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この記事は私がまとめました

miya1224さん

くねくね

私が幼い頃、兄と一緒に
祖父母の家に遊びに行った時の話。

祖父母の家は秋田県の田舎にあり
周りは田んぼが広がっていて
都会ではまず見ることのない風景。

年に1度だけ、お盆の時しか
行かない秋田で、
私は一生忘れることの出来ない
経験をすることになった。

では、はじめよう

祖父母の家に着いた僕と兄は
稲をなでる爽やかな風を
正面から受けながら
大はしゃぎで田んぼの周りを
駆け回ってた。

田んぼの上を吹く風というのは
涼しくてとても気持ちがいい。

時間も気にせず遊んでいると
もう太陽がてっぺんまで登り
昼間になろうとする時刻。

その瞬間にさっきまで吹いていた
心地の良い風がぴたりと止まり
代わりに気持ち悪いくらい
生暖かい風が吹いてきた。

そろそろ家に戻ろうかと
兄の方を見ると
兄が風下の方をずっと
見つめている。

兄の目線の先を追ってみると
田んぼの中に案山子(かかし)
が立っていた。

あの案山子が何かしたの?
僕が尋ねると兄は、
いや、その奥だ…

といって目を薄くして
何かを必死に見ようとしている。

僕も一緒に目を凝らしてみると
案山子の向こう側に
何か白っぽいものが
くねくねを動いているように
見えるのだ。

ただ、あまりにも遠くて
良く見えないので正直その
正体が何かわからなかったが
何だか奇妙に思えた。

あれ、風邪で動く案山子なんじゃない?
止まっている案山子よりも
動いた方がきっと鳥よけになるんだよ。

僕が兄にそう言うと
兄も納得して緊張していた
その場の空気が一瞬ほどけた

その瞬間なぜかいきなり
風が無くなった。

そんな、おかしいだろ
まだ動いているぞ…

風がやんだのに
白い物体はくねくねと
動き続けているのだ。

兄の表情が固まった。

が、完全に白い物体に
興味を持った兄は家から双眼鏡を
持ってきて言った
よし、まずは俺が見てみるから
お前は少し待ってろよ。
くねくね動く白い物体の
正体を暴こうと
双眼鏡をのぞき込んだ兄

すると急に兄は小刻みに震えだし
顔は信じられないくらい青ざめ
冷汗で持っていた双眼鏡を
滑らせて落としてしまった。
様子のおかしい兄を見て
僕は怖いと思ったが
恐怖よりも好奇心が勝り
兄に聞いた

何だった?

兄は震えながら

わカらナいホぅガ…いイ…

たぶんこう答えた。
それはもはや兄の声ではなく
僕はますます怖くなった。

兄はヒタリヒタリと家に
戻っていった。

一体何を見たのか、
僕は恐怖を感じながらも
白い物体に呼ばれるかのように
双眼鏡を手にした。

しかし、どうしても
見ることができない。

もう一度白い物体を
肉眼で見てみるが兄が
何を怖がったのかわからなかった。

遠くから見ると
ただ白い物体がくねくねと
動いているだけなのだから。

そう思うと怖い気持ちも
無くなって僕は再び
双眼鏡を両手に握り
覗き込むことにした…

その時、僕の背後から
ザッザッザッザッザー…!
という物音がした。

驚いて振り返るとそこには
息を切らした祖父が
見たこともないような焦った表情で
立っていた。

あの白い物体を見てはならん!
見たのか、
お前その双眼鏡で見たのか!

あまりの祖父の勢いに
驚いたが僕は
いや、まだ…
と答えた。

すると祖父は一気に
安心したように崩れ落ちて
涙を流した。

何のことか分からずに
家に連れ戻された僕が目にしたのは
おぞましい光景だった。

家族全員が床に
ひれ伏しながら泣いていて
その真ん中には一人だけ
憑りつかれたかのように
笑い狂いながらくねくねと動く
兄がいたのだ。

あの白い物体のように。
兄は見てしまった
そして知ってしまった
白い物体の正体を

僕は田んぼで見た白い物体でなく
兄の変わり果てた姿に
恐怖を覚えた。

祖父母の家を後にする日
家族の話し合いで祖母が
こう言っているのを聞いてしまった

この子(兄)はここに
置いておいた方がいいだろう。
あっちは狭いし、世間を考えると
数日も持たない。
うちに置いて、何年かして
完全にいなくなったら
田んぼに放してやるのが一番いい。

意味が分からなかった。

完全にいなくなったら…
田んぼに放すって…

兄がもう元には戻らないことを
悟った僕は大声で泣いた。

家には鳴き声と兄のキトキトと
甲高い笑い声だけが
不気味に鳴り響いている。

僕は両親と一緒に
祖父母の家を車で後にした。

振り返ると後ろには
兄が僕等に手を振っている

兄の表情を最後まで見たいと
双眼鏡で兄を見ると
顔は笑っているのに
泣いているように見えた。

兄と遊んだ田んぼの中を
これまでの出来事を
回想するかのように
ぼんやりと眺めていると
自然と涙がこぼれてきた。

双眼鏡でも
兄の姿はもう見えない

僕は兄を失った…

その時、決して見てはいけない
アレを近くで見てしまった…!

オワり。

ちょうちんび

この前久しぶりに会った地元(秋田)の女の子にあって、
ここで読んだくねくねの話したんだけど、
その女の子も昔同じようなもの見たってびっくりしてた。

その子は今年21才なんだけど、
9才のとき、田舎のおじいちゃんが亡くなったそうで葬式に行ったんだって。
葬式の日はばあちゃん家に泊まって、次の日の昼過ぎごろの帰り道の話。
その帰り道その女の子(以後Sちゃん)はずっと窓の外見てたんだけど、
ふと前の方を見ると遠くの田んぼで白いなにかが揺れてるのが見えた。
Sちゃんは気になってずっと見てたんだけどそれはやっぱり何か分からなくて、
お母さんに「あれ何?」って聞いてみた。
両親もしばらくそれを見ていて、
お父さんが「かかしが陽炎でゆれて見えるんじゃないの?」とか言ってたらしい。
Sちゃんとお母さんはずっとそれを見てたらしいんだけど、
Sちゃんはそれが近付くにつれ、無性に怖くなり泣き出したそうだ。
そしてお父さんに「あれが怖いからこの道は嫌だ」って駄々をこねたらしい。

両親は笑いながら「大丈夫、かかしだよ。」って言ってそのまま車を走らせていた。
Sちゃんは怖かったので座席につっぷして白いゆれるものを見ないようにしてたんだけど、
お母さんが「いやだ・・・・何あれ・・・?」って言ったので、気になってまた窓から外を覗いた。
さっきまですごく遠くにあった白いものは大分近くまで来ていて、結構はっきり見えたらしい。
Sちゃんはギャーと叫んで泣き出し、両親も得体の知れない何かが怖くなり急いで車を走らせたそうだ。

その白い何かはここでもでてる通り手足の長い人のようなものだったらしい。
それはやっぱりくねくね動いていたんだけど、なんかぶれているような感じで、
そこにないような感覚、まるで幻のようだったと言っていた。
Sちゃんはそれからしばらくふさぎ込んだらしくて、心配したお母さんが
田舎のばあちゃんに白いものについて聞いてみたんだけど、
おばあちゃん曰く、「ちょうちんびかものう」と言っていたそうだ。
それからSちゃんの家ではその白いものは「ちょうちんび」で決定していたらしい。
今でも思い出すとゾッとするって言ってた。ちなみに気が狂った人はいない。

かまくら

日本有数の豪雪地帯として有名な秋田県横手市に伝わる、
全くもって得体の知れない不気味な話

ある年の冬、子供たちが雪を積んで、かまくらを十ばかり作った
そこへ川井昌助という男がやってきて、何の気なしにかまくらのひとつを覗いてみた

中では、あろうことか子供たちが男の死体を斧で切り刻んで遊んでいた
かまくらの中は鮮血でいっぱいになっていたという

仰天した川井は、もうひとつのかまくらを覗いてみた
中では、やはり子供たちが笑いながら女の死体を弄んでいた

茫然とその光景を見ていると、やがて子供たちがゾロゾロとかまくらの中から這い出してきた
十ばかりあるかまくらから出てきた子供たちは、皆一様に大人の生首を持っていたという

真偽も、この猟奇事件の顛末も、子供たちの正体も一切伝わっていない
ただ天保の末頃の話だという

沈む男

去年の8月、ダチと2人でトレーラーでアルミボート引いて、
ハチロー(秋田県八郎湖)へバス釣りに行ったんですよ。4日間の予定で。
ところが、到着前日から、凄い雨で流入河川とか濁流なんですわ。

初日、西部やったんですけど、いまいちで、
2日目から中央カンセンロとかいう、ドブみたいな所でやったんですよ。
小雨の肌寒い中、一日中やって、そこそこ釣れました。

夕方帰ろうとした時、川の真ん中に人が立っているのが見えたんですよ。
200mくらい先に、ぼんやりと。

夕方、結構肌寒いし、釣りとか網とかやっている風でもなく、棒みたいに突っ立っているんですよね。
ダチと、なんか気味悪りぃなーとか言いながら、なるべく避けて、
端を通るようにボートを走らせていたんですよ。
「やべぇぞ!」
前に座っていたダチが言いながら、止めろと、手で合図をしてくるんですよ。

何だ?と思って見ると、さっきの突っ立っているヤツが、
その時点で、グレーっぽい作業服を着ている男のように見えました、
そいつが、まっすぐお風呂に入るみたいに沈んでいくんですよ。

自殺なのか? それとも何かしていて、倒れたのか?
助けなきゃ! 面倒な事になった・・・
いろいろな考えが、頭の中をグルグルと回りました。

全開で近づいていく中、その男は、もう胸くらいまで水に浸かっていました。
50mくらいまで近づき、こちらに背を向けた男らしい事が分かりました。
やばい、急げ!
「おいっ、アンタ! シッカリしろ!」
ダチが叫んでいました。
沈んでいく男は無反応でした。


・・・あれっ?・・・・・

ココって、そんなに深かったっけ?
次の瞬間、サササ・・・とプロペラに砂が当り、船外機のエンジンがストップしました。
全然浅いんですよ、そこら一帯。

行きは岸よりを釣りしながら、流していたんで、
そこら一帯が、サンドバー(砂地の浅瀬)になっているのに気付きませんでしたが。
とりあえず、エンジンを上げて、エレキ(低速移動用の電動モーター)を
少し水に突っ込んで男が沈んだ場所へ近づきました。

「待て! 止めろ!!」
「何で?」
「ちょっと、おかしいよ。離れた方がいい・・・」
振り返ったダチの顔は、血の気が引いてました。

「そうだな、そうしよう。」
ホラー映画なら、ここでエンジンがかからないのが定番ですよね。
その通り。さっきまで動いていたエレキが全く反応しないんですよ。

ほんの一瞬、顔を見合わせたり、今いる所の、
底を見たりしている間に男は、沈んだのか、消えたのか、いなくなっていました。
怖くて、しっかりとその辺りを見たり、周りを探したりは出来なかったです。

ダチが焦りながら、オールで底を押してその場からボートを離すようにしたんですよ。
俺は、少しでも深い所に出たら、速攻エンジン下げて、かける準備をしました。
濁った水の底が見えなくなってきたところで、慌ててエンジンをかけました。

かかれ、かかれ、頼むから、かかってくれ。
スターターを、力いっぱい引っ張りました。
意外にも、一発でエンジンはかかりました。
「やったー! 早く、このクサレどぶ川から脱出しようぜ。」
ダチが、強がっていましたが、顔面蒼白でした。もちろん、俺もです。


行きに通った航路にボートを戻して、全開で走りました。
男がいた場所を通りすぎる時、ダチはじっとその辺りを見ていましたが、俺は、怖くて見れませんでしたよ。
とにかく、全開で走り続けました。

ボートを下ろした場所と自分の車が見えてきて、助かったと思いました。
「なぁ、アレ、やばいヤツだよなー? まさか、ホントに人だったなんてことは無いよな。」
「当たり前だろ、ペラが底につく浅さだぜ、人間じゃねぇよ。」
「おー、でも、初めて見たぜ、ホンモン。」
そんな軽口を、少しは叩けるくらいにまで、落ち着いてきました。

少し冷静になって、気がつきました。朝より、少し減水してるようです。
「ちょっと減水してっから、ボート上げるのキツイぞ。」
「とっとと上げて、帰ろうぜ。」
その日、トレーラーを使えそうな所が無くて、比較的段差の無い所から、ズリ降ろしたんですよ。
ボートを岸に近づけて、急いで、装備を車に投げ込みました。
その間、川の方は、なるべく見ないようにしてました。特に、男がいた辺りは、絶対に。

軽くなったボートの先を岸に引っ張り上げて流されないようにして、さあ、後はタックルを積むだけ。
ガシャ、ガシャ・・・
「あっ、チッキショー! ボックス(釣り道具箱)、ぶちまけたー!あれっ?・・・」
「ナニ、やってんだよ、早く拾えよ!」
「割れてる、こんなにでっかく・・・」
「えっ・・・」
ダチのプラノ(釣り道具箱)を見ました。

取手と留具の部分に、何ヶ所もひびが入っていました。
「・・・なんだ、こりゃ・・・」
多分、俺もダチも同じことを考えていたと思います。
でも、お互い口に出しませんでしたよ。
何かが、始まったり、来たりするような気がして。


2人とも、無言で散らばったルアーかき集めて、車に投げ入れました。
いったい、俺たちが何をしたって?
昼間、他にも釣りをしていたヤツはいたじゃないか。
もしも、俺たちが何か間違えたのなら、勘弁してくれ。
頼むから・・・・でも、駄目でした。

ボートを上げようとして、車から、川の方に振り返ると俺のボートのすぐ脇に、あの男がいました。
多分、俺が立ったら、ひざ位しかない水深の所です。
胸の辺りまで水に浸かって、上流の、さっき、沈んでいった方に向いていました。

俺とダチは凍り付いて、動けなかったです。
男が、ゆっくりと斜め上に浮き上がりました。
変な動き方でしたよ。

次の瞬間、ポンって感じで、男が俺のボートに乗りました。
足が途中で切れていて、何て言って言ったら良いか、木が生えているように、ボートにくっついてました。

「もうー、ボートいらねぇや。」
声が出ていたかは、分かりません。
俺とダチは、車に飛び乗って、そこから逃げました。

走って、走って、とりあえず、サンルーラルまで来て、
駐車場にメチャクチャな停め方をして、レストランに入りました。
ビールを頼んで、二人で顔を見合わせました。
「もう、ボート無くなってもいいや。あそこには戻れねぇよ。」
「あぁ、お前には悪いけど、俺も無理だ。」
その夜は電気、テレビをつけっぱにして寝ましたよ。


次の朝、やっぱりボートが惜しくなって、戻ってみました。
ボートは、昨日の場所にちゃんと有りましたよ。
昨日の夜、レストランからくすねた塩をボートにまきました。
トレーラーに乗せて、宿の予定をキャンセルして、そのまま、帰りました。
なんとなく、気持ちが悪いので、そのボートは売っちゃいましたよ。
どこのショップかは言えませんけどね・・・。

部活帰り21時くらいに地元の道をチャリで走ってた

高校生の時、部活帰り21時くらいに地元の道をチャリで走ってたら、
前の方にぼんやり黄色いセーター着てる小学生くらいの子供が歩いてる後ろ姿が見えて、
秋田のすげー田舎なんでこんな時間に子供が歩いてるなんてちょっと異様で、
どうしたんかなぁドコの子かなぁて、ちょっと速度を緩めてゆっくり近づいてみたんだ。
なんかうつむいて両手ゴシゴシして泣いてるみたいに見えたもんだから、
声をかけてあげようかなどうしようかなんて考えながら、ゆるーってブレーキかけて隣に寄り添おうとしたら、
前から黒い布にすっぽり覆われるように、すぅって消えたんだわ。
人間驚きすぎると何も考えられないし声もでないね。
無感情になったままその後、死にものぐるいで家までひたすら自転車漕いだわ。

この話、親や兄弟に話しても信じてもらえなかった。
でも近くの小学校では尾ひれが付きまくって、
声をかけると傘で目を突き刺してくる黄色い傘の女の子(なんとかさんって名前付いてたけど失念)、
って怪談になってることを最近知った。

秋田県県北の市営住宅での夢

もう30年以上前のはなしだが、俺は秋田県の県北の市営住宅に住んでたんだ。そこでの不思議な話は沢山あるのだが、その中でも不可思議な話を。
小学6年生の頃ずーっと同じ夢を見続けてた事があるんだ。
夢の中の自分は女で、結婚もしてる事は考えるまでもなく分かってる。
鉱山のようなところで鉱石の選別作業をしてるんだ。旦那も鉱山で働いてる。
そこには同じアジア系(多分朝鮮?)の人達も働いてる。
一人の朝鮮人が「ハリが落ちて班長が潰された」って駆け込んでくる。

班長が旦那の事だっていうのも分かってて、急いで駆けつけるとそこに旦那はおらず、数人の外国人に囲まれ石で撲殺される。

当時はその夢のせいで病院に通うほど悩まされた。
でもさ、中学校に入って知ったんだよ。俺の住んでた地域は昔鉱山があって外国人労働者がいたって。
場所バレるけどさ、花岡事件って聞いたことないかな。学校で習うと思うんだが。
戦時中には中国人に過酷な労働をさせて数百人単位で外国人が死んでる、あるいは殺されているんだと。
俺の住んでる所がピンポイントでそこなわけ。獅子ケ森って町名。もうその後は番地しかないわけ。

もしかしたらその女性が殺された場所はこの家の場所なのかと思ってさ、親に部屋を変えてくれって頼んだのさ。
本当なら家を変えてくれって頼むんだろうが、バカな中1だし部屋を変えればあの夢は見ないってなぜか思ったんだ。

部屋数はそんなに多くないから親の寝室と交換した。そしたら朝までぐっすり。何日たっても見なくなったんだよ。
たださ、今度は母親がさ「やっとあんたの苦しさがわかった」って言い出して、数日で引っ越したよ。
親に聞いても言わないが、多分同じ夢を見たんだろうね。

その家では不思議なことが他にもあったけど、考えてみたらその花岡事件に繋がっているんだろうな。

道の駅の小屋

ほんのりのスレで書こうかと思ってたがこちらに投稿
自分が2005年に旅をしていた時の実体験です
乱文失礼、地名はそのままでいいのかな?

当時私は大学生で、大学の授業をさぼって自転車で日本縦断の旅の真っ最中
もちろん一人旅だ

その日は朝から雨で秋田から山形に向かう道中もずっと雨だった
13号線をひたすら南下していたのだが雨脚が強くその日は移動距離も稼げず、
寝る所も決めていないまま深夜12時になっても私は走り続けていた
流石に12時過ぎともなると翌日の移動距離にも響くので道中のコンビニに立ち寄って、
近くの道の駅の場所を聞きそこに向かった

そして深夜一時を過ぎた頃、その道の駅に到着した

雨は未だに降り続けており、駐車場にテントを張って寝る事は無理そうだ
小屋の前の屋根下にもベンチが設けられているが、横からの雨で濡れてしまうからこれもパス
秋田なんかの道の駅を利用した事がある人は分ると思うが、中部地方の道の駅とは違う所がある
売店等が何も入っていない小屋、というかドライバーが休憩するためのスペースが設けられている事が多い

その道の駅にもそのスペースはあり扉を開け中に入ると木で作られた長机と長椅子がいくつもあり、
長距離トラックの運ちゃんが一人飯を食べているだけだった
やがてトラックの運ちゃんもコンビニ弁当を平らげると自分を一瞥し出て行ってしまい、
小屋には自分以外の人間はいなくなった

小屋の中には自分一人、駐車場に2~3台車が停まっているが他は車の中で寝てるようだ
なので本日はありがたくそこで寝かせて貰う事にした

因みに辺りは山間部で道の駅周辺は田んぼ、反対側は山、街灯も少ない
その小屋は入り口が二つあり両方とも鍵はかかっていない状態で、
普通に何時でも誰でも出入りできる小屋だった

寝る前にトイレに行って、小屋の中に張られていたその地域の昔話等を少し見た後、
正面側の入り口手前の長椅子の上に寝袋を用意し、旅のお供のMDウォークマンを中に入れ横になった
しばらく横になったままでいると急に室内の電気が消え、真っ暗になった
急に真っ暗になったのにビックリし飛び起きると直に電気が点いた
どうやら一晩中電気がつきっぱなしなのではなく、人が中に居て動いていると明かりが点き、
人が出て行ったとみなされる位室内で動きがないと明かりが消えるというシステムがあるようだ

その道の駅自体新しいのか小屋も綺麗だったので、
「こんなにいい道の駅もあるんだ」
と歓心した

寝てしばらくしてまた電気が消えて辺りは真っ暗になり、
外の街灯の明かりがほのかに室内を照らす程度になった
椅子の硬さが若干辛いが
「コレで眠れる」
と思った時部屋の反対側で『キュッキュッキュッ…』という靴音が聞こえた
(靴底が濡れた状態で体育館の床を歩いた時のような音)

その瞬間
「誰か入って来た!?」
と思い飛び起き辺りを見回したが誰も居ない、両方の扉も閉まっている
何より扉を開けたら音がするから気づくはずだ
おかしいな、とは思いつつも誰も居ないのでまた横になる
しばらくしてまた明かりが消える
するとしばらくしてまた部屋の隅で『キュッキュッキュッ』という足音がしだす…

そこで気づいてしまったのだが一度目に明かりが消えたとき、
自分はビックリして起き上がり部屋の明かりはその動きに反応してしっかり点灯した
二度目も誰かが入って来たと思い起き上がった
それだけで明かりは点灯した…


なら何故今部屋の反対で動き回っているこの足音…

コレに何故センサーは反応しない?

これだけ激しく動き回っていたのなら明かりは点くはずだ
現に自分がこの小屋に入ってから部屋の中をうろうろしている時は明かりが消えるなんて事はなかった
部屋の明かりは消えたままだ、目を開けて部屋の暗さを確認している
だが未だに音は部屋の隅でなり続けている

「コレは…もしや…出た?」

そう思った瞬間足音は一瞬ピタッと止み…次の瞬間どんどん速さを増し自分の方に近づいて来た
「うわ!やっぱりそうかよ!!」
そう思った時には足音は自分の長椅子まで一気に詰め寄り、
その後長椅子の周りを足音がかなりの速さでぐるぐる周り続け取り囲まれてしまった
キュッキュッキュッキュッキュッキュッキュ………音はずっと自分の周りで鳴っている

長椅子の前には当然長机があり人が素早くそこを通れるスペースなんてものはない
何よりこの音が自分の真直に来るまで自分は目を開いていた
人の嫌がらせや、野生の動物なのならコレだけの速さで動き回っていたのなら息遣い等の反応を感じられるほどの至近距離だ

だが何も感じない、明かりも点かない…

直感的にコレは目を開いたらヤられると思い目をひたすら瞑っていた

だが一向に音の気配は去る気配はない
「コレはもうしょうがない…」
決心した私は目を瞑ったままMDウォークマンを寝袋の中で用意し素早く装着し音量最大した

シカトする事を決意したのであるw

ただ音楽越しに足音はなり続けていたが…
内心
「勘弁してください!!俺には何も出来ません!!」
って思いながら音楽に集中しようとしてた
しばらくすると旅の疲れからかいつの間にか寝てしまい朝の日差しで目が覚めた
寝袋から這い出し昨日の現象を思い出し自分の周り、体を調べるが特に異常もなかった
気味も悪かったのでそそくさと寝袋をしまいその道の駅を離れた

その後なんとか無事に旅を続け日本中を旅して周り続けたがそれ以降は特に不思議な現象はなかった


そんなお話です

あの道の駅で他にそういう事を体験した人とかいないかな?
それならその道の駅に何か居たかもって話になるけど…もし違うのなら……
まぁそんな現象それ以降無いけどね

閉鎖病棟

夫から聞いた話です。

昨年、夫は秋田県にある私立の精神病院に、パート勤務しておりました。
ご存知の方も多いでしょうが、精神病院には開放病棟と閉鎖病棟と2つの病棟があります。
閉鎖病棟の出入りには鍵を必要とし、患者さんも一般生活が困難でありそうな方々が入院しています。
秋田県の郡部の方が多く、近年まで続いた近親婚の影響も多々見受けられ、
閉鎖病棟から退院、もしくは開放病棟に移る方は稀で、
家族からの懇願もあり、一生を閉鎖病棟で過ごされる方が殆どと聞きました。

閉鎖病棟の中ほどに女性患者の個室があり、
なぜか入室して2ヶ月ほどすると、患者さんが亡くなってしまうという噂の部屋でした。
夫もその噂を聞いて以来、病室の前を通ると気味が悪かったそうです。
月に2~3度のパート当直勤務ですが、
そのうちに顔見知りの患者さんや、自分の診断で入院させた患者さんも増えてきました。

秋頃、痴呆で徘徊のすすんだ女性患者を、閉鎖病棟の個室に入院させることとなりました。
『噂の個室』なので気まずい思いだったそうですが、まあ噂は噂として吹っ切ったそうです。
次のパート勤務の日に、古株の看護婦さんにその女性患者のことを聞いたところ、
「やっぱり、今度も始まったのよ。
 病室のドアのすぐ横に布団敷くから、『どうして真ん中に敷かないの』って聞くと、
 『他の人が寝てるから』って言うの。
 前の人もおんなじこと言ってたし、気持ち悪いわよね」
と返ってきました。
夫はその後、一応病棟の回診には行ったそうですが、
具合の悪い患者はいなかったので、そこそこにして帰ってきたそうです。

次の週に女性患者は、院内感染とみられる肺炎で亡くなったということですが、
毎日『女の人が真ん中にいてうるさい』と、看護婦さんに話していたそうです。

サカブ

秋田のマタギたちの間に伝わる話に『サカブ』というのがある。
サカブとは要するに“叫ぶ”の方言であるが、マタギたちがいう『サカブ』とは山の神の呼び声を指すという。

山の神は時たま、その神力を持ってマタギたちに『サカブ』ことがあるという。
秋田県は北秋田市に住む山田岩蔵という老マタギの表現によると、
山の神の声は「細く堅い声で、遠い遠い処で響く鉦の音に」似るという。
岩蔵マタギは人生で二回、この山の神の声を聞いたそうで、
頭を強打して気が遠くなった時のような、耳鳴りのような、
どちらかといえば振動、あるいはテレパシーのようなものであったそうである。
山の神の『サカブ』はだいたい吉祥であり、しかも集団で狩りをしていても全員には聞こえず、
その狩猟組の頭領(スカリ)か、もしくは一、二を争って腕の立つ者にしか聞こえない。
東方より聞こえる『サカブ』が最も良く、その方向に進むと必ず獲物を授かったという。

あるとき、大平山奥地のイグス森という場所で、あるマタギがこの『サカブ』を聞いたという。
それから『サカブ』の示した方角に二里余り進むと、果たしてそこには今までに見たことがないような巨熊が居り、
捕らえてみると七尺五寸を超える、ツキノワグマとしては規格外の大物であったという。

また不思議なことに、この『サカブ』はマタギだけでなく、留守を待つ村の者たちにも時折聞こえる。
そんなときは必ず猟の成果があった時であるので、そんなときはいち早くマタギ衆を迎える準備をするという。

山峡の人々に聞こえる不思議な神の声の話。

もんじょこき

小学生だった時の話です。
実家は秋田。田舎なんで家も庭も広いんですよ。庭には御稲荷さんの祠があります。

ある日、俺が寝ていると夜中にむっくり起きて廊下をぴょんぴょん跳ねる、奇声をあげる。
親と祖父母が何事かと思って起きてきて、親父が俺を取り押さえたら、ぱったり居間で寝たそうです。
意識は多少ありました。
なんか、川の真ん中にある祠?かなんかから大きい何かと小さい何かに交互に押さえ付けられる幻覚?と、
弟の泣き声だけ覚えがありました。


その後も1時頃になると夜中になるとむっくり起きだし家中を走り回る。
やっぱり意識はあって、同じ幻覚?見てとても気分が悪い。

親は俺が「もんじょこき」になったと言ってた。
もんじょこきなってからやたらと変な物をみるようになった。
それは強烈なんで長くなるからやめとくけど、
俺本人よりも親がビビってしまい、
近くに住んでる「神様」って呼ばれてる憑き物払いのおばあさんに、弟と一緒に見てもらいにいった。
俺がもんじょこきになってから弟はおねしょがとまらなくなってしまったから、
それも関係あるんじゃないかってことで。

アポなしで行ったんだが、玄関開けたらその憑き物払いのおばあさんが待ってて、
「くるのおせがったな。あんたがださ悪さしてるのは狐様だな」って言われた。
いきなりだったけど、おかんはすぐに意味理解した。


まず、おばあさんがでかい、見たこともない仏壇の前に案内して、丸い座布団に俺と弟を座らせた。
おかんはその後ろに着席したと思う。
おばあさんは派手な衣装?に着替えて、
鈴がいっぱいついた棒を片手に持ち、もう片手には木の板みたいなのを二枚持った。
読経しながら鈴を鳴らし、俺と弟をぐるぐるまわりながら木の板でばんばん叩いた。
10分くらい続き、なんだこれ?って思ってたら、
急に弟が低い声で唸りながら白目剥いて、じゃ~っと小便もらした。尋常じゃないくらいの量で畳もびちょびちょ。
おかんは焦ってた。


それを見た俺は、こえ~と思って立ち上がろうとしたらなぜか立てない。それで前のめりに倒れた。
それで胸が熱くなって涙が止まらない。
それでなんか顔があったかい。俺も大量のおもらし。出た感覚がまったくなかった。
そしたらおばあさんが「でだな~、こいだば大変だったべ」って言った。
出た瞬間に体が楽になったの覚えてる。

それで少し休んでからおばあさんが説明してくれた。
「まずよ、おめさ憑いだったものは狐様だ。あど50才で自分の命絶ったおめだの先祖様だな」
おかんになんか心あたりはないかって聞いてきた。
確かに家では御稲荷さんがある。

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