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東工大附属高校「東工大特別推薦枠」廃止に悲鳴

「東工大の推薦枠が大量にあるから入学を希望していたのに…」そんな声が多く聞かれる高校入試。東工大附属高校の推薦枠の消滅と、それによる人気下落と他校入試の影響をまとめました。

更新日: 2019年10月20日

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kurumisawaさん

※東工大附属高校の文化祭は10月13日、14日に開催しています。

■東京工業大学附属高校の東工大推薦枠が、現中3よりなくなる!!

東京工業大学附属科学技術高校(東工大附属高校)の学校内部の仕組みが激変します。

2020年度の高校入試より入学する現・中3生の世代から、東工大への高大提携入試による10名~12名程度の推薦枠がなくなると発表されました。

東工大附属高校の最大の売りであり、上位層の多くが目指していた枠であるだけに、完全消滅は高校受験関係者に衝撃を与えています。(写真は東京工業大学)

■「不平等」との批判にも配慮?東工大附属高校の推薦枠消滅の背景

東工大附属高校が、東工大の2ケタの推薦枠を廃止する背景の一つとして、「国立の大学が、特定の高校にだけ推薦枠を設けるのは不平等だ」という批判もありました。東京工業大学の合格者数ランキングを見ると、日比谷高校、都立西高校、都立国立高校、戸山高校、青山高校、渋谷幕張高校、麻布高校といった首都圏の有数の進学校が並びます。こうした一般の進学校からの希望者に配慮するかたちとなります。今後は、東工大附属高校の10名の推薦枠は、一般進学校に振り分けられることになります。

■東工大附属高校から東工大推薦枠がなくなると、残念な進路に

■2019年度の国立大学合格状況
東大  0名
京大  0名
東工大 12名 (← 東工大推薦枠を除いた現役合格は0名)
一橋大  0名
旧帝大  2名
東京農工大 7名
首都大学東京 7名
東京海洋大 5名
山形大 3名

東工大附属高校の大学進学実績の状況は、高大連携による東工大の推薦枠が実績を支えられているといっても過言ではありません。

東大や京大といった難関国立大の合格が出ないなかで、東工大の推薦枠だけが突出していることが分かります。

東工大附属高校の入学者にとって、1学年の人数が多くないため、10名以上が合格する東工大の推薦枠は絶好の目標。それが失われるダメージが大きいといえます。(写真は、東工大附属から複数の進学が出る山形大。今後は地方大も視野に入れないと実績維持は厳しい)

■【比較検証】戸山高校との大学進学実績の比較

■2019年度の国立大学合格状況
東大  12名
京都大  7名
東工大 12名
一橋大  7名
旧帝大 21名
国立医学部 16名

横浜国立大 23名
東京農工大 16名
首都大学東京 14名
お茶の水女子大 9名

東工大附属高校を志望校に考える生徒が悩む学校として、理系進学に昔から評判のある名門・都立戸山高校があります。

戸山高校の大学合格実績を見てみると、正直なところ、現時点でも、東工大附属高校とは比較にならない好実績であることが分かります。東工大附属高校からの東工大進学者が激減することを考えると、もはや、戸山高校と東工大附属高校では、比較対象にすらならないほどの差になりそうです。

■「大学進学」には致命的に弱いが・・・東工大附属高校の挽回は?

東工大附属高校のカリキュラムは、大学進学には、正直なところかなり不利。入口の偏差値が高いにもかかわらず、出口の実績が悪いのは、受験向けのカリキュラムがないことが影響しています。それでも、東工大へのたくさんの推薦枠があったから、目標に勉強ができましたが、それもなくなった今、岐路に立っているのは事実でしょう。

学校の設備も、国内一の理系設備といわれる多摩科学技術高校には敵いません。学校自体の改革が待たれるところでしょう。

■戸山、小山台、多摩科学技術は東工大附属から志望変更続出で注意

掲示板上やSNSでは、「志望校を変えた」という声が多く聞かれました。東工大附属高校の最大の魅力が失われてしまい、志望する意味が薄れたと感じる人が多いからでしょう。そういった生徒は、理系の国立大に実績のある戸山、青山、小山台、多摩科学技術といった学校を選んでいます。特に、理系の教育が充実して国立大進学に強い学校として、多摩科学技術は伸びてきています。(写真は多摩科学技術高校)

■〈外部リンク〉理系に強い高校のまとめ

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