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SK21さん

▼パワードスーツが売れている

パワードスーツは、人体に装着される電動アクチュエーターや人工筋肉などの動力を用いた、外骨格型、あるいは衣服型の装置である。

ATOUN(アトウン)が発売するパワードウェア(パワードスーツ)「ATOUN MODEL Y」が、2018年7月の出荷開始以来の累計販売台数が550台に達するとともに、受注数が600台に達した。

ATOUNは、2003年6月に、パナソニックの社内ベンチャー制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」によって設立された企業だ。

2020年には、コストダウンを図った普及モデルを発売する計画も公表されている。パワードウェアの販売に弾みをつける考えだ。

▼人がもっと自由に動ける社会の実現を目指しているという。

同社の製品は、パワードスーツではなく「パワードウェア」と呼び、シャツを羽織ったり、ズボンを履いたりするようにロボットを着ることで、"これまでにない人間のパワーを引き出す"ことができる新たな「ウェア」だ。

▼用途変更がヒットの要因

創業から約5年間は、リハビリテーション用途を中心に、医療分野での活用を想定した開発を行ってきたが、製品化にはつながらなかった。

2008年以降、作業支援を目的とした製品開発に舵を切り、これまでに、「パワードスーツ NIO」、「林業用パワードスーツ TABITO」、「パワードウェア ATOUN MODEL Y」、「トレーニング用パワードウェア」などを開発。主力製品となるATOUN MODEL Yは、2018年7月の出荷開始以来、累計出荷台数が550台に到達。受注数では600台に達したという。

▼姿・形は

ATOUN MODEL Yは、軽量なカーボン樹脂製で、リュックサックのように背負い、腰と両脚をバンドで固定して装着する。内蔵する角度センサーが体の傾きを感知し、2基のモーターによって腰と両脚をつなぐバーが引き合ったり、突っ張ったりすることで腰の曲げ伸ばしを補助することができる「着るロボット」だ。

たとえば、中腰の作業では、バーを自動で固定。床面付近から腰の高さまでの荷物の持ち上げや持ち下げの際に、腰の負担を軽減することができる。

本体寸法は、幅48.4cm×奥行き28cm×高さ81cmであり、重量はバッテリーを含めて4.5kg。最大で10kgfのアシスト力を発揮する。

想定している装着者の身長は150~190cmで老若男女が利用可能。一度の充電で約4時間稼働する。

▼負担を4割軽減、効率2割アップ

ATOUNの藤本弘道社長は、「腰の筋肉にかかる負担は約4割軽減できる。箱を運搬する作業では、作業効率が約20%向上する。」と語る。

▼パワードウェアの採用事例はひろがり続けている

JALグランドサービスでは、羽田空港および成田空港におけるコンテナへの手荷物や貨物の積み込み作業にATOUN MODEL Yを採用している。1人あたり1日数1000個も行う積み込み作業や、その際に強いられる長時間の中腰姿勢をサポートしている。

九州電力グループの建設会社である九建では、ATOUN MODEL Yを、日向幹線新設工事の現場に試験導入。など

▼省人化のためではなく、人間の可能性を高めるためのロボット

「パワードスーツの狙いは、ロボットによって省人化するのではなく、ロボットが人間の可能性を高め、人がロボットと働ける社会を作ることにある。ロボットと一緒に働き、人間が疲れる作業の支援ができるようになる」と藤本社長は語る。

▼いくつかの新たな取り組みを開始している。

ひとつは、腕への負担を軽減するために、腕に装着する新たな小型ユニットの開発だ。
2つめは、歩行支援用パワードウェアだ。

▼2020年に「普及モデル」を計画、価格はどこまで下げられる?

現在、ATOUN MODEL Yは、導入価格が約80万円となっており、小規模事業者での導入や、複数台数を導入する際の投資額がハードルになっている。

そうした課題を解決するため、オリックス・レンテックと提携し、ATOUN MODEL Yの法人向けレンタルサービスを開始。「6カ月お試しレンタルパック」では、月額6万1600円(税別)から利用でき、導入の敷居を下げる取り組みも行っている。

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