに、香港政府は逃亡犯条例改正案を考え始めた。

潘曉穎殺人事件とは?

被害者の潘曉穎(女性)と容疑者の陳同佳(男性)は香港人学生同士のカップルで、2018年2月に台湾を旅行してた。
潘がほかの男性と性的関係を持ち妊娠したことをめぐって旅行中に争いになり、陳が潘を絞殺した。
陳は潘の死体を台北捷運竹囲駅近くの草むらに遺棄した。

その後、陳は1人で香港に帰り、潘と連絡が繋がらなくなった事を怪しんだ潘の親族が香港の警察に通報した。
香港の警察が調査した結果、陳が香港に帰った後に潘のキャッシュカードでお金をおろしていた事が判明、陳は3月に窃盗罪の容疑で逮捕された。
取り調べの結果、陳は潘の殺害と死体遺棄を自白した。

国際法上、旅行者が外国で犯罪を犯した場合は、その国の法律で裁かれる事になる。
陳は、台湾で殺人事件を犯したため台湾で裁かれなければならず、香港では陳を殺人容疑で裁く事は出来ず、陳の罪状は香港では「窃盗罪」となる。

台湾側が台湾の法律でで陳の殺人罪を裁くためには、香港から陳の身柄を引き渡してもらわなければならない。
しかし、香港と台湾の間には犯罪人引渡し条約も相互法的援助条約も締結されておらず、逃亡犯条例と刑事相互法的援助条例では台湾は「中国(中華人民共和国)の一地域である」という扱いであるため陳を台湾に引き渡すことができないという結論になった。

解決策として野党が陳の一件にのみ条例を適用できるよう逃亡犯条例を時限的に改正すると提案したが、香港行政長官の林鄭月娥は政府として時限的改正は受け入れられず、本殺人事件への適用と同時に「逃亡犯条例」と「刑事相互法的援助条例」の全般的改善を目指すとした。

逃亡犯条例改正の何が問題なのか

国際的な問題①
中国(中華人民共和国)は「台湾は中国の領土の一部」として扱っているが、中国以外の国家からの見解では「台湾は中国から独立した国」として扱っている国もある。
この条例改正案が通ると、香港が「台湾は中国の領土の一部」とする中国側の見解に賛意を示した事になる。

国際的な問題②
中国が「台湾は中国の領土の一部」として扱っている以上、逃亡犯条例の改正で台湾との間だけで逃亡犯の引き渡しを可能にする訳には行かず、台湾との間で逃亡犯引き渡しを可能にするのであれば、中国との間でも逃亡犯引き渡しを可能にしなければならない。

内政的な問題
これまで香港側は中国を「司法制度、刑罰の制度、人権が十分守られる政府ではない」と捉えていたため、中国との間で逃亡犯引き渡しが行われてこなかったが、条例改正案が通ると、中国との間で逃亡犯引き渡しが行われる様になる。
この条例が適正に運用されれば良いが、恣意的に運用されれば中国政府に批判的な香港人等が中国に引き渡される事になる可能性があり、言論封殺に繋がるおそれがある。

2019年6月10日以降の流れ

6月12日
再度デモが行われるが、香港政府はデモ鎮圧のために警官隊を導入。
デモ参加者と警官隊の間で武力衝突が発生する。
警察は少なくとも11人を逮捕したと発表。
さらに警察官を病院に派遣して、治療を受けているデモ参加者を逮捕しようとするに至った。

6月15日
デモに参加した男性がパシフィックプレイス(香港のショッピング・モール)の屋上から落下し、搬送先の病院で死亡した。

6月16日
主目的を「逃亡犯条例改正案の完全撤回と、6月10日以降のデモで逮捕された人達の釈放」としたデモが開催される。
デモ主催者の発表では参加者数は200万人、警察の発表では33万8千人とされた。

2019年7月1日

デモ隊が香港立法府(日本でいう所の国会)に突入し、議会を占拠。

@pkgken
デモ隊が立法府ビルに突入。。
これはアカン感じがするなー

2019.07.01 22:16

https://twitter.com/pkgken/status/1145682609063645184

@KOJIHARADA 展示品とかあちこち叩き割ってますね。それを止めてるグループもありますが。

@KOJIHARADA さっきまで機動隊?がいたんすけどね。何もせずにいなくなったんで。入れと言わんばかりに。

どうやら、香港政府か中国政府かは不明だがはデモを鎮めるためデモ隊の中にデモ隊を暴徒化させる方向に煽動するための工作員を紛れ込ませた模様。

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