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元ネタは全て創作?世界各国で夢見られる謎の男「This man」とは?

「今まで一度も会ったことのない男が、なぜかよく夢に現れる」と精神病院の患者が似顔絵を描き、一躍有名になったThisMan。医師らがWebサイトを立ち上げて調査を行ったところ、3年間で2000件を超える目撃証言から出てきましたが、実はイタリアの広告会社によるマーケティング実験だったということです。

更新日: 2019年09月01日

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egawomsieteさん

■この男の目撃される場所、それはあなたの夢の中なのである……。

最初に目撃情報をネット上に公開したのは、ニューヨークの精神科医だ。2006年1月にこの医師のもとに1人の女性が訪れ、額が禿げ上がりギョロッとした目の男が、夢に繰り返し姿をあらわすと相談したのである。

彼女の証言をもとにモンタージュを制作したところ、他の患者も「この男(This man)を見たことがある!」と証言したのだ。

何か手がかりが得られるのでは? と思いネット上に情報を公開したところ、3年間で2000件もの目撃証言を寄せられた。アメリカだけでなく、ロシア、フィンランド、ドイツ、イタリア、フランス、インド、中国、韓国、ブラジル、アルゼンチン、コスタリカ、ベネズエラなど国も地域も関係なく、報告が集まってきた。

証言内容もさまざまだ。ある人は「自分の恋人として登場した」と話し、またある人は「サンタクロースの格好をしていた」など、夢に登場する傾向は決まっていない。サイト運営者の考察では、次の4つの可能性があるとしている。

・世界各国から情報が

ディスマンの証言情報を集めてみると、ディスマンは世界中で2000件を超える目撃証言が出てきました。ある人はディスマンと付き合っていたと言ったり、ある人はディスマンが襲ってきたと言ったりその正体は様々です。

しかし不思議なことに、This Manの話が広まっていくにつれそれは夢ではなくて、実在する人物としての目撃情報が増えていったのです。目撃したと証言する人同士には全く接点がないのに、同じ顔を見たという謎が世界各国で起きています。

●なぜ「This man」を夢に見るのか? 5つの仮説

1. 元型論

ユングの考える分析心理学に基づく、ストレスを感じる状況で誰もが夢に見る元型ではないか……。

2.宗教論

宗教の観点に基づくと、もしかしたらこれは創造主(神)かもしれない……。

3.ドリーム・サーファー

男性は実在の人物で、特殊能力で他人の夢に入り込んでいるのかもしれない……。

4.夢のイミテーション

「This man」のサイトで男の顔を見たことをきっかけに、彼の顔が頭から離れなくなり、夢にまで見るようになったので……。

5.あとづけ

通常、我々は夢で見た人物の顔を覚えていない。覚醒した状態で「This man」の顔を見ることによって、「この男の顔をみた」と錯覚しているのかもしれない……。

患者たちが揃って「This Man」と呼ぶこの男。その情報をまとめているサイト「EVER DREAM THIS MAN?」によると、世界各地から2000人の目撃証言が寄せられているという。

■"サブリミナル広告"実験なのか!?

ユングの分析心理学や宗教論を基に、幾つかの理論がサイト内で紹介されていますが、中には「This Man」は実在の人物で、特殊能力によって他人の夢に入り込める"ドリーム・サーファー"理論などが論じられています。

 ですが一方で、実はこの「This Man」はイタリアのマーケティング専門の社会学者であるアンドレア・ナテッラ氏の"壮大なヤラセ"であり、「市場でデマが広がるスピードを調べる」為の実験なのではないか? という指摘も出てきています。

氏はこのサイトの創始者で、「ゲリラマーケティング」なる会社を運営し、「破壊的悪ふざけ」をモットーにポルノや政治広告分野で怪しい芸術プロジェクトを進行しているのです。

■This Manの元ネタは全て創作

ディスマンの都市伝説は世界中を相手に広まりましたが、その真相はすべてが創作であることが分かっています。その正体はイタリアの広告会社による、インターネットを通してのマーケティング実験でした。バイラル・マーケティングといわれるネット上の口コミを利用して情報を爆発的に拡散させる実験です。

実際に存在するThis Manのサイトも20億を超えるアクセス数を稼ぎ、実験は成功していると言えます。実験を行ったKOOK社の代表がThis Manそっくりであったり、KOOKというのが変人を意味する英語であったりと、マーケティング実験であった証拠がいくつか挙げられています。

This Manの真相はイタリアの広告会社によるマーケティング実験でした。それは、インターネットの口コミを通じて爆発的に情報を拡散するバイラル・マーケティングという手法の実験でした。この手法は現在でも映画や商品の宣伝に用いられます。

例えば、お菓子メーカーのロッテはあえてテレビCMを使わず、twitterやyoutubeでガムのプロモーションを展開しました。踊ってみた動画であったり、有名人のつぶやきを利用したりしました。その結果学生の間で動画やつぶやきが話題となり、それを真似する人たちが出てきて爆発的に商品名を売り込むことができたのです。

■『世にも奇妙な物語』とのコラボも

「This Man」のまとめサイトに投稿されている目撃情報の数々を経て、最下部にスクロールすると、一つの動画が目につく。

「そしてついに正体が判明する動画が?」と説明されている動画を再生すると……その結末は、是非自分の目で確かめてみてほしい。

最終的なネタばらしだけしておくと、最後にはお馴染みのあのメロディが流れて、番組とのコラボだったことが判明する。

これは、ストーリーテラーをタモリさんがつとめる『世にも奇妙な物語』と連動した「社会実験」のようだ。

17年4月29日(土)21時から放送の『世にも奇妙な物語 '17春の特別編』にて、モデル・女優の中条あやみさんが主演する「夢男」で、この「This Man」が題材となる。

世界的に有名な都市伝説「This Man」。

『世にも奇妙な物語』の中で中条あやみは夢の内容など覚えておらず、冗談のつもりで『夢男』の似顔絵を公開します。しかし、ネット上で同じ男を見たとパニックになっていくという内容です。元ネタのThis Manとほとんど同じ内容ですが、そこは『世にも奇妙な物語』ですので、物語の終末は奇妙なものになっています。

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