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<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話まとめ(89)

<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

更新日: 2019年08月28日

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この記事は私がまとめました

<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

kent303さん

白い日傘

今から、3年ぐらい前の話になります。
僕は内装工事関係の仕事をして
いるのですが、その会社の社長(と言っても若い)と僕と同僚の計4人
で仕事が暇になると、よくスキーに行ってました。僕達の会社は名古屋
の郊外にありまして、国道19号を北上するとスキー場まですぐだった
のでほんとに良く通っていました。
いつも12時(夜中)ぐらいに出発してスキー場には3~4時ごろには到着して、一眠りしてから滑ってい
ました。
その日もいつもと同じように12時頃会社に集合して国道19号を北に向かって車を走らせていました。
中津川、土岐を過ぎるあたり

から道路も狭くなり、行き交う車もトラックや同じスキーヤーの車ばかりになっていきました。
車は社長が運転していて僕は助手席に座っていました。
そして後部座席に同僚のKとYが。車中は和気藹々と楽しい時
間が過ぎていましたが、あるときふと社長が「裏道でも探そうか」と
言い出しました。僕は結構そうゆう事が好きだったので(裏道探しとか、ミステリースポットにいったり)大賛成でした。
そして車は19号を1本奥に入った山道に進んでいきました。
今考えたら何故社長はあんな事を言ったのか不思議でなりません。
いつもどおりの道を進んでいたならばあんな目にはあわなくてすんだのに

裏道に入ってしばらく走っていると、もう一つ奥に入る道が出てきました。
誰も文句なく全会一致で奥の道に入ることに決まりました。
それから5分
ほど走ったと思いましたが、そこは何の変哲もない普通の田舎道でした。
道路は舗装してありましたが、両脇はずっと田んぼだらけで、ポツンポツ
ンと薄暗い街頭が立っているだけの普通の道でした。
みんな「こんなもんだろ。」という感じでじゃあそろそろ戻ろうかと話をしていたその時です。
街頭の下に白いワンピースを着て日傘を差した女の人が立っていたのです。
「何でこんな時間に」と思い僕は思わず車の時計に目をやりました。

時計は2時過ぎを表示していました。車は大体50~60キロ
ぐらいで走っていたと思います。
暗いところでしたし、夜中で少し眠たくなっていたので目の錯覚か何かだろうと思うことにしました。
戻る道をさがしつつ、5分程そのまま走っていました。
するとまた街頭の下に白いワンピースを着て日傘を差した女の人が立っていたのです。
その女性の髪は黒いショートボブで、青白い顔をこちらをに向けていました。

街頭の下だったせいか暗闇に浮かぶように感じられました。恐ろしくな
った僕は運転している社長の方を見ました。社長も僕の方を見ていました。
「見た?」「ええ」「実はさっきも見たんだけど…」「えっ僕もです」
「ヤバイよね」「こわいっすね,マジで」

後を振りかえると2人も顔をしかめていました。そこで僕達は来た道を
ひき返すかどうするか迷いましたがもう少し走ってみようということ
になりました。車のスピードは自然と速くなっていきました。
すると1分も経たないうちにまたワンピースの女が街頭の下に立って
いました。もう怖くて声も出ませんでした。社長はハンドルにしがみつく
ように運転していました。今度は街頭と街頭の間に、そして次の街頭
の下に……気がつくと同じワンピースの女が無数に道路脇に連なるように
立っていたのです。そしてこちらを見ながら「ニヤッ」と笑ながら…。
もう恐ろしくなった僕は頭を抱えて助手席に深く沈みこもうとしたときです。
僕の足と足の間に黒髪の女の顔があったのです。女は僕をみてこうつぶやいた
のです。「みーつけた」僕は余りの恐怖で気持ち悪くなってしまい
意識が遠のきかけたとき「グワシャ~ン」という音と同じに記憶を失いました。

僕達の車は、街頭にぶつかりそのまま田んぼに落ちていました。
幸い四駆だったので、そこから出ることは出来ましたが、その日は
スキーもやめて戻ってきました。会社に戻り板やウェアを下ろしていると
Kが「ウワッ」と声をあげたのです。そこには荷物の上に白い日傘が
1本置いてあったのでした。当然僕達はそんな日傘を持っているはず
もありませんし、社長の持ち物でもありませんでした。
改めて僕は背筋に悪寒が走るのを感じました。
その後その傘は社長が近くの寺に事情を説明して処分してもらったそうです。
あれ以来僕は霊の存在を信じることになりました。

長々駄文を申し訳ありませんでした。

客人

学生時代の友人にTという奴がいた。
Tの家は鬱蒼と生い茂った雑木林の先にある山の中の一軒家で、遊びに行くのが少し怖かった記憶がある。
実際にTは、家と街を結ぶ山道でいろいろと「変なもの」を見た事があるらしい。
視界の片隅に浮遊する生首のような物が見えたが、焦点をそちらに合わせると何も無いだとか、
見慣れぬ子供たちから、獣の死骸に石をぶつけるのを誘われたりとか、まぁ、いろいろである。

そんなTが高校生の頃の話。
野球部に在籍していた彼は毎日のように帰りが遅く、家に着くのは日が暮れてからであった。
街灯もまばらで、申し訳程度に舗装された頼りない道を、自転車のか細いライトを頼りに懸命にペダルを漕ぎ、
風でざわめく雑木林を振り切ると、ようやく我が家の明かりが見えてきてホッと息をつけるのだという。

しかしある晩、その明かりがTを出迎えてくれなかった事があった。
いつもなら一家団欒の頃で、テレビでも見ながらご飯を食べているような時間である。
ところが今日に限っては、闇夜に家のシルエットが浮かび上がるだけで、にぎやかな声も聞こえない。
玄関は開いている、が「ただいま」の声に返答は無い。
自分に内緒で外食にでも行ってるのかと、Tはかすかな不安を覆い隠しつつ、二階の部屋へと向う…

「…!!」と声にならない声を出し、Tは後ろへ飛び跳ねて今にも階段から転げ落ちそうになった。
誰もいないとばかり思っていたが、薄明かりを灯しただけの暗い部屋に祖母・母・妹が鎮座していたのである。
妹は先まで泣いていたようで母の膝の上で寝息を立てており、祖母は数珠を手に何やら経文を唱えている。
何事かと髪の乱れた母に尋ねると、父の様子がおかしいと、よく分からない説明をした。

恐る恐る居間へ忍び寄ると、そこには大酒をかっ喰らいイビキをかいている父の姿。
辺りには割れた瓶や、魚の骨や肉のパックが散乱し酷い有様。生で食べたと思われる。
勤め先で何か嫌な事でもあって荒れたのだろうか? とも思ったが、それにしては異様な光景である。
父を揺り起こすと、意外にもいつもと変わらぬ呑気な口調でお目覚めのご挨拶。

Tは父に水を飲ませ、詳しく話を聞いた。
しかし、帰宅途中にバイクのハンドルが効かなくなり、草むらの中に突っ込んでから先の記憶が無いと語る。
居間の散らかり具合を見た父は、自分がやった事も忘れ、唖然としていたという。

翌朝、休日だった事もあり、Tは父と二人で事故現場に赴いた。
そこは緩やかな弧を描く道で、事故を起こすような場所には思えなかったが、
Tの心の中には「変なもの」を見た時のような、じめじめとした嫌な気分が生じたそうだ。

「おお、あったあった」と素っ頓狂な父の声に振り返るT。
しかし、目に入ったのはバイクを手にした父の姿だけではない。
バイクが転がっていた草むらの中には、地元の人々からも忘れ去られたような小さな祠(ほこら)が佇んでいた。
それは祠本体と中の像がひとつの石材から彫り出された簡素な物だったが、像の部分はおぼろげでよく分からない形。
風雨に晒されて削り取られた…というよりは、むしろ人為的に打ち砕かれたのではないかとも思える。
Tは祠の事を聞こうとしたが、父はバイクがカスリ傷で済んだ事にご機嫌で、祠の事など眼中にないご様子。

帰宅してからTが祠の事を祖母に尋ねると、「口にしちゃならん!」と怒鳴られ、それ以上聞くに聞けない。
やはり、あの祠は何かあるらしい。そう思ったTは、日を改めてまた例の草むらに行ったものの、
生い茂った草に阻まれてか、再び祠を目にする事は叶わなかったという。
結局、事故と父の豹変、そして祠にどんな関連があったのか分からないまま、T家にいつもの日常が戻った…

ちなみに、この事故から一年くらい経って、Tに父からバイクを譲ってやるという話があったが、
祠と関わってしまったあのバイクには何となく乗りたくなかったそうで、
Tは学校を卒業するまで、雑木林の先の明かりを目指して懸命にペダルを漕ぎ続けたのである。

停留少年

ある夏、Kは自転車で近隣の山々を巡っていた。ちょっとした小旅行のつもりだったと言う。
ところが悪路でパンクしてしまい、Kは自転車を押して湯気の立つ道を歩き続けるはめになったのである。

途中、ある山村へ続く道路に差し掛かり、廃線になっているはずのバスの停留所のベンチで、
大きく膨れたスポーツバッグを抱えた少年が座っているのを目にした。
休憩をしようとKもベンチに座り、汗を拭きながら水を飲む。
少年はKを気にも留めず、何やら遠くを見つめているようだった。

「ここ、バス来ないよね?」一息ついたKは少年に声をかけてみた。
が、彼の眼差しは遥か彼方で、Kの事など眼中に無い様子である。
この路線が廃止されたというのは、地元のニュースで特集していたのを見たので間違いは無いし、
辺りを見回しても、時刻表などは取り除かれて周りは雑草だらけ。バスが来る気配は微塵も感じられない。

そのうち、揺らめく道路の向こうからエンジン音がしてきた。その音に気づき、少年は停留所から身を乗り出す。
しかしそれはバスではなく、普通の常用車。少年はガックリうなだれて再びベンチに腰掛ける。
そして、篭った声でブツブツと文句…というよりは恨み言に近い言葉を、過ぎ去る車に浴びせかけるのだった。

(何も恨むような事ではないだろう)と思っていると、また車が向かって来る音。
少年は身を乗り出し、バスではないと分かると、ベンチに戻り恨み言。
Kの休憩中の間に、その一連のアクションが何度か繰り返された。

疲れも取れ、少年の行動も馬鹿馬鹿しく思えてきたので、Kはそろそろこの場を立ち去ろうとした。
ちょうどそこへ、地元の農家の人らしき小父さんが軽トラックでやって来て、停留所の少年に声をかけた。
「○○、また待っちょるんか。もう、バスは来んて言いよろうが」
やはり、彼はバスを待っていたのだ。話しぶりによると、いつもこんな調子らしい。

この小父さんが気さくな人で、Kのパンクした自転車を見て「ウチで治してやる」と言うや否や、
軽トラに自転車を積みこみ、Kを助手席に押し込んだ。
あの少年の事を尋ねると、小父さんは「奴ぁ、これやけん」と人差し指を頭の横でグルグル回して見せた。

小柄なので少年だとばかり思っていたが、実はもう20代の青年だそうで、
東京の大学に進学したものの、頭が良すぎる故に人生に思い悩み、心を患って田舎に帰って来たという。
普段は実家の畑仕事を手伝っているが、時々発作的にああして遠くに旅立とうとするそうである。
小父さんは軽い口調で話していたが、まだ多感な時期のKはひどく複雑な心境になった。

実を言うと、隣町まで行けばバスも汽車も出ていて、そこまで歩いていけない距離ではない。
村を出ようと思えばいつでも出られるのに、「少年」は停留所で来るはずのないバスを待ち続ける。
いや、どこにも連れていかれる心配がないからこそ、いつまでも待ち続けていられるのではないか?
Kはそんな何の得にもならない憶測が頭に湧いたが、すぐにそれを払いのけた。
そして、治してもらった自転車を手で押し、夕立で少し涼しくなった道を歩き始めた。

真夜中のガレージ

俺は今 妹と二人で一軒家に住んでいて 二人で一台の車を共有して使っている。
その車を普段止めてあるのが 2階の部屋が屋根替わりになってるくらいで、周りからは中が見え見えのガレージもどきなんだ
そんなガレージだから 一応の防犯に、と妹が買ってきたセンサー型のライトをつけてみた。

ところが ライトをつけてから数日たって 向かいの家の人が 妹に
ここ数日 真夜中にガレージが明るくて迷惑だ
といった趣旨のことを遠回しに言ってきたらしい
向かいの人は俺が夜中に車でもいじってるんだろうと思ったらしいが もちろんそんなことをする訳が無い
どうやら 泥棒が大胆にも毎日 我が家に来ているらしい。

そこで俺は その日の夜中に、ガレージに一番近い1階のトイレで電灯を消し 一人で泥棒が来るのを待った。
暗い中で 暇つぶしに見ていた携帯のデジタル時計が1時をまわった頃だった
トイレの窓からガレージのライトがついたのが分かった
俺はあらかじめ外に出しておいた箒があるのを確かめて 玄関からそっとガレージを覗き込んだ。

二台 車の入るガレージには一台の車しか入れてなかったわけだから ガレージには少し開けた空間があった。
明るくひかるライトが 床のコンクリを照らし周りの闇から 浮き上がらせていた。
その光の中央にはこちらに背を向けた一人の男が立っていた
一言 怒鳴って驚かせてでもやろうかと思ったがどうにも様子がおかしいことに気がついた
男は車を物色するでも 光を恐るでもなくただ立っているだけだったのだ。
男の纏う異様な雰囲気を振り払うように俺は鋭く

「何してる」
と言った 言ってみると鋭いというには程遠かったが
男はその声に反応しゆっくりとこちらに振り向いた
男の目がこちらから見えた瞬間、鳥肌が全身にたった 無感情な目だったのだ
それこそ死んだ魚のような目というのが当てはまるような
しばらく俺はその目を見据えると 男は不意によろよろと後ずさり闇に溶けてどこに行ったか分からなくなった。
俺は不気味に思いながらも 後を追うことはせず その日は眠りについた

俺は次の日も念の為に、と ガレージを 見張ることにした
果たして デジタル時計が1時をまわると ガレージの灯は光を灯した
また あの男か… そう思いながら玄関からガレージを覗き込むと 女性の後ろ姿が見えた あの男ではなかった安堵が心を覆い
俺は

「何してるんですか」
と 警戒せずに言ってしまった 声が聞こえると彼女はゆっくりと振り返った。
俺はハッと息を飲んだ その女性も あの目をしているのだ 死んだ魚のような、 光を灯さないあの目を。
今度は女が立ち去るのを見ることなく急いで玄関に入り鍵を閉めた。

何かおかしい えも知れぬ恐怖を感じた俺は 次の日からは トイレの中からガレージの灯を認める事しか出来なくなってしまった。

少しずつ日中の仕事にも手がつかなくなり 自分でも 限界を感じはじめたある日
俺は持てる勇気を振り絞り トイレ特有のすりガラスを開け 鉄格子の嵌った窓からガレージを覗けるだけ覗いた
鉄格子に顔を擦り付け ガレージをじっと見つめる。後もう少しであいつらの立っていた所が見える。 そう思って さらに身を乗り出そうとした時だった

唐突に目の前に あの濁った目が現れた。
ガレージに気を取られすぎていた自分を呪った。 トイレに俺がいることに気づいたあいつは ガレージからこのトイレまではい登って来たに違いない 。
死角になっていて気づかなかったんだ。
狭いトイレの中であいつと顔を合わせ あたかも自分に逃げ場が無いように思え、パニックになる。
声にならない悲鳴を上げながら 俺はトイレの窓を乱暴に閉めた。
すりガラスにうつる影が 薄くなったのを見て ホッと息をついた。

束の間 トイレのすぐとなりの玄関の扉が ガタガタと音をたてて揺れた
あぁ 入って来ようしている。 俺は トイレから這い出て 慌てて玄関の鍵が掛かっているのを確認した。
なおも音をたてて扉は揺れつづける
すると突然音が止んだ 俺は じっと扉の向こうを見つめた。
どこかでカチャンという なんとも 頼りない 音が響いた 僅かな音に心臓が跳ねる

少し遅れて玄関の鍵が開いたのだということに気づいた
俺はえも知れぬ恐怖への確信を抱き
今度こそ 錯覚ではない逃げ場のない絶望を感じた。

妹の寝室から離れた2階の部屋に逃げ込んだのは僅かに残った理性だった。
階段を上ってくる気配を感じた俺は ドアを本棚で塞ぎ それにもたれて座り込んだ
階段を上りきった気配は ドアに手をかけた 背中に感じる圧力に慌てて俺は対抗する。
どこか非現実的なこの葛藤も 扉の向こうから聞こえてくる 息遣いのせいで 俺は諦めることもできずに必死に本棚を押し返した。

気がついた時には 本棚を押すのは俺だけとなっていた。
もう扉の向こうの気配は無くなっていた。 握り締めていた携帯を見ると二時になりかけたところだった
これまで霊体験などしたことは無かったが あいつは人間ではないことは分かった
小さい頃はそんな体験に少し憧れたものだが もう二度とこんな目にはあいたくはない。

その時だった。 コツンと鈍い音がした。 音は無音の部屋によく響き、俺は咄嗟に音のした方を見上げた。
開け放たれたカーテン 暗い部屋の中から見える 窓の外の暗いベランダ
あの無表情な目が、 あの死んだ魚の目が、 あの濁った目が、
何人ものあの目をした奴らがこちらを覗きこんでいた。

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