なんとかジーンズが落っこちてるだけって思いこもうとしたんだけど、ジーンズからは足らしきものが飛び出てるし、岩の上は泥だとは思えないような、乾いた血みたいな色してんの。

何で気付ないで撮ってんだとか、ここで撮れって言ったのはお前だとか、見えなかっただとか、俺とEで言い合いして他の人の提案でEが警察に電話したんだ。
代表者の連絡先を聞かれて、代表者として俺の電話番号も教えた。
写真についても説明したが、現場に確認に行きますので後日お願いしますって言われた。
まあ正直、心霊写真的な物を証拠に持ちこまれても警察では困るからだろうね。
すごい気まずい空気の中30分くらいしてEに電話が来た。

Eはわざわざ店の外に出て電話してたんだけど、青い顔をして戻ってきた。
どうやら警察が言うには、捜索したが死体なんてなかったんだと。
俺たちは気味が悪いと思いながらも、無理矢理見間違いだったってことにしたが、Eは何故か異常にとりみだして、現に死体が写ってるし無いはずがない、絶対死体だと言って聞かなかった。
俺たちは川で遊んでいた奴が、奥の方にある沼にでもはまって、泥だらけのジーンズを捨てて行っただけだって言ったが全く聞きつけない。
心霊写真じゃないかとも言ったが、はっきり写ってる死体があるんだと言って聞かない。
デジカメの画像を指差して絶対ある。足も出てるって狂った様に喚き始め女子を怯えさせ挙句の果てに確認に行くと言い始めた。
女子はもう帰りたがっていたし、既に暗くなり始めていたこともあって、もしあったなら暗くなって警察も見落としたんだ。きっと明日ちゃんと探してくれるとなだめて、俺は強制的に解散にした。
Eは最後まで納得していなかったが車も無いし、どうせ一人じゃいけないだろうと、俺は面倒になってさっさと帰った。

翌日の午前中死体を回収しました、ご迷惑をおかけしました。という電話が警察から俺にかかってきた。
俺は正直安心した。
Eと険悪な感じになっていたから、警察のミスでなら簡単に仲直りできると思った。
警察の話も半分だけ聞いているような状況で写真の提出を求められて、そういえば何でEに先にかけなかったんですか?と質問した。
Eにかけたが出なかったと説明してよこした。
写真は彼が持っているので、と話している途中、少し気になってやはり昨日は発見できなかったのかと尋ねた。
警察はええ、既に暗かったので捜索は無理でしたと答えた。
俺はそれでもわざわざ確認に行って頂けたようで、ありがとうございますと言った。
電話の向こうから、昨日は確認に行っておりませんよ、という答えが返ってきた。

その日の内にEは見つかった、写真の場所で飛び降り死体になって、午前中に回収されていた。
前日別れたままの恰好で、ズボンもジーンズじゃないが、説明されて浮かんできたのはあの写真とそっくり同じ死に様だ。

上半身が見えなかったのは尖った岩に叩きつけられて、背骨が粉砕され、胴が伸びて頭が重いから、異様に向こうに垂れさがっていたらしい。

俺に掛かってきた電話がEの飛び降り死体回収の電話だった。

俺たちが死体を見つけた時点ではEは生きていた、俺たちが見つけたのは別の死体だと言ったが、カメラは行方不明になっており、証拠も無い。
警察からEに電話がかかってきたと言ったが携帯も行方不明、携帯の会社に通話記録も残っていない。

そして、一番意味が分からないのはEが見つかった場所は橋からかなり遠いのに、Eは高さ100m程度から地面に叩きつけられた死に方をしていたらしい。
俺たちが見つけた死体も、Eのカメラも携帯も見つかってない。

ってか尻すぼみな感じになったが、思い出してると気持ち悪くなってきたから、ゴメン

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