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石原裕次郎主演。なんだか悲しいラストの映画

子吉末吉さん

純粋なヒーローにとどまらない裕次郎

1964年、日活、小川英+山崎巌脚本、舛田利雄脚本+監督作品。

※この作品にはミステリ要素が含まれており、後半、意外な展開がありますが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので、ご注意ください。コメントはページ下です。

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操車場の近くで、夜待機している二人の刑事、三上次郎(石原裕次郎)
石塚武志 (二谷英明)は、今回のヤマの長かった捜査を思い出し、これがすんだら3日間の休暇をもらおうなどと話し合っていた。

そこに、追っていたヤクの運び人(榎木兵衛)がやって来たので、二人は挟み撃ちにして捕らえようとするが、石塚が反撃され、ひるんだ隙に逃げられてしまう。

運び人は、おでんの屋台の店に鞄を隠すと、逃亡を続け、その直後、トラックに轢かれて死亡してしまう。

追いついた三上と石塚は、近くに持っていた鞄がない事を知ると、途中にあったおでん屋だと気づき、すぐにかけ戻るが、すでに鞄は消えていた。

神奈川県警の取調室に、おでん屋の主人平岡(森川信)を呼び、事情を聞こうとするが、平岡は頑として口を割ろうとしなかった。

ちょうど豆腐屋を呼び止めていた明るい娘と出会うが、その娘こそ、平岡の一人娘、玲子(浅丘ルリ子)だった。

玲子は、三上が警察から来たと言うと、酔っぱらって捕まったくらいに勘違いし、着替え用のセーターを袋に入れて渡すと、自分は工場に行かなければ行けないので出迎えに行けない。せっかくオミオツケをこしらえたんだけど、飲んで行きます?と屈託なさげに三上に勧めて来たので、三上も遠慮なく頂く事にする。




石塚は護送車に、平岡を連れて向かっていたが、護送車に乗ろうとした瞬間、平岡は、突如、石塚を突き飛ばし、その胸から拳銃を奪うと、乱射し始める。

それを県警の入り口から見ていた三上は、拳銃を捨てろと叫びながら自分の銃を出して構えるが、その時、倒れていた石塚が、起き上がり様、平岡の腰にしがみついたので、思わず発砲した三上の銃弾は、平岡の心臓を射抜き、死亡させてしまう。

査問委員会が開かれ結局、三上と石塚は、地方へ飛ばされる事になる。

その4年後、彼は射殺事件の裏に隠された陰謀に気づき、事件の真相を解くべく行動を開始するのだが… ... 浅丘ルリ子の三角関係がドラマチックに描かれ、特に清純な娘時代から、大人の女性へと変貌を遂げるルリ子の美しさは今なお伝説となっている。

大量生産された日活アクション映画の頂点。いや日本映画の中にあっても真の傑作。この映画がなぜ歴史的に評価されないのか不可解。あのラストの警察の中庭の場面は個人的に日本映画のベスト。タランティーノ好きな人に勝手にお奨め。というか、観て跪け!と言いたい。言わせて!言ってるし!

深い奥行きのロングと、スタッカートのようなリズムで刻まれるショート・カットの混在する、絶妙のカメラワーク。ほぼ全編を包むギター・ソロの哀調を帯びた劇伴音楽。無駄な台詞を排した、知る限りのムードアクション・シリーズの最高峰だ。可憐な少女から愛に突き動かされる女までを熱演した浅丘ルリ子のベスト・アクトも忘れ難い。

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