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この記事は私がまとめました

ソクイラさん

※注意事項

このまとめは、ネット上で見つけた怖い話をまとめたものです。
5分以上20分未満で読める怖い話をまとめております。
2500~10000字の怖い話が対象です。

・文字数は、句読点を含めたすべての字数です。
・推定読了時間は、1分間に500文字読んだと仮定して計算しております。
(読むスピードは人それぞれですから、あくまで目安です。)
・恐怖指数は、個人的に感じた恐怖を数値化したものです。
(ただし私個人の感覚ですから、人によっては違うと感じる場合がございます。あくまで参考です。)

★☆☆☆☆ あまり怖くない
★★☆☆☆ 少し怖い
★★★☆☆ まあまあ怖い
★★★★☆ 結構怖い
★★★★★ かなり怖い

※タイトル一覧

・白い傘を差し白い服を着た人
・八尺様
・夢の中の黒い門
・ひーぃぃいいいいーーー
・喪服の女

文字数:3437字
推定読了時間:7分前後
恐怖指数:★★★☆☆

622: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 12:43:43.11 ID:z50fIYxY0
友人と遊んだ後、雨降ってるし時間も遅いからって友人を家に送った帰り、今週のマンガ読んでないなと思いだして、コンビニへ行った。
店内に客は自分だけ。
一冊目を手にとってふと顔をあげると、コンビニの前の道を白い傘を差し白い服を着た人が歩いてた。
こんな時間に何してんだ(自分も出歩いてるけど)、と思いつつ本に目を落とした。
一冊目を読み終え、次に読もうと思っていた本を手に取り顔をあげると、さっきの人が前の道を歩いてた。
歩道とコンビニの間には駐車スペースがあるから、至近距離で見たわけじゃないけど、見た目も歩き方も同じだったから一目でわかった。
変だなとは思ったけど、いろんな人がいると思ってそんなに気にしなかった。

二冊目も読み終え、次に先ほど店員さんが並べてくれた今日発売の雑誌を手に取り、読む前に同じ姿勢で疲れた肩を回す。
すると、また前の道を歩いてる人が。
さっきと同じ白い傘をさした人。
さすがに薄気味悪かったので、そのあとは窓の外へ眼を向けず漫画に集中した。
さらに二冊ほど読み終え、顔なじみの店員さんと少し会話し、ご飯を買って外へ。
雨は小雨になっていたけれど、また強く降ってくると嫌だし早く帰ろうと歩道へ出た瞬間、ドキッとした。
20メートルほど先を歩く、白い傘を差した人の姿。
田舎だから、そんな時間に走ってる車はほとんどなく、街灯も少ないので、コンビニから離れると辺りはものすごく暗い。
そのせいで余計不気味に思えた。

なんか嫌だな…とわざとゆっくり歩いているのに、それでもどんどん距離が縮まっていく。
どんだけ歩くの遅いんだよって思った。
前を歩く白い傘の人との距離が3mくらいになって、なんとなくこれ以上近づきたくなかったし、追い抜く気にもなれなかったので、だいぶ早いけどあの路地曲がるかーと思っていると、その人がその路地を曲がっていった。
よかった!って気持ちもあったが、何もされてないのに勝手に想像してごめんなさいって気持ちもあったので、その人の後ろ姿に向かって軽くお辞儀をした。
その瞬間、その人がなにか言ってるのが聞こえた。
えって思ったけど、こっち向いてないし独り言だと思うことにした。
そのまま歩いて、次の路地を横切ろうとして、なんとなく右を見た。
見慣れた住宅街が見えた。白い傘をさして歩く人も見えた。

ありきたりに背筋がぞっとしたとしか言えないけれど、嫌な感じがした。
だってさっきまでは、こっちがゆっくり歩いていても距離が近づくくらい、あの人はものすごくゆっくり歩いていたはず。
でも今は、どちらかと言えば早足。
いつもよりほんの少し大股で歩いてる。
なのに相手も、一本奥の道を平行して歩いてる。
なにか嫌な感じがして、それを振り払おうと、偶然か、それともこっちを意識して歩く速度を変えて遊んでいる障害者かなにかだろう、と思うことにした。
でも、何度路地を横切っても、白い傘を差した人が一本奥の道を歩いてる。
見えないところで歩く速度を早くしたり遅くしたりしても、自分が横切るときに向こうの人も横切っていく。
すごく怖くなって、脇目もふらず大通りまで走った。

頭の中では自分に向かって、
これはただ雨が少し強くなってきたから、濡れたくないから走ってるだけって言い聞かせた。
大通りまで出ると、さすがに数台の車が走っていて、すこしホッとした。
大通りを渡るときに右を見たけど人影はなく、それ以前に、向こうの路地から大通りへ出ても、横断歩道がないのだから渡れるはずもない。
それでももしかしてと、大通りを渡ってひとつめの路地を横切るときに、勇気を振り絞って右を見てみた。
誰も居なかった。
その後の路地を横切るときも、誰も見えなかった。
当たり前だよなーと落ち着きを取り戻して歩き続け、
この路地を曲がればさぁもうすぐ家だと、いつものところで右へ曲がった。

奥の路地から、白い傘を差した人が出てきた。
え?って思ったときには、白い傘を差した人は路地を曲がってこちらへ歩いてきた。
鳥肌がたった。
やばって思ったときには、もう元きた道を走ってた。
見られないように全力で走って、ひとつ前の路地を曲がった。
なのに、曲がった路地の奥の道から白い傘をさした人が歩いてきた。
道の真ん中まで出てきて、その体勢のまま不自然な感じでグルンッとこちらに向き直って、歩を進めてきた。
寝静まって真っ暗な住宅街のど真ん中で、道が交差する付近には街灯があるものだから、白い傘と白い服はものすごくはっきり目に映った。
深夜だっていうのに大声が出た。
うわぁああ!って感じの。
持ってた傘もコンビニの袋も放り投げて、一目散にその場から走った。

走りながら友人に電話をかけて、寝てるところ起こして、「今から行くから家に入れてくれ」とお願いした。
数時間前に送ったばかりだっていうのに友人はOKしてくれて、助かったと急いで走って向かったのだけれど、大通りを越えて、コンビニを過ぎ、道路を横断して曲がろうとした先で、白い傘を差した人が立っているのが見えた。
もうこの時には、何で?としか考えられなくて、曲がるのをやめてそのまま次の路地を目指したんだけど、そこでも白い傘を差した人が奥の路地から出てきた。
もう嫌だと思いながら道を先に進んでいると、携帯が鳴った。
けれどおかしなことに、着信ではなく不在着信の表示。
しかも3件。
時間を確認するともう4時を回っていて、自分の中での時間はまだ10分程度だと思っていたのに、既に1時間近く経っていた。

町から出ていないし、それ以前に、曲がれないからこの通りを抜けていないのに。
住んでるはずの町が知らない町のようで、すごく怖くなった。
友人に電話をすると、『まだ?今どこ?こないの?』と、眠そうな声が電話から聞こえてきた。
「行きたいけど無理。曲がれない。曲がった先に白い傘を差した何かが先回りしてる」
って、きちんと言えたかわからないけど伝えると、友人は、
『何言ってるかわかんないけど、先回りされるなら追わせればいいんじゃない?』
って返してきた。
でも、言われても何も考えられなくて、
「え?え?なにいってんの?意味わかんねー!!」
って返すのが精一杯。

語気を強めて意味不明なこという自分に、友人は怒ることなくゆっくり丁寧に、
『一度曲がりたい方向と逆に曲がるでしょ?そしたら前に先回りされてるんだよね?それから後ろ向いて、追われる形でまっすぐ道を進めば、行きたい方向にいけない?』
もう何でもいいから縋りたい一心で「わかった」って言って、友人の言うとおりにしてみた。
もう何も考えられなかった。
すると、本当に曲がった先に白い傘をさした人は現れるけれど、後ろを向いて逃げても追いかけてはこない。
正確には、こちらにむかって歩いては来るけれど、ソレは自分が曲がった角のところまで来たら戻っていく。
でも、また別の角を曲がったり、路地へ入ろうとしたりすると、その先の道から出てくる。
行ける!と思ったとたん、周囲に誰もいないのに「ボオオ、オ、ア、」と、声なんだけど言葉じゃないとわかる音が、後ろから聞こえてきた。

感覚的に、あぁアレが喋ってると思い、より一層足に力を入れて走った。
ようやく友人の家の近くまで来ることができ、電話で伝えると、家の前まで出て待ってると言ってくれた。
ホントに家の前で待っててくれた友人のもとへ行くと、
「びしょびしょww傘どうしたのwww」
なんて言って笑ってて、ちょっと安心したけれど、見たこと説明して、走ってきた道の先を一緒に見てもらった。
暗いし遠いのに、でもはっきりと向こうの十字路に、白い傘と白い服を着た人の姿があった。
驚いた顔の友人と慌てて家に入ったあと、少し遠くから低音の人の声のような音がずっと聞こえていて、
友人が飼ってる猫が、窓やら玄関やらを行ったり来たりしてた。

明るくなって車の音がうるさくなってきたころには、いつのまにか声のような音や嫌な感じはなくなっていた。
その日のうちに県内のお祓いで有名な神社に二人で行き、お祓いをしてもらったのだけれど、よぼよぼの神主さんは、
「忘れたほうがいい。理解出来ない者は数多くいて、それがなにかは私にもわからない」
とだけ説明してくれた。
誤字脱字だらけな上に文才ないから、もっと要約できるだろ!とか、産業で!って思うかもしれないけど、今思い出しても寒気が止まらない経験で、冷静に書けないんだ。
コレを読んだ誰かが同じようなことに遭遇したときは、友人の言葉を思い出して欲しい。

文字数:5321字
推定読了時間:11分前後
恐怖指数:★★★☆☆

908 1/1 sage 2008/08/26(火) 09:45:56 ID:VFtYjtRn0
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。
そうしたら、「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」と変な音が聞こえてきた。
機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、一人女性が見えた。
まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。
でも生垣の高さは二メートルくらいある。
その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…。
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。
帽子も消えていた。

また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。
そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。
その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。
いや、本当にぴたりと止った。
その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。

じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。
じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」
と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。
あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。
そして、
「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。
この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。
名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、
女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。

この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。
これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。
例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。

そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。
「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。
しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。

また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・
「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」
と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。

テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。
そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。(この頃は携帯を持ってなかった)
なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。

落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。
そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」
じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。
一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。
そのとき、
「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。
とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。
画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。
念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。

ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。
下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。
そして、庭に何人かの男たちがいた。
ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。
全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。
「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。
おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。
間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。
「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」
またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。
目に入ったのは白っぽいワンピース。
それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。

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