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<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話まとめ(83)

<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

更新日: 2019年08月28日

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この記事は私がまとめました

<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

kent303さん

岩の蝶

part1で書き込み、まとめサイトで「赤い服の人」と
名付けられた話で、詳しく触れていない部分なので恐縮だが・・・

友人が滝から落下し、救急車で運ばれた後、滝へ戻った。
登り始める前に見たのと同じ滝だったが、大変な事故の後で
見るそれは、明らかに違うものに見えた。
自然が用意してくれた遊具のように見えていた滝が、まるで
それ以上の侵入を拒む、開かれない城門のように見えた。

自然は遊具など用意しない。
そんな見方は、そこへ娯楽で踏み込む側の思い違いであり、
甘えであり、思い上がりだ。
さっきは気持ちよかった、朝の滝特有のひんやりした空気が、
今は不気味な冷たさで俺を包んだ。

友人が、顔を直撃させた岩が滝壷にある。
救急隊が到着するまで友人が枕にしていた石がある。
友人が背負い、落下時に千切れたザックがある。
強引に滝の上まで伸ばしたザイルが、垂れ下がっていた。

友人が落ちた時に聞いた笑い声は聞こえず、目の前に現れた、
人の姿をした山の怪は、今はどこにも見えない。

鼓動がせわしなくなり、全身が硬直し、力が入らなくなった。
友人が顔から叩きつけられた滝壷の岩には、べっとりと血がついており、
流れもせず、滝のしぶきを浴び、磨き立てたように光っている。
茶色い蝶が岩にとまっていた。
その蝶は、岩についた友人の血を吸っているようだった。
蝶が血を吸うだろうか。
とにかくそう見え、そう思えた。

友人のザックを手に取り、散乱した荷物をうつろに拾い集めた。
滝壷から引き揚げた友人を寝かせておいた場所には、
大量の血が残っており、そこに寝ていた友人の姿が生々しく脳裏に浮かんだ。
滝に張ったザイルを見た。
回収は、俺には無理だと思った。
理由や言い訳は、いくつも思いついた。
とにかく、俺には無理だ。

滝壷の岩に目をやると、蝶が、その数を増していた。
多くの蝶が、羽を小さく、ゆっくり動かしつつ血を吸っていた。
15メートルの高さから落ち、頭部を強打した人間は、普通死ぬ。

滝壷でざぶざぶと手を洗い、岩にたかる蝶を見つめた。
手や腕についた血は落ちきらなかったし、そこまで丁寧に洗う気にも
ならなかった。
顔に触れると、乾いた血が頬や額についているのが分かったが
どうでも良かった。

獣道しかないルートを、何度も転びながら降り、林道に止めた車に
たどりついた。
落下事故に遭った友人の車だ。
ランクルのBJ40。
リアゲートを施錠しないのはいつもの事だ。
荷室にザックを置いた。
鍵は持っておらず、車の回収がいつになるか分からない。
持ち帰った方が良さそうな物はないかと、ザックと車内を探し
いくつかの小物を、自分のザックに移した。
それらの小物が、遺品になるのだと思った。

不意に、何が何でもザイルを回収しようという気になった。
下らない意地だったかもしれないが、自分でもよく分からない。
自分のザックを背負い、滝へ向かった。

滝まで戻ると、あの滝壷の岩が目に入った。
蝶はさらに増え、びっしりと岩を覆いつくしていた。
友人を寝かせた場所も、蝶で地面が見えないほどだった。

滝を見上げると、誰かが見下ろしているように感じた。
ここに戻ろうと思ったのは、ザイルを回収しようと思ったのは、
果たして自分の意思なのだろうか。
一人で回収するのは、やはり危険に過ぎる。

感情が昂ぶり、友人を寝かせた地面にたかる蝶を追い払い、
その一帯の小石と土をすくいあげ、滝壷に放り込んだ。
ザックからタオルを取り出し、ざぶざぶと水に踏み込み、
岩の蝶に構うことなく、目に付く限りの血をタオルでこすり落とした。
乾いた血は、爪で掻き落とした。

滝に背を向け、歩き出したとき、誰かの声が聞こえた気がした。
どこかで、低い声で笑っているのが聞こえた気もした。
構わず歩き去った。
とにかく、怖かった。

S村

昔々、ある小さな小さな村があった。仮にS村としよう
S村はすぐ近くには山菜がよく取れる山や、魚のよく獲れる綺麗な川があって、住むには不自由しない所だった。
そんな生活背景からか、自給で殆どを補える為に、塩や米を買う以外は他所の村との交流がなかったそうだ。
ある日、S村の老人が病で倒れた。高熱と嘔吐、激しい咳という症状の病だ。
その村には医者が居なく、村の若者が隣の村まで医者を呼びに行った。
医者が着いた時にはもう老人は虫の息で、最後に大きくゴホッと咳をするとそのまま亡くなってしまった。
2~3日後、お礼の山菜と魚を貰って、医者が帰ろうとした所、今度はその老人の世話をしていた中年の女性が全く同じ症状で倒れた。
医者は急いでその女性を診てみるが、今まで見たことも無い症状で手のうちようが無い。
そうこうしてるうちに、今度は近くに住む青年とその家族がこれもまた同じ症状で倒れた。
これはマズイ!と医者は急いで自分の村まで戻り、隣の村で見た事も聞いた事もない流行り病が出てしまったと伝えた。
それを聞いた隣村の村長は、さらにその周辺の村の村長と話し合ってある一つの決断をした。

数日後、助けてくれ、なんとか治してくれとS村から若者がやってきた。隣村の村長はその若者にこう尋ねた。
『今、その病はどうなっている?元気に歩けるものはどのくらい居る?』
若者は答えた。
『今はもう自分を含め、大人4人程しか元気なものはいない。子供も女性も苦しんでいる、助けてくれ』
その答えを聞き、満足そうな笑みを浮かべた村長は、その若者を近くにおいてあった鍬で殴り殺してしまったのだ。
村の者に死体に触れないように片づけるように指示した村長は、自分の村と周辺の村の若者数十人を連れてその日の夜にS村へと向かった。
ある村の若者達は人数分の竹槍を持ち、ある村の若者達は飼葉を大量に背負ってS村へと向かった。
月の光がうっすらと照らし出す藪の中で、村の出入口や各家の周りに飼葉を敷き詰め、その周辺に竹槍を持った若者を配置する。
その最中も、村から聞こえる病で苦しむ人の呻き声や鳴き声、叫び声や何かを吐く音が聞こえてきていたそうだ。
夜も更けた頃に、隣村の村長の指示で一斉にその飼葉に火が付けられた。

瞬く間に火は広がり、村は一瞬で火の海と化した。
次に村長は『火事だー!逃げろー!』と大声を上げてS村の人たちを叩き起こした。
当然周りの火の海に驚きS村の人々は逃げ惑う。
しかし、病に冒されてる者は走る事すら出来ずに、火の海の中で力尽きて行った。
また、なんとか走れる者やまだ病に冒されてない者も逃げようとしたが、燃え盛る飼葉を越えた所で待ち構えていた若者に竹槍で貫かれて絶命していった。
夜が明ける頃にはもう生きているS村の住民は居なくなっていた。
隣村の村長はさらに、近くの山の木を切り、S村の敷地に満遍なく敷き詰めて燃やしてしまうように指示した。
こうして、一夜にしてS村の存在は葬り去られてしまった。
村に戻った村長は、この事を口外しないように自分の村の人と周辺の村人にも伝えた。
もともと周辺の村の地図にしか載ってなく、交流も殆ど無かったS村。
記録や人々の記憶から消えていくのもそう時間がかからなかった。

時が流れ、そんな事件があった事も人々が忘れ去ってしまった頃、ある噂が巷を騒がせていた。
とある山の中、開けた藪の中から多くの人の呻き声や鳴き声が聞こえる、とか
首が曲がってしまった青年の霊が、鍬を持って誰かを探してる、とか
無残にも殺された人たちの霊が、日々誰かを引きずり込もうと彷徨っている、とか…

そんな話を曾祖母から聞いたんだ。
S村と仮定したのは曾祖母が村の名前を思い出せなかったから。
『す・・・すぎ・・・すぎなみ?・・・すぎやま?』と言っていたが…
曾祖母の地元は青森県青森市の合併した某田舎。
まさかとは思うが…杉沢じゃないよな…曾ばあちゃん…

※青森県藤崎-浪岡間に杉沢地区という場所がありますが、一昔前に話題になった杉沢村とはなんら関係ありません。

一周したら

オカルトってわけじゃないしまとめ下手で少しながったらしくてすまないんだが…


俺が中学生に入学したての頃に両親がともに出張で二週間いなくなるってことになってさ。
姉と弟もいたんだけど俺以外は婆ちゃんの家に行くことにしたんだけど、
テレビゲームとかやりたかったし婆ちゃんの家でせずに自分ちのでかいテレビで
すき放題やりたかったから俺だけ家に残ったわけ。
どうせ徒歩10分くらいっていうすぐ近くにばあちゃん家があったしな。

こう話てると、「ああ、どうせ一人ぼっちの夜に錯覚で怖いものでも見たんだな」って思うだろうけど
そうじゃなかった。

一人ぼっちの寂しさはもちろんあったけどゲームもすき放題できるし、
なにより勉強しろとか小言がないのがすごい嬉しくてさ…
もう半狂乱でゲームに没頭したね。休みの日なんてそれこそ起きたら寝るまでゲーム。

飯だけはばあちゃん家に行って食ったら速攻帰ってまたゲーム…
そんな感じで最初の3,4日間くらいを過ごしてたんだけど、
(飯食いに行く度ばあちゃんにはほどほどにしろと叱られてた)

そのうちばあちゃん家に行くのも惜しいほどにゲームに没頭してさ。
当時流行ってたドラゴンクエスト3…クリアももう少しだったし
何よりクラスメートのやつが勇者以外の全魔法覚えさせたキャラとか作ってて
俺も負けてらんねぇ!全魔法覚えてレベル99にするんだ!って意気込んで、
飯もろくに食わずに学校以外の時間はほぼゲームに費やした。
それこそ飯を食うのすら忘れて。

みかねたばあちゃんが飯持ってきてくれたりしてたけど、
それすらあまり手をつけずに没頭したね。
ばあちゃん腰が悪かったし次の日からは姉に飯届けさせてた。
姉からも「なんでうちがこんなことせんといけんの。あんたいい加減にしなさいよ」
って怒られた…まぁ聞く耳持たなかったけどな!

685 一周したら… 2/3 2009/03/12(木) 01:38:44 ID:7uP1nJ8l0
そうしてるうちに2週間経って母親が帰ってきた。
母親が帰ってきてから俺のしてたことをばあちゃんか姉にでも聞いたのかさんざん怒られた…

最後の数日間は飯届けてもらってたのにそれにすら手をほとんどつけなかったせいで、
俺はただでさえ貧相な体がさらに貧相になってた。
もう骨と皮しかないんじゃないかってくらい…
(そんときはBMIなんて知られてなかったけど15きってたと思う…)

俺もさすがにこれじゃやばいと思って母親も帰ってきたし飯をちゃんと食おうと反省した。
が、時既に時間切れ。ゲーム絶食のおかげで俺の体重がマッハ。
食欲も出なくて下痢になるし風邪にもなるしですごい衰弱してしまった。

一度病院に行って点滴打ってもらってある程度回復したんだが
そのころから横っ腹が異様に痛むようになった。
親に叱られていろいろ萎えてたっていうか…子供心でまた怒られそうだからと思い
言うのが怖くて最初のうちは我慢してた。

しかしあまりの激痛で我慢の限界に達して親に言った。
横腹が痛いつって腹見せたらやたらとぶつぶつができてんの。わき腹から背中の途中にかけて。
親はそのぶつぶつがなんだかわからなかったがとりあえず皮膚科に行こうってことになった。

んで病院に行って診てもらった。
そこの医者はなんかやぶ医者っぽい爺さんなんだがぶつぶつ見せた瞬間すごい剣幕で怒られた。
俺がというよりも親がだけどさ。

「おまえさなんでこんななるまでほうっとった!こりゃ胴巻きっちゅーてな。
 昔はこれが体一回りしたら死ぬって言われてたんぞ!ここまできとったらえらい激痛やぞ!」

一回りしたら死ぬって聞いてすごい怖くなったね。
胴巻きってのは方言らしく正式名称は帯状疱疹だとか。
普通老人がかかるような病気で、実際には死ぬってのは嘘だけど、
大昔には体力や免疫が低下してる人は一周することもあったらしく
どうやらこの病気のせいではなく衰弱で死ぬ人がいたっていう話らしい。

その日から治療薬出されて通院生活。
ぶつぶつはすぐに消えた。これはよかった。
だが問題は激痛がなおらないこと。薬を飲み続けてもおさまる気配がない。

その医者によれば皮膚はすぐに治るがこの病気の問題は体内の細胞が侵されること。
俺の場合は発生してから治療までの時間が長すぎたらしく
2,3ヶ月は痛みが消えない可能性もあると言われた。

それからはひたすら激痛に耐える毎日。学校もろくに行けなかった。
最初のうちは夜なかなか寝れず、
寝れたとしても夢で大蛇に胴を締め付けられたりとか、胴を輪切りにされたりする悪夢を見た…

1週間ちょっとして痛みも少しずつ治まって2ヵ月後には完治してた。

それ以来俺はテレビゲームをほとんどしないようになった。
今は暇があれば2chでいろんなスレ見てたりでまた生活習慣乱れてやばいかなぁって危機感が。
みんなも遊びはほどほどにな!もちろん仕事とかでも。体調管理はしっかりと。


最近生活習慣乱れてて体のどこかが痛みだし、湿疹がでていたらそれはもしかして・・・

双子山

ある北国の山あい。鄙びた温泉宿で、僕は穴を掘っていた。脇の木製のベンチに腰をか
けて、夕闇に浮かぶ、整然と美しく並んだ双子山を眺めた。「今日の作業は終わりか。日没
まで間もないしな」僕は呟いて、部屋へと戻った。肉体労働の疲れは、上質の睡眠薬をも
しのぐ程、短時間で僕を眠りへ誘った。どれ位経ったか。目が覚めた。日はとっぷり暮れ
ている。何気なく窓の外を眺めるが、薄闇の中に、山際が茫と浮んでいるだけだった。
 「おめの命コとれせ」不意に、掠れた様な女の声が聞こえた。「え…」僕は耳を疑った。
目を細め、声の主を探した。「こご掘れば、まえへんネ」今度は、はっきり聞き取ることが
できた。いつの間にか、部屋には生臭い匂が充満し、胸が悪くなる。正体を確かめようと、
とっさに周囲に目を走らすと、部屋の出入口に人影が居た。扉を開いた様子もなく、その
うつろな背中は、消える様に見えなくなった。「掘ったら…殺される?」頭が真白になった。

この温泉宿は、僕の親戚が細々と営んできた。それが、近年の温泉ブームに後押しされ
都会からの宿泊客が増えた為、露天風呂を新設することにしたのだが、専門業者に仕事を
してもらう様な金はなく、家族で造ることにした。原泉を掘るわけではないから、素人で
も何とかなるのだ。僕は、休暇がてらに手伝いを申し出て、この宿に滞在している。
 夜闇に浮ぶ双子山。この山に纏わる伝承が幾つかある。双子山には姉弟の山神様が住む。
ろくろ首を幾体もお供に従え、里に季節を運んでくる。また、昔話ではこの山一体を統治
した侍が、巨大なまな板の上で女房をぶつ切りにした。殺された女はその怨念を晴らすべ
く未だに山を彷徨っていて、里の男を惑わし死へと誘うそうだ。こうした不気味な伝承も
怯えを増徴させ、その夜、僕は何をするにも辺りの気配ばかり気にしていた。

寝床に入った後も、僕は暫く眠れなかったが、疲労が恐怖を上回った様だ。不意に、目
が覚めた。どうやら、僕は眠っていたらしい。「ドサッ」突然布団の上に何かが落ちてきた。
いつの間にか、部屋にはあの生臭い匂が満ちている。雪明りを頼りに暗い部屋に目を凝ら
して、今起きている事の理解に努めた。布団からは決して出ずに、落ちてきたモノを手で
まさぐった。嫌に軟らかい。少し滑り気がある。「ドサッ」また何かが落ちてきた。

 すぐに布団から飛び出した僕の眼が捉えた者。前腕が切れ落ちた青白い女。布団の上に
落ちた二個の肉塊。女は無表情のまま「おめの命コ」と呟いた。僕の頬に、冷や汗が一筋
流れた。女の体中に、赤い線が幾筋も浮かぶ。汗が、僕の首筋から、じっとり湿った胸元
に流れ込んだ。女の体を覆う筋から、赤黒い血が糸を引いて垂れ流れる。汗が僕のへそに
行き着いたその時、女の腕が、脚が、胴体が、「ブチブチッ」と音を立てて千切れ飛んだ。

最後に残った頭部が宙に浮いたまま口を開いた。「こご掘れば」目を横切って赤い線が走る。
「まえへんネ」女の顔は、瞳を境にバックリと上下に切り開かれ、ぐちゃっと布団の上に
転がった。鮮烈な血の匂が鼻を突き、僕は堪えきれずに嘔吐した。ぶつ切りの女の死体は、
止め処なく血を流し、うねうねと蠕動した。「ぎゃあっ」僕は大声で叫んでしまった。

 得体の知れない別の気配を感じたのは、その時だった。床の間の辺から、室内とは思え
ぬ強烈な風が吹き付け、僕の髪を舞い上げた。目を細め風の向うを見つめると、二つの幼
い顔が見えた。おかっぱ頭の無邪気な顔。しかし、二人の体は赤く腫れ、膨れ上がり、細
い亀裂が全身を覆って、所々肉が裂け体液が噴出している。二人は爛れた口を尖らせると、
寒い冬風を吐きかけて女の肢体を吹き飛ばした。女の残骸が断末魔の叫びと共に霧消した。

まったく状況が掴めず、僕は呆然としていた。「おどさまこえしじゃた」そう呟き、二人
が僕の胸に抱きついた。そして、すぅと消えた――翌日。僕は一心不乱に土を掘った。そ
んなに深く掘るまでもなく、その手がかりを見つけられた。二体の子供の骨。温泉宿の大
婆が駆けつけた。婆は骨を箱に収めて、双子山に向かって手を合わせた。里の言伝えによ
れば、侍が女をぶつ切りにしたのは、女が彼の実子(姉弟)を大釜で茹で殺して、銀杏の木に
寄る土地に埋めた為だ。死体の場所は二羽の小鳥が伝えたという。以来、姉弟は山の神と
なり里を守っている。僕の掘った土地の脇には銀杏の木が佇む。山神が僕を助けてくれた。
「ありがとう」僕は双子山に手を合わせた。二羽の小鳥が山際でいつまでも戯れていた。
(※注1:まえへんネ = いけない、許さない / 注2:命コとれセ = 命をとるぞ)
(※注3:こえしじゃた = 恋しかった)

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