少し遅れて玄関の鍵が開いたのだということに気づいた
俺はえも知れぬ恐怖への確信を抱き
今度こそ 錯覚ではない逃げ場のない絶望を感じた。

妹の寝室から離れた2階の部屋に逃げ込んだのは僅かに残った理性だった。
階段を上ってくる気配を感じた俺は ドアを本棚で塞ぎ それにもたれて座り込んだ
階段を上りきった気配は ドアに手をかけた 背中に感じる圧力に慌てて俺は対抗する。
どこか非現実的なこの葛藤も 扉の向こうから聞こえてくる 息遣いのせいで 俺は諦めることもできずに必死に本棚を押し返した。

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