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この記事は私がまとめました

家族でも認知症には注意したいもの。この兆候が出たら早めに病院などの診察を考えます。

SK21さん

▼認知症とは

認知症は、脳細胞の死滅や活動の低下によって認知機能に障害が起き、日常生活・社会生活が困難になる状態の総称です。

認知症=物忘れとイメージする方も多いと思いますが、記憶の消失だけでなく理解力や判断力にも大きく影響します。

▼認知症の原因

認知症を引き起こす原因は様々で、その発症の過程により「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」などの種類に分類されます。

認知症はかつて「痴呆症」と呼ばれていましたが、痴呆という言葉には侮蔑的な表現が含まれているとして問題となりました。

▼老化と認知症の違い

経験したことの全体を忘れる
「食事をしたこと」「約束をしたこと」など、経験したこと自体を忘れてしまいます。
たとえば、買い物へ行ったことを忘れて、同じものを何度も買ってくるなどです。また、数分前のことが記憶に残らず、同じことを何度も言ったり聞いたりします。話すときは使い慣れた単語が出てこなくなり、「あれ」「それ」などの代名詞を使うことも多くなります。

時間や場所がわからない
「今日は何月何日の何曜日なのか」「今は何時なのか」がわからなくなり、約束した日時や場所を間違えることがあります。

もの忘れの自覚に乏しい
ご本人が「もの忘れをしている」という自覚がないことは認知症のサインです。たとえば何度も同じ話をくり返しても、ご本人はそのことに気づいていません。(ただし、認知症の初期段階では記憶力の低下を自覚して不安を感じる方もいらっしゃいます。)

探し物を「誰かに盗られた」と言う
しまい忘れや置き忘れが増えて、いつも探し物をしたり、外出するときに持ち物を何度も確かめたりします。
お財布や通帳、衣類などを探しても見つからないときは、「誰かが盗った」「誰かが隠した」と人を疑うことがあります。

「取り繕い」がみられる
間違いを指摘すると、話のつじつまを合わせようとしたり、もっともらしい作り話をしたりすることがあります。

「振り向き徴候」がある
ご家族が近くにいる場合、質問に答えるときにご家族の方を振り向いて確認を求める、ご家族に答えを促すなどの「振り向き徴候」がみられることがあります。

▼6つのサイン

(1)同じことを何度も言う、訊ねる
直前に言ったことをすぐ忘れ、同じことを繰り返して言ったり、聞いたりするようになる。

(2)物や人の名前が出てこない
物の名称や人の名前などが出てこない。
「それ」「あれ」といった指示語を多く使う。

(3)忘れ物・探し物が増える
忘れ物をしたり、日用品などをどこに置いたか忘れてしまい、探す機会が増える。

(4)問題なくできていた作業で失敗
料理や家事など、今までできていた日常作業がスムーズにできなくなったり、失敗する。
また、そうした失敗に対して言い訳をしたり、誰かのせいにしたりすることが多くなる。

(5)趣味や好み、言動が変わる
今まで好きだったモノや、趣味に対する興味を失ったり、性格が変わったような言動をする。

(6)身だしなみに気を使わなくなる
今まできちんとしていた人が、「服装・化粧」などの身だしなみに気を使わなくなる。

▼認知症の診断

認知症の診断は複数の検査により総合的に行われ、認知症の種類や進行度合いを判定します。
検査は面談、身体検査、認知症検査の大きく三つに分類されます。

1.面談
ご本人・ご家族から、現在の身体状態と過去の病歴を確認。当日のヒヤリングではきちんと伝えられない場合もあるので、あらかじめメモなどを用意しておくとスムーズです。

2.身体検査
血液検査や尿検査、レントゲンなどの一般的な身体検査を行い、ほかの病気の可能性の有無も確認します。

3.認知症検査
問診による神経心理学検査と脳画像検査があります。

神経心理学検査
代表的なものでは「長谷川式簡易知能評価スケール」、「ミニメンタルステート検査」、「時計描画テスト」などがあり、日付や記憶についての質問や単純計算や作業を行います。

脳画像検査
CTやMRIなどを用いて脳を撮影することで、脳の萎縮度合いや血流の状態を調べ認知症の診断に役立てます。

受診時の注意点
診断をするにあたり、ご本人やご家族にとっては「認知症と診断されるかもしれない」と思うこと自体が大きな不安とストレスになります。

また、ご本人に伝えるときはただ「検査に行こう」と伝えても拒否されることもあるでしょう。

その際は、「健康診断だから」と説得したり、「家族の検査に付き添って一緒に受けてほしい」と頼んでみるのも一つの方法です。

▼認知症予防5つのポイント

1.生活習慣病を予防・治療する
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、糖尿病や脳血管障害など生活習慣から引き起こされる病気との関連が強く、それらの予防や治療は、確実に間接的な認知症予防となります。

2.運動する
生活習慣病予防としても運動は大切なのですが、そもそも体を動かすのも脳が機能しているから。つまり、運動で脳を刺激することにもなるのです。
運動習慣を身につけ、きちんと栄養を摂って筋肉づくりをするなど、体のメンテナンスを行いましょう。

3.達成感を味わう
どんなに優れた予防法でも、認知症予防というのは目に見える成果があるとは限りません。
成果が見えないものに漫然と取り組むのはつらいものです。
作品が残る、記録に残すなど、これまでの取り組みが目で見えるような工夫があるとよいでしょう。

4.他人と交流する
人間は社会的動物といわれます。他人との交流がなによりも脳を刺激し、生活の豊かさをもたらします。
認知症予防を通してご家族と会話する、同じ取り組みをする仲間と交流する、共同作業を行う、多くの人に成果を発表する機会をもつなどの工夫は大切です。

5.ご本人が望んで生活に取り入れる
認知症予防で一番大切なのは、ご本人が無理なく続けられることです。どれだけ効果がある予防法でも、ご本人が嫌がったり、高価な材料が必要だったりしては、長く続けることは難しくなるでしょう。
パチンコや将棋など、特に認知症予防と銘打っていなくても、ご本人が大好きな趣味があれば、それを続けられる環境を整えることがすなわち認知症予防になります。

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