女の子は、自分の首に巻かれたロープを見つめて、呟いた。

「だって、私天国いけないもん。自殺、しちゃったから……。嫌だよ。私、地獄に行きたくないよ。助けて……。」

女の子の目から涙が溢れてきた。堰を切ったように泣き出した。参ったなあ。俺、女の子の涙には弱いんだよ。何とかして、彼女を助けてあげたくなった。

「うわ、泣くなって。大丈夫。まだ君は死んでないんだろ?じゃあ手はある。君を地獄になんか落とさせやしないから!!」

俺の言葉で、彼女は潤んだ眼で俺を見上げる。まずいな、約束しちゃったよ。

「君の身体が、放っておいても死んでしまう状態なのは確実なんだね?」

女の子は頷いた。もうヤケだ。とことんこの娘に付き合ってやろうじゃないか。
た。

「じゃあ、君の入院している病院と、その病室を教えて欲しい。」


翌日、新聞でニュースを確認する。心は痛む。だが、これで彼女の自殺は未遂に終わったのだ。

「これで良いんだよな。」

俺が呟いたとき、

「──ありがとう。お兄ちゃん。」

彼女の声が、聞こえた気がした。

出典意味が分かると怖い話【解説つき】 - 自殺を試みた女の子

前へ 次へ