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それぞれの良さが出てる?!あの小説家たちの合作小説が面白い

二人の小説家が協力して執筆した合作小説はそれぞれの良さが出ていて面白いのです。そこで合作小説をまとめてみました。いつもとは違った面白さが味わえるかも?!

更新日: 2019年10月23日

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神通百力さん

▼夫婦初の合作!多重心理ミステリー

作者:折原一・ 新津きよみ

男に妻も子供もいると知った愛人の心に嫉妬と殺意が燃え滾っていく。

折原一の代表作『倒錯のロンド』『異人たちの館』他多数

新津きよみの代表作『ふたたびの加奈子』『二重証言』他多数

それぞれの持ち味がいい感じでミックスされてますね

夫婦での合作とのとこで、どんなもんだろう?と思って読みましたが、面白かったです

折原さんなので用心するポイントは押さえつつ読み進めていたものの、何重にも仕掛けられたトラップに結局、見事騙されちゃいました(笑)

▼サイコ・ミステリーの傑作

作者:愛川晶 ・二階堂黎人

スキー客で賑わうペンション「白銀荘」に血腥い殺人鬼の匂いを纏った客が紛れ込む。
彼女は多重人格症に悩み、ある目的を果たすべく、連続殺人を目論んでいたのだった。

愛川晶の代表作『美少女代理探偵・根津愛シリーズ』『化身』他多数

二階堂黎人の代表作『 二階堂蘭子シリーズ』他多数

ノベルス版は「彩胡ジュン」名義で出版。

共作という作り方のせいか,非常に込み入ったプロットになっている

プロットは本当によくできていて、緻密な伏線も張られており、好みの作風です

かなり残酷な描写もあるのでご注意を。でもただのグチャグチャじゃなく、しっかり本格テイストです

▼兄と妹の視点で描かれる優しい家族の物語

作者:小路幸也・宮下奈都

小学生のまどかと高校生の由一は年の離れた仲のよい兄妹だった。
まどかも由一もつむじがふたつあり、お母さんは「つむじダブルは幸運の証」と話していた。
そんなある日、まどかは一人で留守番していた。すると一人の女性から電話がかかってくる。
お母さんは知らない人と言うが、なんとなく様子がおかしかった。

小路幸也の代表作『HEARTBEAT』『東京バンドワゴン』他多数

宮下奈都の代表作『羊と鋼の森』『静かな雨』他多数

柔道に打ち込む小学生の妹・まどかを宮下さんが、バンドに打ち込む優等生の由一を小路さんがそれぞれの視点から描く合作小説。章ごとに書き手が変わるのではなく、ワンシーンごとに変わるという感じの合作でなめらかで違和感のないストーリーラインを楽しむことができます

お兄ちゃんと妹が軸となって思わぬ展開を見せてくれ、最初に感じたごく当たり前の温かいホームドラマ感を見事に裏切ってくれました

ストーリーの大枠だけ決めて、交互に書き連ねていくスタイルのため冒頭はややギクシャクした印象を受けるが、読み進むにつれ小路氏の手馴れた物語構成に、宮下氏の豊かなキャラクター造形が重なりそれぞれ単独の作品には見られない不思議なうねりを産み出している

▼小説がテーマの青春小説

作者; 中田永一(乙一の別名義』・中村航

高校1年生の光太郎はなぜか不幸を招き寄せてしまう体質と家族とのぎくしゃくした関係に悩んでいた。
そんな中、光太郎は先輩・七瀬の強引な勧誘で廃部寸前の文芸部に入り、部の存続をかけて部誌に小説を書くことになった。
個性的な部のメンバーに囲まれて光太郎は小説の書き方を学び、やがて自分だけの物語を探しはじめるのだった。

中田永一の代表作『くちびるに歌を』『百瀬、こっちを向いて。』他多数

中村航の代表作『100回泣くこと』『トリガール!』他多数

ちょこっと青春モノですね!全く存在感のない主人公のいつのまにかの片想いの恋。この雰囲気、好きです

主人公を取り巻く問題があり、小さな恋があり、個性豊かな周辺人物が華を添える。「小説」をテーマにしてるからこそ基本に忠実な「実に青春小説らしい青春小説」だったと思います

この作品がプロット通り作られた、丁寧な作品なんだろうなと感じています。作家視点で物事を見る面白味という学びというかが詰まった作品である気がします

▼いろんな要素が詰まったノンストップ・エンタテインメント

作者:伊坂幸太郎・阿部和重

相葉時之は女友達を助けたばかりに多額の借金を背負う羽目になったが、ひょんなことから転がり込んだ「五色沼水」を手にする。
それを狙う冷酷非情な謎の白人に相葉は追われて逃亡する中、中学時代の野球部の悪友・井ノ原と再会するのだった。

伊坂幸太郎の代表作『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』他多数。

阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』『ニッポニアニッポン』他多数

様々な謎要素が小出しに描かれながらも、物語はテンポを悪くせずスピーディに展開する

題名もそうだけど、戦隊もの、謎の怪人、宝の地図とか心躍る要素が多くて子供の頃のようなワクワク感が味わえる

▼夫と妻の視点で描かれるラブサスペンス

作者:藤石波矢・辻堂ゆめ

平凡なサラリーマン・藤堂光弘と夫を愛する専業主婦・藤堂咲奈の二人は誰もが羨む幸せな夫婦だった。
だが、光弘は妻の不貞に気付いてしまった。咲奈は夫の裏の顔に気付いてしまった。
光弘と咲奈は表面上は仲のいい夫婦の仮面を被ったまま、互いの殺害計画を練り始めていく。

藤石波矢の代表作『今からあなたを脅迫します』

辻堂ゆめの著書『いなくなった私へ』他多数

クスッと笑えるエンタメ作品でありコメディでありスリルあるサスペンス

作家二人が夫婦の各パートを担当して頭脳合戦という趣向は想像以上に楽しかったし、何よりリズム感が素晴らしかった

展開の早さ、キャラの立てかた、コメディのセンスの良さ…素晴らしいです

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