俺は、結構霊感がある方だと思う。というか、幽霊がはっきり見えちゃうし話も出来ちゃうんだよね。ある日、俺は道ばたを歩いていたら、首にロープを巻いた女の子が寂しそうにこちらを見つめているのに気がついた。明らかに生身の人間じゃなくて、でも死霊でもない。俺は、その娘に話しかけてみた。

「君、生霊だよね。駄目じゃない、身体から離れたりしたら。」

「うわあ、お兄ちゃん、私が見えるの!?」

久々の会話で、女の子は嬉しそうだった。どうやら、彼女はずっとこの付近を彷徨っていたらしい。肉体から離れて随分経ってるみたいだ。今まで俺が見てきた生霊の中でも、この娘はかなり死霊に近い。早く肉体に戻らないと生命に関わるだろう。女の子は、しかし悲しそうに自分の首のロープを持ち上げて、答えた。

「ううん、戻れないの。私、首吊って自殺して……もう肉体は手遅れなんだって。」

「う~ん、参ったな。悪いけど、じゃあ僕にはどうしようもないよ。そのうち君の肉体が死んで死霊になると思うから、その時はちゃんと成仏して、生まれ変わったら絶対に自殺しちゃ駄目だよ。」

「無理だよ。」

出典意味が分かると怖い話【解説つき】 - 自殺を試みた女の子

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