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「世界の感覚」とは? 献血のポスターを画像検索でめぐる世界旅行

2019年10月、突如として露見した日本赤十字社の献血ポスターのとんでもない図像が批判を浴び、いろんなことを露呈しながらその図像についての必死の正当化が行われていますが、ここでは直接的批判ではなく「日本のこれは世界的に見てどうなのか」という点からコンパクトに。

更新日: 2019年10月23日

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この記事は私がまとめました

2019年10月、突如として露見した日本赤十字社の献血ポスターのとんでもない図像が批判を浴び、いろんなことを露呈しながらその図像についての必死の正当化が行われていますが、ここでは直接的批判ではなく「日本のこれは世界的に見てどうなのか」という点からコンパクトに。

nofrillsさん

※前置き: この論争にもならんような騒動についての、本「まとめ」筆者の考え

https://t.co/GhudeMm6b2 このそびえ立つクソの山のような発言に傷ついている性暴力被害者の方々(性別問わず)に、心からお見舞い申し上げます。 普段から世界各地での人権侵害、とりわけFGMや児童婚といった社会制度的な問題に取り組んでおられる方々にもお見舞い申し上げます。

「この……発言」については、リンク先でご確認ください。この「まとめ」には入れません。

▼そもそも論

日赤は若い子の血が欲しいのかもしれんけど、ニッチなキャラ(っすよね、あのエロ絵)で釣ろうと考える前にうちら渡英渡欧組の献血解禁しろ。BSEなんか日本でも発生した以上、うちらの除外は非論理の極み、明確な差別だ。 jrc.or.jp/donation/about… それとも日本のBSEは欧州のとは違うって考えてるのか?

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)については、輸血による伝播に関して未知の部分が多い一方、牛海綿状脳症(BSE)との関連も強く指摘されています。安全が確認されるまでの間、BSEが発生している下記の欧州諸国に滞在(居住)された方の献血をご遠慮いただいています。

1. 英国に1980(昭和55)年から1996(平成8)年までに、通算1カ月(31日)以上の滞在歴のある方。

2. 英国に1997(平成9)年から2004(平成16)年までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴のある方(通算6カ月の計算には1の滞在(居住)歴も含みます)。

3. アイルランド、イタリア、オランダ、サウジアラビア、スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、ポルトガルに、1980(昭和55)年から2004(平成16)年までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴のある方(通算6カ月の計算には1、2、4の滞在(居住)歴も含みます)。

"安全が確認されるまでの間"

※大事なことなので、二度言いました。

「安全が確認される」のはいつなんすかね。

あと、日本でもBSEは発生していますが、基本的に、献血は「ご遠慮ください」と言われていない(つまり献血を禁止されていない)、渡英・渡欧歴のない日本国民についての「安全」は確認されたということでしょうか。では、私たちについての「安全」は? その「安全」とは具体的にどういうこと? 誰にとっての「安全」?

在英・欧経験者は公衆衛生上の潜在的脅威ってことっすか?

4. スイスに1980(昭和55)年から今日までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴がある方(通算6カ月の計算には1、2、3の滞在(居住)歴も含みます)。

5. オーストリア、ギリシャ、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ルクセンブルグに、1980(昭和55)年から2004(平成16)年までに、通算5年以上の滞在(居住)歴のある方(通算5年の計算には1、2、3、4、6の滞在(居住)歴も含みます)。

6. アイスランド、アルバニア、アンドラ、クロアチア、サンマリノ、スロバキア、スロベニア、セルビア(2008年に分離独立した「コソボ」含む)、チェコ、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、マルタ、モナコ、モンテネグロ、リヒテンシュタイン、ルーマニアに、1980(昭和55)年から今日までに、通算5年以上の滞在(居住)歴がある方(通算5年の計算には1、2、3、4、5の滞在(居住)歴も含みます)。

BSEを理由に、こういう雑な規制がされてるわけです。日本というBSE発生国で!

「献血に来る人を増やしたい」? それはこういう意味不明な規制を撤廃してから言ってください。私たちはろくな根拠もなく「あんたたちはvCJD持ってるかもしれないから」という理由で献血を禁止されてきただけでなく、日本でBSEが発生したあともなお、依然として除外されたままなんです。そういう人が何万人という規模でいるはず。

私はあのエロ絵をばーんと掲げてるのが日赤だから問題だと思ってます。問題だと思うと同時に、著しく幻滅している。信頼性が失われたといってもよいレベルで。

個人の幻滅云々以前に、赤十字社のポリシーと矛盾してますよね。詳細は今ここで確認したわけじゃないけど。

あのエロ絵とコラボすんなら、その方面に告知流して「ご希望の方に限定グッズ進呈」でいいじゃん、ポスターにしてばーんと掲げなくても。マーケティングの型としては「缶コーヒーの缶にアニメキャラ印刷」ではなく「ミッフィーちゃんバッグ応募券のついた食パンのパターン。

本題: 世界各地(各言語圏)の献血のポスター

どう見ても普通のイラストではないよね。世界の感覚だと。 https://t.co/dkbOVMUJrm

では「世界の感覚」では、具体的にどうなのか。

(「感覚」をベースに論じることは危ういというのはもちろんありますが、ここで行うのはそういうことではなく、「実際にどうなっているのか」の簡易的な確認です)

RT: タイムラインが献血ポスターの話でうるさい。本当にしつこくうるさいのでほとんど何も考えずに日本語の「献血ポスター」を各国語にグーグル・トランスレートでイメージ検索してみた。以下、そのまま何も加工せず順にいくつか貼ってみる。 @SandraHaefelin

というわけで、以下、@SteFoyLesLyonFrさんがGoogleでイメージ検索した結果に添えて、各国語のGoogle翻訳結果のキャプチャ画像と、この「まとめ」作成時に私がQwantでイメージ検索した結果のも添えておきます。Qwantはフランスの翻訳エンジンです。
https://www.qwant.com/

このような確認は、多言語話者でなくても、基本的に誰にでもできます。それをできるようにしたという点で、扱っている言語の多いGoogle翻訳には功績はあります。(ただし、Google翻訳では内容は保証されていません。そういうサービス提供方針はどうなのか、というのは当然あります。)

なお、Google翻訳はタコなので、翻訳結果がその時々で違うかもしれません(さすがに「献血ポスター」の翻訳結果が一定しないほどタコではないかもしれませんが、個人的にこの翻訳エンジンを1ミリも信頼していないので……)。そのため、私が本「まとめ」作成時にどのような翻訳結果を得たかも、キャプチャ画像で示しておきます。

▼フランス語

Affiche de don de sang

余談。検索結果の中にde sangじゃなくてdu sangの表記もあるけど、deですよね。ウィキペディアでもdon de sang:
https://fr.wikipedia.org/wiki/Don_de_sang

でもdu sangでAmazon検索したらこの画像が出てきたから、それなりに定着しているのかも。

あのフランス語でもこういう揺れがあるんっすなあ。

▼英語

Blood donation poster

▼ヒンディー語(インド)

रक्तदान पोस्टर

▼ペルシャ語(イラン)

پوستر اهدای خون

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