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食べるとやる気が出る甘いもの…ただ、食べ過ぎると「うつ病」の原因に!?

精神的なストレスが主な原因とされるうつ病ですが、食べ物によっても原因になります。ジャンクフードばかりなどバランスの悪い食生活は誰しも心身ともに悪くなってしまうのはわかることですが、甘いものも原因となるようです。甘いものは幸福感や満足感を得られますがそれが行き過ぎるとうつ病に発症してしまうのです。

更新日: 2019年10月22日

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egawomsieteさん

■うつ病の原因

うつ病の原因は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの不足であるといわれています。セロトニンは睡眠や精神安定にかかわる物質で、不足すると睡眠障害や不安感などマイナスの精神症状に陥りやすくなります。

実際、うつ病の治療薬として最も多く使用されるSSRIという化学薬品は、「選択的セロトニン再取込阻害薬」といい、セロトニンの欠乏を防いで神経の伝達機能をよくする効果があります。

■甘いものを食べるとやる気が出る理由

ストレスを感じた時、ついつい甘いものが食べたくなりませんか? 実はこれには根拠があるのです。セロトニンは、赤身の肉に含まれるトリプトファンというアミノ酸を原料にして合成されますが、摂取したトリプトファンを脳に運ぶにはブドウ糖が必要になります。

そのため、肉や魚を食べた後に甘いデザートを食べることによって、セロトニンの分泌が促進され、幸福感や満足度を高める働きがあるのです。

また、もうひとつの理由として、血糖値が関係しています。甘いものやご飯などの糖質を摂ると、血糖値が上がります。そして、上がった血糖値を下げるために、インスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンには血糖値を下げる働きがあるのですが、同時に、体内でタンパク質をつくる働きもあるのです。タンパク質はアミノ酸からできるので、体内で多くのアミノ酸が使われ減少することによって、トリプトファンの比率が高くなります。

その結果、セロトニンが一時的に増加するのです。そのため、甘いものを食べることによって、一時的な快楽を感じることになるのです。ただし、あくまで、インスリンによってトリプトファンの比率が高まっているだけで、量が増えている訳ではないため、一時的な快楽に過ぎません。

・糖分(糖質)はうつ病の敵か?

人間の体はすべて口から入った食物・飲物が原料になります。脳内ホルモンの原料となる口から入った食物・飲物が原料になります。アミノ酸はすべて体内で合成されるものもありますが、その合成の原料もとうぜん食物、飲物です。

昔、脳の唯一の栄養源はブドウ糖というCMがあり、砂糖を摂りましょうと宣伝していました。しかしそれはすこし間違い。タンパク質や脂肪も体内で分解されると、ブドウ糖を生み出します。砂糖を摂りすぎると、血糖値が急上昇した結果、脳が緊急的に多量のインシュリンを分泌します。そして血糖値を急激に下がった結果、低血糖状態となり、眠たくなったり、やる気がなくなったりします。

実は低血糖状態では、血糖値を回復させようと、本来はストレスに出会ったときにどう対応するか判断するホルモンのノルアドレナリン(感情を司る脳内ホルモン)が分泌されるため、ストレス状態にないのに、焦燥感がでたり、軽いパニックに陥ることがあります。そしてストレスを感じたときに、本来出るべきノルアドレナリンが、供給不足となり、判断力低下・ストレスを解消できないといった、まさしくうつ病の症状が出てきます。

原因はあきらかで、やる気や正しい判断を司るノルアドレナリンが、血糖値を低下させるために使われてしまい、本来の分泌タイミングで不足状態となってしまうためです。

脳の栄養補給を糖分に頼るのではなく、タンパク質や脂肪を適切に摂り、糖質が多いといわれているご飯やパンなどは、控えめにすることが大切です。ここでキモなのは、ゼロにはしないこと。

よく炭水化物ダイエットなどで糖質を全く摂らない人がいますが、今度は糖質不足で体を動かすエネルギー不足となり、体が疲労しやすくなります。これが慢性的に続くと、常に疲れがとれない状態となり、うつの原因になってしまいます。

・うつ状態になりやすい

体や脳神経が使うエネルギーを作る際に必要な栄養素が、疲労回復のビタミンとも呼ばれるビタミンB1です。
砂糖の過剰摂取でビタミンB1が不足状態になると、脳神経がエネルギー不足になり、気持ちが安定しなくなって、興奮したり落ち込んだり、すぐにイラついたり、緊張しやすいなど、うつ状態に陥ります。

■あめやチョコなどのジャンクフードとうつ病の関係とは?

世界保健機関(WHO)は現代社会に大きな影響を与えている現代病のひとつに「うつ病」をあげていますが、コロンビア大学で精神医学を研究しているJames E. Gangwisch助教授は「毎日の食事内容がうつ病に関係している」とアメリカの臨床栄養学会誌で発表しました。

Gangwisch助教授は、子どもの頃に甘いものが大好きだったのですが、「甘いものをたくさん食べた日ほど、翌日に気分が沈みがちになる」と気付いたそうです。

ジャンクフードとうつ症状の関係について興味を持ち続けていたGangwisch助教授は、グリセミック指数(GI値)が高い食べ物がうつ病に影響しているのかどうかを調査しました。GI値とは炭水化物を含む食品を食べた際に血糖値がどのくらい上がるかを表す指数のことです。

女性の健康問題を研究しているWHI(Women's Health Initiative)の「閉経後の女性が普段食べている食事とうつ症状の度合い」についてのアンケート結果を分析したところ、GI値の高い食事をとっている人ほど、うつ病を発症する可能性が高いことが明らかになりました。

また、料理に砂糖を加えるとうつ病を引き起こす割合が高くなる一方で、食物繊維、全粒粉、新鮮な果物や野菜、乳糖などはGI値が低く、うつ病の予防にも効果があることが判明。

Gangwisch助教授の分析からは、GI値の高い食べ物がなぜうつ病に関係しているのかという詳しいメカニズムは分かっていませんが、ひとつの可能性として「砂糖とでんぷんを取り過ぎることが、内臓の炎症や心疾患の要因なのではないか」とGangwisch助教授は推測しています。砂糖とでんぷんの過剰摂取は、インスリン抵抗性の原因としても知られていて、うつ病の治療を受けている患者はインスリン抵抗性も同時に発症していることが多いとのこと。

■砂糖摂取による「うつ病」のリスク

糖質は体内で分解されてブドウ糖になり、これが代謝機能に働きかけることでエネルギー源に変わります。糖の分解にはビタミンB群やカルシウムなどが必要ですが、それらは体温の維持や食べ物の消化、脳を正常に働かせるためにも重要な栄養素です。

しかし、甘いものをたくさん食べると、体内に入ってきた大量の糖分を分解するためにビタミンB群やカルシウムがどんどん使われます。すると、体を正常に働かせる栄養素があちこちで不足し、さまざまな弊害が起こるようになるのです。

栄養不足が原因

砂糖依存症がうつ病を併発させるといわれる原因は、「栄養不足」がひとつとされています。エネルギーをつくりだすための素材(糖質)はあっても、道具(ビタミンB1)がないために脳神経がガス欠状態になってしまうのです。

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