▼F1には揚力が発生している
ダウンフォース (down force) は、走行する自動車に対して空力によって発生する、負の揚力、つまり自動車が地面に押さえつけられる向きに発生する力である。
▼F1でダウンフォースが重視される理由
コース旋回時には遠心力によってマシンがコーナー外側へと押し出される。これに加えて、高速で走行するとマシンの下部に空気が強烈に吹きこむためにマシンが浮いてしまいタイヤがきちんと接地しない。何しろF1マシンは軽自動車よりも軽い600kgほどしかないのだ。そのため前に進まなくなる&コーナーが曲がれない、といった事態が発生する。
コレを防ぐために、マシンが走行することで得られる前からの風をウイングやディフューザーなどのエアロパーツで下向きの力へと変換し、マシンを地面に押し付ける。これがダウンフォースである。ちなみにダウンフォースによって得られるグリップをエアロダイナミック・グリップと呼ぶ。
▼F1は天井に張り付いて走れるって本当?
燃料、冷却水、油圧系、潤滑系などに細かい問題があるかもしれないが、そうしたことを抜きにすれば理論的には十分可能。F1マシンの車重は、およそ640㎏(ドライバー込み)。要はそれ以上のダウンフォースが発生すれば、天井にはりついて走ることができる。
▼F1マシンのダウンフォースは、どれほどあるのか。
2009年のレギュレーションの改定時に『ダウンフォース量の半分に抑えるため、12,500ニュートン(約1,275kg)のダウンフォース量を超えてはならない』という一文があったので、削減されたとはいえ、車重の倍近くのダウンフォースがかかっているのは確実。
どのぐらいの速度を出していれば、F1マシンは逆さになって走れるのか? 元ジョーダンF1チームのエンジニアだった、ゲイリー・アンダーソンは、この質問に「理論的には、おそらく時速約120マイル(193km)でトンネルの天井を上下さかさまで走行できる」と答えている。
▼余談ですが
というわけで、加速しながら、逆さになれるコークスクリュー状の特殊なコースがあれば、F1マシンは200km/h以上の速度で、逆さになって走ることができるだろう。
余談だが、空力的にはF1以上の怪物マシンだった、全盛期のグループCのレーシングカーなどは、最大で3.5tものダウンフォースを発生していた!
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