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<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話まとめ(92)

<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

更新日: 2019年08月29日

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<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

kent303さん

窓の女

十数年ほど前のある夜、飲み友達であるAとBは、車で近隣の里山へ入った。
近年のペットブームで、カブトムシやクワガタの需要が増え、とある店で高く買い取って貰えると聞き、小遣い稼ぎに虫取りに行ったのだった。
昼の間に下見をしておき、虫が寄ってきそうな木に罠を仕掛けて、夜を待つ。
簡単なものだった。慣れぬ山だったが、一晩で数十匹の甲虫が取れた。
これでちょっとした飲み代になるだろうと、心が弾んだ。

しかし、その目論見は無残にも打ち砕かれた。Aはもっと獲物を得ようと、爪先立ちで高い枝に手を伸ばしたが、次の瞬間、にじみ出る草の汁で足を滑らせ、咄嗟に掴んだBを巻き添えにし、二人して崖下へと転がり落ちたのだ。

幸いにもBは無傷だった。Aも足を捻った程度で済んだが、自ら歩く事は出来なかった。
助けを呼ぼうにも、ここから上には戻れそうになく、他の道を探す事にした。
BはAを背にし、崖下の小道を歩きだした。昼間に下見をしていたとは言え、その道はどこへ通じているのか、さっぱり分からぬものだった。
不安がよぎる中、車を止めた上の道がどんどん遠ざかっていくような気がした。

付近には民家どころか街灯すら無い。懐中電灯の明かりを頼りに歩き続ける。
Bの背中は汗でグッショリ濡れていた。背負っているAの体が、直に張り付いてるようで、気持ちが悪くてしょうがなかったが、口には出さなかった。
数十分歩き続けた頃、遠くに「ぽっ」と灯りが見えた。二人の男は安堵した。
この先に家があるのだろう。電話を借りて助けを呼ぼうと、そこへ向かった。

どこからか、「ワゥ ワゥ ワゥ ワゥ…」と犬の鳴き声が聞こえる。
おそらく、お目当ての民家からであろう。
山の一軒家は物騒だから、番犬を飼っていても不思議ではない。
歓迎されてはいないようだが、家の人が早くこちらに気づいてくれれば幸いだ。
灯りが少し近づいてきた。二階の窓らしき灯りだった。中には人影が見えた。

曲がりくねった道だったので、灯りは時折り木々に隠れ見えなくなったが、犬の鳴き声を頼りに、灯りの方へと着実に歩みを進めた。
「ワゥ! ワゥ! ワゥ! ワゥ!」鳴き声が大きくなってくる。
「もう、すぐそこだろう。」Bが道を曲がった。

しかし、おかしな事に民家など見当たらない。そろそろ家が見えてもいいはずなのに。
そう疑問に思いつつ、Aがひょいっと首を曲げた瞬間、宙にタテ長の細い光が見えた。
Bが前へ進むと、細い光は徐々に形を変え、長方形の光になった。
二人はギョッとした。家は無い。が、灯りのついた窓だけが宙に浮かんでいるのだ。
窓には人影が見える。女だ。裸のようだったが、そんな事はどうでも良かった。
女はこっちをジッと見据えている。二人はその場から動けなかった。

しばらく緊迫した間があり、やがて、女は窓をガラリと開けたかと思うと、「ワゥ!! ワゥ!! ワゥ!! ワゥ!!」と犬の声で吠えた。
二人は、女から目を反らす事が出来ぬまま、その場にへたりこんでしまった。
しかし、Bはすぐに起き上がると、絶叫しながら一目散に逃げ出した。
歩けぬAを置き去りにしたまま。
逃げるBの背後からは、犬の鳴き声が延々とこだまし続けた……

山を下りたBは、警察へと駆け込み、事の経緯を話した。
捜索隊が出されたが、その甲斐も虚しく、Aは遺体で発見された。
当初、警察はBが殺害に関与したのではないかと疑ったが、その疑いはすぐに晴れた。
その理由は詳しくは伝わっていないが、遺体は激しく損壊していたそうで、死因は大型肉食獣による被害によるものとして処理されたという。

それからのBは、暗がりに浮かぶ光や、犬の鳴き声にひどく怯えるようになり、ついには、満月の晩に「月の中の女が吠えるので」といった書置きを遺し、消息を絶った。
彼は今でも鳴き声を背に、逃げ続けているのだろうか。

縄三本

『 縄三本 』


双子の姉妹であるM子・W子と、その同級生R美は、里山に隣接した街外れのX地区に住んでいた遊び仲間だ。
仲間とは言っても、R美はいわゆるガキ大将で、自分より弱そうな子を集めて、その中でリーダーとして振舞っているようなタイプだった。M子・W子も子分扱いされていた。

R美の家は、X地区の中でも山寄りの寂しい場所にあり、学校や街に行くには、途中で薄暗い雑木林に面した道を通らなくてはならなかった。
この道はあまり手入れがされておらず、道脇の雑木林の木々が鬱蒼と生い茂り、ガードレールには真っ青な苔がびっしりと生え、常に陰気な所だった。
子供会がある日は、そんな道を夜に通らなくてはいけないのだ。

月に一度、夜7時から公民館で行われる子供会は、一応、父兄が引率するのが建前だったが、
全ての子供に監視の目が行き通っているはずもなく、物騒な夜道を子供だけで歩かせていた。
子供会が終わると、R美はM子・W子といっしょに、雑木林の道を通って家に帰った。
M子とW子の家は逆方向の道なのだが、R美が「あそこの道はオバケが出るから、一人で歩くのは危ない。」と言って、無理矢理ついて来させていたのだ。
何でもその昔、雑木林の木の枝に縄を架け、親子三人が首を吊って死んだと言う。

雑木林の道を抜けると、R美の家の広い庭が見えてくる。
M子とW子が「このへんでいいでしょう?」と聞くと、R美は「私が玄関に入るまで、ついて来なくちゃダメ!」と命令する。
R美が「ただいま~。」と玄関に入り、ピシャリと扉を閉め、ガチャリと鍵を締める。
そこで初めて「もういいいよ、バイバイ。」と、M子とW子が家に帰る事を許す。
M子とW子は、雑木林の道まで引き返すと、なるべく木の枝は見ないようにして、猛烈な勢いで走って雑木林を抜ける。林を抜けた後も小走りで家に帰っていた。
そんな事が、小学校を卒業するまで3~4年続いた。

6年生の時の三月、またいつものようにM子とW子はR美を家まで送っていた。
M子とW子は、R美を送るのもこれで最後かと思うと、少しほっとした。
R美の家に着くと、R美はとんでもない事を打ち明けた。
「実は、雑木林の首吊り自殺は作り話。二人が怖がると思ってウソをついていた。」
何ともR美らしいやり口である。単にいっしょに帰りたかっただけなのかも知れない。
双子はあきれて、乾いた笑いを浮かべた。その晩は雑木林の道を、歩いて帰ろうとした。

しかし、首吊り自殺の話が嘘だとしても、夜の雑木林が気味が悪い事には変わりはない。
闇夜に浮かぶ小枝の影に、風にざわめく木の葉の音に、徐々に歩みは速くなる。
ふと、M子が視界の片隅に揺れるものを捉え、視線を上にあげた。W子も同時だった。
雑木林の中でも一際大きいクヌギの木の枝に「だらり」と、縄が三本ぶら下がっていた。
二人はこの数年間、心に溜めていた恐怖を一気に吐き出すかのような悲鳴をあげ、泣き叫びながら家まで走った。
帰った時には、汗と何かで全身ビショ濡れだったという。

翌日、M子とW子は冷静になって考えてみた。もしかしたら、R美に担がれたのかも。
自殺話は嘘だと言って安心させ、あらかじめ枝に結びつけた縄で驚かせる魂胆だったのかも。
しかし、R美を問いただしてみても、何も知らないようだった。
不思議に思い、明るい昼の間に、恐る恐る雑木林に確かめに行った。
クヌギの木には何も無かった。あれは錯覚だったのだろうか?


それ以来、この道を通る事もなく、M子とW子の二人は高校生になった。
R美とは、中学の頃に一度も同じクラスになる事もなく、何となく疎遠になった。
違う高校に進学してからは、顔すら合わせていない。

そんなある日、地元で事件が起きた。例の雑木林で人が死んでいたのだ。
初老の夫婦らしき男女と、その息子らしき若い男の三人が首を吊っていた。
隣の県の人だったらしい。近くに××ナンバーの車が止めてあり、
中から遺書が見つかったそうだ。理由は分からない。

M子とW子は、もしやあの木で首を吊ったのではと思ったが、怖くて確認出来なかった。
そして、あの道をこれからも通り続けなければならないR美の事を考えると、不憫に思いつつも、二人して思わず笑みがこぼれてしまうのだった。

四つん這い婆

かなり長いけど、俺の後輩の地元の話。

盆休みも終わり、職場の同僚(俺、同期のH、後輩のN、K)で
飲んでた時、夏らしく怪談とかしてみる?って話になった。
とは云え、特にネタがある訳でもなく、
どこかで聞いた様な心霊話をしていたら、
Kが「大して怖く無いかもですけど」
と前置きして話し出した。

K「僕の実家の隣のお婆さんの話なんですけど、
 僕が高三の時に亡くなったんですが、亡くなる
 2、3週間前の深夜にいきなり奇声上げながら、家から
 四つん這いで飛び出して行って、村の外れの田んぼで
 大暴れしてたんですよ。
 あのときの顔はマジ、トラウマですよ。
 白眼で泡飛ばしながら凄い声で叫んでましたから…」

一同「………」

うん、確かにそれは怖い、怖いけどね…という沈黙の後、
H「いや、それは只のボケ老人の奇行だろが」
と身も蓋もないツッコミが入る。

確かに聞いた限りでは、その婆さんがタヒぬ前に良くない
ハッスルをしただけの様にも思えた。

K「でもまぁ、そのお婆さんの家がまじない屋だったから、
 結構そっち系だと思いますよ」

一同ポカーン(゚□゚;)

俺「マジナイヤとか何言ってんの、この昭和生まれw」
K「え、やっぱりウチの実家、田舎過ぎですかねw」
そう言う問題でもないだろと思いながら、Kの地元について
事情聴取を開始。KはE感じで酔っている為、良く喋る。

Kの地元情報を纏めると大体こんな感じ
・Kの実家はT県の40軒位の集落にあり、
 周囲2、3kmは民家はなく農地か山。
・集落の7割はKと同じ名字で、第二勢力が
 「まじない屋」の婆さんと同じTと言う名字。

・K一族は本屋(本家?デカイ家らしい)、
 分かれ屋(分家?)と呼ばれている。(Kは分かれ屋)
・T一族は牛屋(畜産やってる)、川屋(川の側の家)、
 門屋(他集落との道の入口の家)等、立地や仕事で
 呼ばれている。
・「まじない屋」は本当は「すえや」と呼ばれている。
(末屋?Kは由来は知らないらしい。肝心な所で使えない…)

で、「すえ屋」は狐憑きみたいなヤツのお祓いやったり、
地鎮祭を仕切ったりしてたらしい。(普段は農家)

俺「で、そのトラウマの婆さんの葬式とか行ったの?w」

K「それが、亡くなった時も変わってて、誰か亡くなったら
 普通は村中総出になるのに、『すえ屋』のお婆さんの時は
 葬式やらなかったんですよ。

K「気は向かないけど、一応、線香の一つ位はあげとこうと
 思って、学校帰りに寄ってみたんです。そしたら
 お婆さんの旦那さんが居て、旦那さんから
 『ここからにしんさい』って庭先で止められて、
 そこで手合わせて帰らされました。旦那さんは
 『今は色々集まってるから』って言ってました。」

K「ウチの祖母は『神さんや仏さんに関わってると、
 死に際は大変だから、死に顔を見せたくなかったんだろう』
 みたいなこと言ってました。」
(ちなみに仏さんは人の霊、神さんはその他八百万らしい)

取り敢えず、ちょっと特殊な家柄なのは分かったが、
そこまで聞いても現代っ子としては、今一イメージが掴めなかった。

俺「Kはお祓いとか実際に見たことあんの?」
と聞いてみた。

K「うーん、直接は何も見たこと無いですね。
 僕、見えない派ですからw」

本当、要所要所で使えない…

K「でも中二のとき、多分夜8時位だったかな?オヤジが
 頭から血流しながら帰って来たことがあって…」

いきなり流血話!?( ̄▽ ̄;)

要約
夜8時頃、K父が頭から血流しながら帰宅、直ぐに
『すえ屋行ってくる』と言って、翌朝帰宅後に病院へ行く。

K父曰く、帰る途中に軽トラで『何か』を轢いたらしい。
Kが車を見たら、前面の左側がベッコリ凹んで、
フロントガラスもバキバキに割れていた。

だが、血は全然付いてなくて、塗装が剥げてる訳でもなかった。

K父曰く、『何か』は毛むくじゃらで2m位の塊みたいなヤツだったらしい。

俺「そういうヤツが出てくる言い伝えは無いの?」

K「有るかも知れないですけど、僕は何にも思い浮かびません。」

N「お祓いとかの内容は?」

K「聞いたことない。でも木彫りの御守り貰って来てた。
 良く見てないから、細かい事は知らん。」

俺「オヤジさんはその後、何事も無かった?」

K「胃潰瘍で出血多量になって、2回くらい死にかけて
 ましたよ。まあ只の飲み過ぎですけどw」
K「お婆さんが言うには、『この辺の神さんは鈍感だから、
ちょっとぶつかった位じゃ怒らん。それに、境をうろうろ
しとる様なんはそんなに恐く無い』らしいですよ。」

お開きにしようかって頃にふと聞いてみた。
俺「その婆さんは亡くなった後ってどうしてんの?」

K「お婆さんが亡くなった2年後位に旦那さんも亡くなって
 今はT一族の別の人が住んででますよw
 その人達が今の『すえ屋』です。」

家を引き継ぐのは普通だと思うが、その役割も
当然の如く引き継がれている様で何かゾッとした。

独演会

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