1. まとめトップ

有島武郎名言集 せっかくだから、俺はこの赤の騎士を選ぶぜ!

1878〜1923 日本の作家『カインの末裔』『惜みなく愛は奪ふ』

更新日: 2019年08月09日

2 お気に入り 324 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

カインとみせかけてマチス(イラナイツの主人公)

ポケナイさん

カインの末裔

天も地も一つになった。颯と風が吹きおろしたと思うと、積雪は自分の方から舞い上るように舞上った。それが横なぐりに靡いて矢よりも早く空を飛んだ

出典カインの末裔

二人の男女は蟻のように小さくその林に近づいて、やがてその中に呑み込まれてしまった。

出典カインの末裔

ドモ又の死

俺たちのように良心をもって真剣に働く人間がこんな大きな損失を忍ばねばならぬというのは世にも悲惨なことだ。しかし俺たちは自分の愛護する芸術のために最後まで戦わねばならない。俺たちの主張を成就するためには手段を選んではいられなくなったんだ。

出典ドモ又の死

惜みなく愛は奪ふ

神を知ったと思っていた私は、神を知ったと思っていたことを知った。私の動乱はそこから芽生えはじめた。

出典惜みなく愛は奪ふ

愛する以上は、憎まねばならぬ一面のあるのを忘れることが出来ない、愛憎のかなたにある愛、そういうものがあるだろうか。

出典惜みなく愛は奪ふ

愛は自己への獲得である。愛は惜みなく奪うものだ。愛せられるものは奪われてはいるが、不思議なことには何物も奪われてはいない。然し愛するものは必ず奪っている。

出典惜みなく愛は奪ふ

思想は一つの実行である。私はそれを忘れてはいない。

出典惜みなく愛は奪ふ

生れ出づる悩み

パンのために生活のどん底まで沈み切った十年の月日――それは短いものではない。たいていの人はおそらくその年月の間にそういう生活からはね返る力を失ってしまうだろう。

出典生れ出づる悩み

君は寝ても起きても祈りのようにこの一つの望みを胸の奥深く大事にかきいだいているのだ。その望みをふり捨ててしまえる事なら世の中は簡単なのだ。

出典生れ出づる悩み

ほんとうに地球は生きている。生きて呼吸している。この地球の生まんとする悩み、この地球の胸の中に隠れて生まれ出ようとするものの悩み――それを僕はしみじみと君によって感ずる事ができる。それはわきいで跳り上がる強い力の感じをもって僕を涙ぐませる。

出典生れ出づる悩み

小さき者へ

小さなことが小さなことでない。大きなことが大きなことでない。それは心一つだ。

出典小さき者へ

お前たちを愛する事を教えてくれたお前たちに私の要求するものは、ただ私の感謝を受取って貰いたいという事だけだ。

出典小さき者へ

小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。

出典小さき者へ

描かれた花

人間が人間たり得た唯一の力は、自然が持つ均衡を打破つて、その或る点を無限に誇大するところに成立つ。人類の歴史とは、畢竟この誇大的傾向の発現の歴史である。

出典描かれた花

大地に根をおろして、梢を空にもたげるものは栄える。梢に大地をつぎ木して、そこに世界を作らうとするものは危い。

出典描かれた花

科学者への警告。
君は人間の存在理由を無視するところから出発するものだ。その企ては勇ましい。
然しながら君は人間の夢を全くさまし切ることは出来ないだらう。何故ならば、人間の夢をさまし切つた時、そこにはもう人間はゐないから。

出典描かれた花

二つの道

人は相対界に彷徨する動物である。絶対の境界は失われた楽園である。

出典二つの道

運命と人

我等は我等が意識する以上に本能のどん底から死を恐れてゐるのだ。運命の我等を将て行かうとする所に、必死な尻ごみをしてゐるのだ。

出典運命と人

人間の生活とは畢竟水に溺れて一片の藁にすがらうとする空しいはかない努力ではないのか。

出典運命と人

自然と人

人は自然を美しいといふ。然しそれよりも自然は美しい。人は自然を荘厳だといふ。然しそれよりも自然は荘厳だ。如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。議論としてそれを拒む人はあるかも知れないが、何等かの機会に於てそれを感じない人はない。

出典自然と人

有島武郎の言葉

1 2