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原三渓の 茶巾絞り レシピ 作り方 グレーテルのかまど

さつまいもの味そのままを感じさせる茶巾絞り。指先から生まれる やわらかな形。色の取り合わせも 素敵でしょ。奥深い味わいを楽しんで!

更新日: 2019年10月09日

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hitujis2さん

さつまいもの茶巾絞り

各地の歴史的な建造物を移築して生まれた景観です。
かっての三溪園で催され語り継がれる茶会があります。

昭和12年8月の浄土飯の茶会。
この時 振る舞われたのが さつまいもの茶巾絞りです。
なぜ真夏の茶室に秋の味覚 さつまいもの茶巾絞りだったのでしょう。
蓮の花を楽しむために毎年 開かれていたという この茶会。
しかし その年8月三溪の長男 善一朗が45歳という若さで急逝(きゅうせい)。
予定された茶会は中止になるものと誰もが思っていました。
しかし 初七日を過ぎた頃 三溪は予定どうり茶会を開きます。
茶会の場所は月華殿(げっかでん)。
この座敷と隣接する茶室で茶会は行われました。

月華殿の床の間に三溪が掛けた墨跡(ぼくせき)には。

「一夏 共に かなたの山の雲を看て過ごして。
お互いの眼中には お互いの面影が ありありとしている。
しかし 明朝には二人は別々の山の雲を看ることになるだろう。
私は欄干(らんかん)に座って悵然(ちょうぜん)たる思いがするだろう」。
友との別れを詠んだ詩でした。
部屋の片隅には「面影(おもかげ)」という名の琵琶(びわ)が。
茶室の床の間には源頼朝(よりとも)の息子 源実朝(さねとも)が描いた観音の図も。

「若くして亡くなった歴史上の人物ゆかりの品々を使って茶会を催している。
道具組で長男の逝去(せいき)を悼(いた)む心情がわかった」
振る舞われた茶懐石は蓮華飯(れんげはん)。
園内の蓮の花を使い三溪が考案したものです。
蓮の葉と花びらが あしらわれ中には ご飯と蓮の実が盛られていました。
温かい出汁をかけ頂く料理です。
そして振る舞われたのが さつまいもの茶巾絞りでした。

「茶巾絞りも まだ季節外れの未成熟のものを使っている
三溪が息子を思う気持ち心情を吐露(とろ)している」
まだ時期は早く熟しきらない さつまいもで あつらえた茶巾絞り。
長男を悼む三溪の心を映すお菓子でした。

世界の原と呼ばれる成功を収めます。
三溪は地元 横浜でも有数の実業家でした。

大正12年9月1日(1923年)関東大震災が起こります。
横浜は壊滅的な打撃を受けます。
人々は しょうすいし不安な日々を過ごしていました。
そんな中で横浜の復興会長に推されたのが三溪でした。
三溪は横浜の立て直しを図り港の修復計画を進めます。
あの三溪も避難所として解放するなど奮闘します。
私財を投じて復興に尽くした原三溪。
6年後 復興祝賀式を開催します。

「『無私の人』ていう言葉がよく使われる。
私よりも公を優先すること。
普段はでしゃばらない。
いざことある時には率先して動いて公のために尽くす」

三溪園も公のために尽くしたものの1つでした。
園内の建物は その価値が理解されず日本各地で取り壊されそうになっていたものを移築したもの。
三溪は日本の貴重な文化財を私財を投じて守ろうとしたのです。
更に庭園は24時間 無料で公開。
一般の人々が楽しむことができるように開放していたのです。

「独り占めにしないで広くみんなで分かちあって楽しもう そいう考えがあったようです」
静かに人のために尽くし素朴なものを愛した三溪。
お茶の席で出す お菓子も ぜんざいやまんじゅうなど素朴なものが多かったといいます。
早世(そうせい)した息子の追善供養に用意した素朴な さつまいもの茶巾絞り。
三溪の人柄も しのばれるお菓子でした。

絞るって とってもシンプルだけど実はいろんな表現ができるのよ。

朝顔のつぼみ! ふっくら 可愛い花が咲きそうね!
山茶花(さざんか)! 複雑なものもできちゃうのね!
ほおずき! ちょっとずつ趣(おもむき)がちがうわね!
うぐいすやおしどり! 可愛い小鳥たちも絞り方一つで随分風情が変わる!お見事!

三溪が持っていた見る目を一番継いでいた」
若い時から海外留学をし とても聡明だったという長男の善一朗。
実業家としては もちろん芸術を愛する心と確かな審美眼を持つ善一朗に三溪は跡継ぎとして大きな期待を寄せていた。
その死後 間もなく開かれた浄土飯の茶会。
客の一人として招かれた長男の友人は悲しみを言葉で表すことなく ただ しつらえの中に それを感じさせた茶会は忘れ難いものだったと語っています。
さつまいもの茶巾絞りも三溪の心の内を語る お菓子でした。

「練ったものを きれいに見せる
練っただけだと何かデロンとしたものじゃないですけど
絞ってお菓子らしい風合いになる
長男が亡くなった、その悲しみを抑えて お茶会をやって
三溪らしい存在感のあるお菓子」
素朴ながら丁寧にこしらえ美しい たたずまいを見せる茶巾絞り。
美しいものや未来の夢を共に語った息子との別れ。
深い悲しみを映し出す味だったのでしょうか。

グレーテルのかまど

茶巾絞りといっても、ラップを使います。材料も少なくて簡単です♪

レシピ動画

おせちにかかせない栗きんとんを、レンジで簡単に仕上げました。材料を最小限にし、甘みも栗の甘露煮シロップを最小限に入れ、さつまいもの素朴な甘みを生かしました。形も可愛いく、茶巾に絞ってます。是非お試しくださいね。

簡単可愛い一品をご紹介! 優しい味でお子様にも大人気! おやつやお弁当にもおすすめです♪

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