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これも温暖化の影響?自然界でハイブリッド(異種交配)が行われていた!

異種交配といえば人間が実験で行い、種の尊厳や倫理観から否定的な意見も多く、問題となっています。しかし自然界では生き残るため異種交配が行われているケースが増えています。これも温暖化による影響で生息地域が狭まり、生き残るために共存を選んだ結果、異種交配が行われたと考えられます。

更新日: 2019年09月20日

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egawomsieteさん

■シロクマも「雑種化」、気候変動で北極圏ほ乳類の異種交配進む

気候変動の影響で、ホッキョクグマなど北極圏に住むほ乳類が近縁種と交配を余儀なくされ、一層絶滅へと追いやられているとの論文が、15日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

 北極圏における温暖化の影響は地球の他の地域より2~3倍深刻で、ほ乳類の生息環境を大きく変化させている。特に、氷冠の縮小は、ホッキョクグマを通常の狩り場の外へ追いやっている。氷冠は、温室効果ガスの排出量の大幅削減が実現しない限り、今世紀末までに夏季には消滅する見込みだ。

北極圏のほ乳類種がどの程度まで異種交配しているかは未確認だが、論文を執筆した米海洋大気局(US National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のブレンダン・ケリー(Brendan Kelly)氏によると、重要性をはらんだ例は多く発見されている。

 2006年には、グリズリー(ハイイログマ)とホッキョクグマの交配種「ピズリー(pizzly)」1頭が発見された。今年も、猟師が撃ち殺したクマ1頭から、両方を掛け合わせたDNAが確認されている。

「ピズリー」の場合、アザラシを狩るというホッキョクグマの本能を持ちながら、泳ぎが苦手なグリズリーの形態をも継承し、結果的に生存が難しくなる恐れがある。

・ホッキョククジラとセミクジラの交配種

09年には、ホッキョククジラとセミクジラの交配種と見られるクジラがベーリング海(Bering Sea)で撮影された。セミクジラの生息数は200頭以下で、ホッキョククジラはこれよりはるかに多いと考えられている。だが、ホッキョククジラとの交配により、セミクジラは急速に絶滅に向かっていると、研究者らは警鐘を鳴らしている。

■オオカミとコヨーテの異種交配「コイウルフ」

森林の伐採と狩猟によって、着実に数を減らしつつある北アメリカ東部のハイイロオオカミたちは、子孫を残す相手としてコヨーテを選ばざるをえなかった。

 種を超えた恋は素晴らしいものだが、オオカミにとってコヨーテは格下とも言える相手だ。偶発的なロマンスの結果、できた子孫は体重25kgの中型肉食獣である。その遺伝子構成は、犬8%、オオカミ8%、コヨーテ84%で、コイウルフ、あるいはイースタン・コヨーテと呼ばれている。

コイウルフは、昨年、ニューヨーク市だけでも、チェルシー、ロング・アイランド・シティ、クイーンズ、アッパー・ウェストサイド、ブロンクスの各地区で目撃されている。夜行性で、特に問題も起こさず、ひっそりと生活しており、それゆえに巧く適応できている。

カナダで誕生し、急速な進化で生態域を広げるコイウルフ

その起源は1世紀前のカナダ、オンタリオ州だという。それ以来、東部に暮らすオオカミのテリトリーを制圧したほか、ノバスコシア州からニューファンドランド島の氷盤にまで移住し、ヘラジカやトナカイのような特徴まで発達させた。一方で、東海岸側の都市部や鹿などの大型の獲物が存在する地域にも進出した。

彼らは非常に適応性が高く、かつてオオカミが君臨していた食物連鎖の頂点に立つまでになった。コヨーテよりも大型かつ俊敏で、大きなアゴを持っている。また、その鳴き声はオオカミの遠吠えとコヨーテの甲高い鳴き声を足して2で割ったようだ。狩りを行う以外にも、果物や野菜などの残飯でも食べることができ、これが環境への適応性をさらに高めている。これほどまでに広い地域で繁栄できた例は滅多にない。

コイウルフの進化は、興味深い近道を通っている。専門家によれば、異種交配は急激な進化を果たすための方法の1つであるようだ。気候や生息環境は従来にない速さで変化しているために、これに適応して生き延びるには混血が鍵なのかもしれない。そして、異種交配は新しい現象などではないが、固有種が数を減らしている現在、ますます一般になっていることはほぼ間違いがない。

■グリーン・シー・スラグ

動物と植物がミックスした驚くべき生物。どういうわけか、ウミウシが藻類の葉緑体を体内に組み込んだ結果こうなったそうだ。専門家もなぜこのようなことが起こったのか、困惑している。

■ヤギとヒツジのハイブリッド種「ギープ」

アイルランド、キルデア州の農場でメスのヒツジとオスのヤギが愛し合い、自然交配で交雑種を出産した。このハイブリッド種はヤギ(Goat)とヒツジ(Sheep)をもじり、ギープ(GEEP)と呼ばれているものだ。農場主のパディ・マーフィーさんは、この子をギープと呼んでかわいがっている。

通常、属が異なる動物は自然交配できないと言われているが、近い種の場合稀に起こりうる。これまでもヤギと羊の自然交配が複数記録されており、他にもライオンとトラ、シマウマとロバなどのハイブリッド種が確認されている。

 農場主のマーフィーさんは、昨年11月、飼育しているヒツジがヤギと交尾しているのを目撃し、「これは?」と思ったそうだが、その5か月後、案の定ヒツジがヤギを出産した。

ヤギがヒツジがうっかり愛し合ってしまうのは珍しいことではない。ヤギはウシ科ヤギ亜科ヤギ属、ヒツジはウシ科ヤギ亜科ヒツジ属で、属レベルで異なる動物は普通は自然交配できない。交雑種はたいてい、妊娠中に死亡するか、死産となってしまうが、今回生まれたギープちゃんは五体満足で今のところとっても元気だ。

■カマストガリザメの雑種

カマストガリザメとオーストラリア・カマストガリザメの雑種で、2012年にオーストラリアの東海岸から2,000kmのところで発見され、現在57頭が存在していることが確認されたという。この2種は名前こそ似ているものの、遺伝学上は別種で、自然界で雑種が見つかるのは極めて稀だという。

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