実を言うと、隣町まで行けばバスも汽車も出ていて、そこまで歩いていけない距離ではない。
村を出ようと思えばいつでも出られるのに、「少年」は停留所で来るはずのないバスを待ち続ける。
いや、どこにも連れていかれる心配がないからこそ、いつまでも待ち続けていられるのではないか?
Kはそんな何の得にもならない憶測が頭に湧いたが、すぐにそれを払いのけた。
そして、治してもらった自転車を手で押し、夕立で少し涼しくなった道を歩き始めた。

出典停留少年

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