その後は仕事に就くこともでき、なんとか安定した生活を送ることができています。
しかし私の周りには、震災によって辛い境遇に置かれてしまった方が多く、心の闇はとても深いように感じます。

家を失い、思い出が何も残っていないという方がいます。
当時バイトで一緒に仕事をしていた方の何人かは、親が亡くなって一人になってしまいました。
妻と子供2人を津波で亡くしても頑張っていた方は、その後自殺してしまいました。
目の前で津波にのまれる車や人を見てしまい、トラウマになって不眠症になった人もいます。
自衛隊にいる友人の話では、同じ自衛隊員が凄惨な津波の被害を目の当たりにして、発狂してしまったそうです。

不謹慎な話ではありますが、沿岸部では霊も数多く目撃されているようです。

ある人は、夜に沿岸部を車で走行していると目の前に人影が出てきたとか。
急いで車を降りて確認するも、人を引いた痕跡は全くない。
一応警察に連絡してみると
「最近そういうの多いんですよ~」
と言われたそうです。

沿岸部で復興作業をしていた方は、尿意をもよおして茂みに入ろうとしたところ、霊感のある同僚に
「そっちに行っちゃいけません!」
と怒鳴られたそうです。

また防風林もなくなって見通しがよくなった沿岸部に、夜になると大勢の人影がいたのを目撃した方もいました。

震災から8年が経ちました。私の住む場所の沿岸部は大分片付きましたが、まだまだ傷痕が残る地域もあると聞きます。
東日本大震災で被災した全ての魂が、穏やかになることを願ってやみません。合掌。

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