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ついにユングの"Map of the soul"!防弾少年団の光と影

世界で大ブレーク中の防弾少年団が、今回シリーズの原作として選んだのはユングの心理学入門書"Map Of The Soul"でした。その大人気の裏側にあるメンバーの苦悩と努力、そして作られる楽曲の素晴らしさ!過去も振り返りながら見て行きましょう。10月発表の"SHADOW"が待たれます。

更新日: 2019年09月19日

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この記事は私がまとめました

2013年からBTSを追い続けて来ました。そして今回は、ユングの心理学書がテーマとなっていました。私の記事がここまで遅れてしまったのは、やはり今の日韓問題と昨年のT-シャツ事件などがあり、思い迷っていた結果です。しかし、やはりBTSはスゴいグループです。こうなったら、とことんついていきましょう!

makibaouさん

防弾少年団の新曲「Boy With Luv」のミュージックビデオが14日の午前7時37分ごろ、YouTubeリアルタイム再生回数が1億回を越え、世界最短時間の新記録で1億回を突破した。

5月2日「2019 ビルボード・ミュージック・アワード」に出席した防弾少年団は、トップソーシャルアーティスト部門で3年連続受賞した。

また、今年トップデュオグループ賞も受賞で、もう大変なことになっている。

彼らは今、自分自身の為に心の地図を広げなければならなかった

防弾少年団・・・2013年にデビューした時、彼等は今の世界的な人気を予想できただろうか?今、日本だけがシラっとしているが、世界は彼等に大注目している。K-POPのアイドルが、ビートルズと比較して語られるようになったのだ。ビルボード2018のトップソーシャルミュージックアワードを受賞し、"FAKE LOVE"の世界初披露となった舞台のMCは、彼等を「世界一のボーイズグループ」と言って紹介した。
事実、彼らの前にBTSのような存在は無い。アイドルは沢山いても彼らのようなグループは、世界中見回してもどこにもいない。

初めて彼らのMVを一曲見聞きしたとしたら、歌と踊りのうまいハンサムなボーイズグループにしか見えないかもしれない。しかし、そうではない。
私がいつも、凄い!と思うのは、彼らの一貫したコンセプトと、創り出すシリーズの斬新さ、パズルの様に展開して行くストーリーの役柄とリアルの両サイドを生きている彼らの存在、楽曲のレパートリーの広さ、SNSで自分達の正直な意見を公表しARMYと共に成長していこうとする姿勢、そしてそれら全てが最終的には大衆向けの「アイドル」という枠でくくられているところだ。

この世界的な人気が広がる中、今回のシリーズのテーマに選んだのはユングの"Map of the soul"だった。
"I NEED U"から繋がるひと続きのストーリーの大きな答えは、”Love Yourself"だと思う。
「自分自身を愛する所から始めよう!開かれた心とポジティブなイメージは夢を現実のものにしてくれる。そして、自分が豊かになった時は、与える事を学ぼう!』というメッセージだった。

しかし、そんな明るいイメージの裏側で、彼らのストレスは極限まで大きくなって行ったのだと思う。
ユングが語っているペルソナとシャドー、は今の彼らが抱えているビッグスターの顔と、本来の自分自身との問題を、もう一度掘り下げて考える時の指針になっている様に思える。

「一度はみんなで話し合い、解散の話まで出ていた」というJIN のスピーチに、隣にいたVは泣き崩れてしまった。
Vは、デビューから現在の間に養育してくれた祖父母を相次いで亡くしている。
確かな内容は分からないが、私的にも公的にも本当に辛い一年だったようだ。

「この賞をもらっても泣いたし、もらえなくても泣いたと思う。そのくらい、この一年は大変だった。」と、正直に語るjーHopeの涙は、感動的だった。

「いつも本番のソロパートの前は、怖い。でも、売れるまで5年かかりました。皆さんのおかげです。」と、いつもとは違う非常にナイーブな部分を見せるSUGA.
神戸のコンサートキャンセル事件の後も、グッスリ眠れた日がないというツイートを出していた。

ロンドンのウェンブリースタジアムの公演のラスト、地元ARMY のサプライズ大合唱に感動するBTS。
一時期、JUNGKOOKは、"Out of BTS"(BTSから出ていけ!)という声が海外のARMYからあがった事もあった。いつもの明るい笑顔の裏側で、どれだけ努力をしただろうと思う。

殺害予告されたり、原爆T-シャツの着用問題など舞台以外のストレスも多大だったと思われる。彼の練習量の多さ、自分の限界まで頑張る姿には、感動させられる。

これだけ世界中の期待を背負わされたとき、そのストレスは想像を越える。日本国内で起きた事件としては、神戸のコンサートドタキャン事件、秋元康氏の楽曲の発表中止や、原爆T-シャツ問題などネットも炎上する大騒動となってしまい、一斉に離れていったスポンサー達や東京で行われないコンサートなど、彼らに対する風当たりはいまだに強い。
事務所の謝罪はあったにせよ、彼らはこの辛い状況を仲間の団結力のみで乗り切ったように私には思えた。ステージの彼等は、スーパーアイドルの名にふさわしい完璧なものだった。
「人が、心に大きなストレスを抱えたまま笑顔で歌い踊るのに、一体どれくらいのエネルギーがいるのだろう?」と、以前の記事では書かせていただいた。

ユングの心理学書に行き着いたリーダーRMとBTS

BTSのメンバーは、彼らのシリーズとともにその世代を悩みながらリアルを生きている様に思える。"I NEED U"から続くストーリーは、ティーンズの孤独というものに寄り添い励ます様な流れだった。そして、一つの答えとして"Love yourself" があった。

今回ユングの"Map Of The Soul"を読んでみて思ったのは、世界的な大成功をして巨額の富も築いたBTSというグループが、今まさにもう一度自分の内面を深く掘り下げなければならない時期なのだろうという事と、リーダーのRMという人の人生のテーマがそういった事なのだろうという二つだった。

10月リリースされるはずだった新作のタイトルは"Shadow"だった

影は、光に向かって歩くとき私たちの背後から密かについてくる私達自身のイメージだ。ペルソナはその反対で、役者の仮面を示すローマの言葉から取ったものだが、私達が自分を取り巻く社会的世界に向かうとき身につける顔である。

出典ユング 心の地図 マレイ・スタイン 入江良平訳

10月に発表されるはずだったシリーズの次のテーマがシャドウだったが、彼らの超過密スケジュールの中でそれをこなすのは、不可能だったのだろう。先日発表された所によると、彼らのカムバックは2020年2月となった。

影とペルソナはまるで兄弟姉妹のようである。一人は公衆の前に出て、もう一人は引っ込んで隠れている。
ペルソナと影は、通常、正反対であるが、また双子のように身近でもある。
影を完全に避けていれば、まっとうな生を送る事が出来るが、しかしそれは恐ろしく不完全になるだろう。影の経験に自らを開くなら、人は背徳によって汚されるが、生はもっと全体的になるだろう。まさに悪魔との契約である。

出典ユング 心の地図 マレイ・スタイン 入江良平訳

これは「自我の影」というタイトルを説明するものだが、読んでいて"WINGS"の原本となっていたヘッセの”デミアン"のテーマと同じことに気付いた。
RMがいつも拘って追求している人生のテーマが、この辺にある様な気がした。

今回のPERSONAの歌詞を読むと、自分自身がまだ何者かもわからないのに、世間は勝手に自分の首に宝石を飾ってしまう。だから、自分も仮面をかぶり演じてみるが、どうなのだろう?という問いかけがくり返される。

この曲は、仕事も終わり仮面を脱いで本来の自分に戻った時のリラックスして明るい気分を表現した歌だ。
彼ら自身の光と影のコントラストは非常に強いものだ。
しかし、そこがまた人気の秘密かもしれない。

この曲は、「またもう一度混とんとした場所に戻って生まれ変わる」という内容で,もう準備はできていると歌う。この歌詞の様にRMの中には、もう将来向かうべきビジョンが見えている様に思える。

ここからは、彼らのデビューから現在のシリーズまでを振り返ります。

2013年デビュー!これは、ただ者では無いと感じた美しいアイドル達

私は2013の"DANGER"が出た時の彼らにまず釘づけになり、そこからデビュー作にさかのぼって彼らを見はじめ、その後"I NEED U" 、"Butterfly" と続く作品を見て、衝撃をうけました。

MAMAの新人賞”DANGER"までは、アナーキーなビジュアル系のヒップホップアイドルグループという感じでした。

メイクも濃い目で、反逆精神を全面に出したMVの数々でした。

この異常なまでの防弾少年団の世界的な人気はここから始まりました!

このシリーズから、防弾少年団とARMY(ファンの呼び名)の繋がりと共有感は、世界中に広がって行きました。
花様年華・・・人生で一番美しい時
BTSは、純粋で最も傷付きやすいティーンズの孤独というものに焦点をあてていきました。

韓国のオリジナルミュージックビデオは18禁判定を受けたため、オリジナル版を全面再編集した15禁版をまず公開し、その後にオリジナル版を公開した[51]

韓国版初回MVは、あまりに衝撃的な内容でした。しかし、日本版はその逆でアイドル色が強過ぎて本来のBTSのコンセプトは"Butterhly"からとなりました。

歌の切なさとレトロな映像が、自らの孤独感と闘うティーンズの姿をリアルに映し出していました。家庭内暴力から父親を手にかけてしまう少年を、Vが好演していました。それぞれに悩みを持つティーンズの姿が、問題提起の様に表現された作品でした。

そして、第二弾のMV の"Butterfly"を見たとき、それが"I NEED U"の続編である事を知り、このグループはスゴイ!と思いました。
罪を犯した少年が、仲間の前で自らを裁きたいという気持ちで海にダイブします。
夕暮の海をバックに宙を舞う少年の姿は、まるで蝶々の様だという美しい歌詞が、ハイトーンボイスとともに胸を打ちます。

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