気がついた時には 本棚を押すのは俺だけとなっていた。
もう扉の向こうの気配は無くなっていた。 握り締めていた携帯を見ると二時になりかけたところだった
これまで霊体験などしたことは無かったが あいつは人間ではないことは分かった
小さい頃はそんな体験に少し憧れたものだが もう二度とこんな目にはあいたくはない。

その時だった。 コツンと鈍い音がした。 音は無音の部屋によく響き、俺は咄嗟に音のした方を見上げた。
開け放たれたカーテン 暗い部屋の中から見える 窓の外の暗いベランダ
あの無表情な目が、 あの死んだ魚の目が、 あの濁った目が、
何人ものあの目をした奴らがこちらを覗きこんでいた。

出典真夜中のガレージ

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