「160キロ超」のスピードボールを投げる、ということで日本のみならず米国からも注目を集めていた投手がいます。しかし、登板回数が多いという理由で決勝戦は投げず、その結果チームが予選で敗退してしまいました。その結果に関連して、野球界の大御所と言われている張本勲氏の発言が物議を醸しています。張本氏の発言は、登板回避を決断した監督を批判しているのですが、その批判に異論を唱えた現役の選手がいました。

異論を唱えたのは日本からメジャーリーグに渡ったダルビッシュ投手です。そこには、世代間の意識の差が根底にあるように思います。

昭和の時代の指導法に最初に疑問を呈したのは、日本からのメジャーリーグの扉を開けた野茂英雄投手です。野茂投手は「とにかく走れ!投げ込め!」という指導法に納得できずに、日本を離れました。当時の指導者たちの考えを「時代遅れ」と思っていたからです。昭和の人たちは、昔ふうの練習方法に執着しすぎていました。

ビジネスの世界には「 成功はゴミ箱の中に」という格言があります。この言葉の意図するところは、「なまじっか成功してしまうと、その成功に縛られて新しい発想をすることができない」ということです。
*注:「なまじっか」は筆者が勝手につけたものです。(^_-)-☆

昭和時代に名選手と称えられた方々はそのときの感覚から抜け出すことができません。本来、スポーツの世界は勝負がはっきりと表れるところです。ですが、引退し勝負の世界から降りた先輩方はその厳しい現実を体験することがなくなっています。

そこに、平成のスポーツ選手たちとの行き違いの根源があるように思います。

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昭和のスポーツ選手が強制されていた理不尽なこと…だらけ

今では信じられないですが、昭和のスポーツ界では「練習中に、水を飲んではいけない」というようなことが、まことしやかに信じられていました。吉田拓郎さんは「イメージの詩」の中で、「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」と歌っています。

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