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SMALL & BIG「デミオ(DW系)」

RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞。そして日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員特別賞受賞しマツダを救った名車「デミオ(DW系)」を紹介します!

更新日: 2019年11月10日

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WLM64さん

SMALL & BIG

1995年10月27日 - 東京モーターショーに「BU-X」の名前で出展。
1996年
8月8日 - 「新ジャンルワゴン」の販売を公式サイトでアナウンスする。
8月27日 - 発売開始。「BU-X」よりも配色やフロントデザインを一般化し市販化された。CM出演者はスコッティ・ピッペン。
11月21日 - RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞。
11月28日 - 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員特別賞受賞。

1997年
6月30日 - 生産累計10万台達成。
9月18日 - 特別限定車「1.5GL-Xスペシャル」(限定3,000台)を発売し、同時に一部改良。フロントグリル・バックドア・ホイールセンターオーナメント・ステアリングホイール等に、同年登場した7代目カペラより採用された、マツダの新CIマークを採用。ボディカラーに「クラシックレッド」を加え、電動格納式ドアミラーなどの装備品が追加された。
12月3日 - 燃料電池電気自動車「デミオFCEV」を開発。同月5日から開催された「エコ・ジャパン'97」に出展した。
12月17日 - 「1.3LX Gパッケージ」をベースに、専用ボディカラー2色を設定し、全面UVカットガラスなどを装備した特別限定車「1.3LX-Gリミテッド」(限定5,000台)を発売。
1998年
3月 - 発売開始以来初の月間販売台数新記録(1万4,249台)を樹立。
5月18日 - 生産累計20万台達成。

1998年
9月8日 - 一部改良。中期型モデルとされる。内外装をリフレッシュし、装備を充実。また、サスペンションの改良により、乗り心地も向上された。
12月21日 - 特別限定車「1.3LXリミテッド」(限定3,500台)、「1.5GLリミテッド」(限定1,200台)を発売。
1999年
4月27日 - 昨年販売した「1.3LXリミテッド」「1.5GLリミテッド」が、当初予定よりも1か月早く完売するほど好評だったため、「1.3LX リミテッド」は2,500台、「1.5GLリミテッド」は1,000台限定で追加販売された。

8月5日 - 「1.3LX・Gパッケージ」をベースに助手席SRSエアバッグとABSを装備し、安全性を高めた「35万台記念限定車 1300LX」(限定10,000台)と「1.5GL」をベースにスポーティー感あふれる外装を採用した「35万台記念限定車 1500GL」(限定3,000台)を発売。
12月21日 - ビッグマイナーチェンジに伴い、後期型モデルとされる。マツダ車特有の「ファイブポイントグリル」を採用するとともに、外内装を大幅に変更。マルチリフレクターヘッドランプ、およびエアバッグ、ABS、EBD等の標準装備化・DSCの新設定により安全性も向上、サスペンションの見直しにより乗り心地も改善。また1.3L車のATが電子制御式4速化された。内装では2DINオーディオ対応、ツートン内装も一部グレードに設定された。また、グレード名称も一部変更。さらに、インターネット専用限定車「1.5 Web-tuned @ DEMIO(ウェブチューンド デミオ)」も200台限定で販売された。
2000年
6月9日 - 「1.5GL」をベースにした「天然ガス (CNG) 車」を発売。

2000年
9月12日 - 一部改良。1.3L車の排出ガス性能が向上され、「優-低排出ガス車」認定を取得。同時にグレード体系が見直され、「1.3LX」と「1.5GL-X」を廃止する替わりに「1.5アレッタ」を追加。
9月22日 - 「1.5GL」をベースに、よりスタイリッシュな外観とした特別限定車「1.5GLスペシャル」を発売。
9月27日 - 「1.3LX-G」をベースに、「マツダテレマティックス」対応カーナビなどを装備した特別限定車「@navi」を発売。
12月20日 - 「1.3LX-G」をベースに、ブルーを基調とした内装を採用した特別限定車「1.3LX-スペシャル」を発売。
2001年
6月25日 - 内外装などのカラーコーディネートなどで質感を高めた「1.3ピュアレ」とエアロパーツを装備し、スポーティー感を高めた「1.3エアロアクティブ」を追加。
11月6日 - 価格をベース車よりも安く設定した「1.3 LX-Gスペシャル」、「1.5 アレッタスペシャル」、「1.5 GLスペシャル」を発売。なお、ベース車3グレードは全てこの「スペシャル・シリーズ」に移行された。

「マツダの救世主」

1990年代当時のマツダは、いわゆる「クロノスの悲劇」で経営危機に陥っていた。

この危機的状況を立て直すための量販車種として、当時のミニバンブームへ追随する形で既存のコンポーネントを活用し、短期間で開発・市場投入されたのがこの初代「デミオ」である。全長をコンパクトカーの範疇に留めながら、2列座席で荷室を広く採ったシンプルな小型ワゴンである。ミニバンブームの渦中で、機械式駐車場に入れない高さのモデルが続出して実用上問題になっていたことから、車高は機械式駐車場に入るぎりぎりに設定された。シートはフルフラット化が可能で、荷室拡大時には同車のクラスを超えた収容力があり、コンパクトカーの中でもスペースと実用性の確保を最大限追求することが設計の主軸となっている。

構造・スタイルとも機能的な「道具」に徹した、一種素っ気ないくらいの実直さがバブル崩壊後の世相にマッチし、直接競合するクラスの大衆車に限らず上級車や軽自動車からもユーザーが移行するなど、市場における幅広い層の支持を得た。自動車ジャーナリストにも好意的に受け止められ、日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞、およびRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。マツダはこの初代デミオのヒットによって経営危機を辛くも脱し、デミオは「マツダの救世主」「(1990年代における)マツダのカンフル剤」「神風」とも評された。

短期間、低コストで開発されたため、ベースにはフォード・フェスティバ、およびオートザム・レビューのプラットフォームの系統である既存形のマツダ・DWプラットフォームを使用した。なお当初はレビューの後継車種として企画開発されていた。原設計は極めて古いものであったものの、操縦安定性は念入りにチューニングとテストが繰り返されており、結果としてレスポンスの良いハンドリングを実現している。

エンジンはレビューおよび2代目フォード・フェスティバ同様、1,300ccSOHC16バルブエンジンと1,500ccSOHC16バルブエンジンを搭載する。ただし、燃料供給は電子制御キャブレターから、EGI(電子制御燃料噴射装置)へ改良されており、1,300ccはネット83馬力、1,500ccはネット100馬力に向上していた。駆動方式は前輪駆動(FF)のみで、トランスミッションは、5速MTと、1.5L車に電子制御式4速AT、1.3L車は当初3速ATの設定で、これらもフェスティバ、レビューと同様である。1.5L車は「GL」から始まる2グレード、1.3L車は「L」から始まる4グレードで発表され、全てのグレードでMTとATが選べた(計12車種)。

当初、バックドアにはキーシリンダーやアウタードアハンドルがなく、開けるためには運転席脇のレバーを操作するしかなかった。これは、販売価格を抑えるため大半のグレードに集中ドアロックが設定されなかったことから、多くの他車種と同様、バックドアのロック忘れを防ぐためにこのような設計となっていた。のちにキーシリンダー付きの押しボタン式オープナーが装備され、車外からバックドアを開けられる変更となり、運転席脇のレバーは廃止された。

車体形状は「自由形ワゴン」と称する「小型ステーションワゴン」で、販売当初は「新ジャンルワゴン」としていた。「小さく見えて、大きく乗れる デミオ」や、「SMALL & BIG」のキャッチコピーも付けられていた。また、自動車検査証に記載される車体形状は「ステーションワゴン」となっている。通常、マーチ等のコンパクトなハッチバック車の登録は「箱型」であり、このことからも、荷室の収容力を強く意識したモデルであることがわかる。

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