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この記事は私がまとめました

安価なギター弦について解説します。

安い弦ってどんなもの?

ギターの弦はほとんどが輸入品で、その売値も様々です。そのため「いくら以下なら安い弦」といった明確な線引はありません。

通例的には

「ダダリオやアーニーボール等の標準的な弦よりも安価なもの」

であれば「安い弦」とされます。上記の弦はだいたい500~600円程度で売られているのでそれ以下のものは安弦カテゴリー扱いですね。

安い弦の特徴

安い弦には「値段なり」な部分がいくつもあります。例を挙げると…

・巻き癖が強く付いている
・波打っている
・ボールエンド部分のヨリが弱く、張っていると解ける
・耐久性が低く切れやすい
・密封パッケージではないので新品でも酸化している(くすんでいる)
・劣化が早い
・指が黒くなる
・手触りが悪い、滑りが悪い
・音にハリがない
・パッケージの表記と異なる太さの弦が入っている
・弦が足りない

こんな感じです。どれかひとつが当てはまる場合もあれば複数当てはまる場合もあります。

最近は品質が向上する傾向にあるため、あまりにひどくて使えないというレベルの製品は少なくなってきていますが、それでもまだまだ個体差は大きいです。

安い弦の価値

上記のような特徴…というか難を持つ安い弦ですが、一応は弦として使えるため一定の需要があります。

例えば手汗をかきやすい人。良い弦を張ってもあっと言う間に酸化してしまう体質の人は安い弦を張ってバンバン張り替えていることがあります。

弦交換に不慣れな人が練習台として使い、張りミスしたら捨てて新しいパックで再挑戦することもあります。

所有ギターが多い人が「とりあえず張っておく用」として採用することもあります。

そしてもちろんコスト面で安弦を選ぶ人もいます。学生などお財布事情が厳しい人にとっては救世主のような存在です。

試しに使ってみたら好印象でそのままメインに据える人もいます。

難はあれど使う前から敬遠するような存在ではありません。

安い弦を上手く使う方法

①巻き癖を取る

袋から出したら指で摘んでまっすぐ伸ばし、巻き癖を取りましょう。何度か繰り返していると結構まっすぐになることがあります。



②洗浄する

安い弦(たまに有名メーカー製も)は表面に防錆目的のオイルが塗ってあることがあります。

「安弦を弾いたら指が黒くなった」というのはサビが付着したのではなく劣化した油が付着しているのです。

手触りの悪さの正体も油であることがあります。

これを回避するためにはギターに張る前にパーツクリーナーで弦を脱脂洗浄します。

「パーツクリーナー」とは金属部品の油を分解する溶剤のことです。これを適当な布に含ませて弦の表面を拭います。

何度か繰り替えして布が黒く汚れなくなったら完了です。その頃には手触りにも変化が訪れているでしょう。



③潤滑する

弦をギターに張り、チューニングを緩めた状態にしたら指板潤滑剤で弦を潤滑します。

「指板潤滑剤」とはその名の通り指板を滑りやすくするもの…ではなく、弦と指のすべりを良くするアイテムです。多くの場合シリコンスプレーに準じた成分で作られています。

これらを布にスプレーし、その布で弦を拭いていきます。パーツクリーナーでは取り切れなかった汚れが出ることがあるので、布が黒くならなくなるまで繰り返しましょう。

その作業が終わったら何も付けていない布で軽く乾拭きします。乾拭きしないと指の方に指板潤滑剤がベタベタ付いて不快な思いをします。

ここまで完了すると開封時とは打って変わってなめらかな指ざわりに変化しているはずです。



④チューニングする

弦のケアが終わったらチューニングします。このとき「弦を手で引っ張って伸ばす」慣らし行為はしないでください。

弦の耐久性が低い場合、引っ張りによってボールエンドが解けたり切れたりすることがあります。特に初心者は有名メーカー製の弦であっても切ってしまうことが有るのでなおさらやめておいたほうがよいでしょう。

伸ばしをしなくても根気よくチューニングを繰り返していけば1時間もすれば演奏できるレベルまで安定します。



⑤作業完了

チューニングが安定したら作業完了です。きっと「案外使えるじゃん!」という感想が持てる弦になっていることと思います。

有名な安い弦

安い弦の中から特に有名なものをご紹介します。個体差があるため品質や音質については触れません。ぜひ実際に使ってみてください。

中には3セットで600円程度の品もあります。

コーティング弦されている安い弦

安い弦にも「コーティング弦」は存在します。

このあたりが有名ですね。高価なコーティング弦と異なるのは「巻弦のみコーティングされている製品が多い」という点。

エリクサーなどはプレーン弦にも特殊な防錆加工が施してあるのですが、安弦の場合プレーン弦は普通の安弦と同じです。上記の洗浄と潤滑作業を施しツルツルにしてあげましょう。

未コートの安弦と比較すると巻弦の劣化速度が遅くなるので一度は試してみてもよいと思います。

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