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セクメトとは?

セクメト (Sekhmet) は、エジプト神話に登場する女神。プタハの妻であり子供には、ネフェルトゥムがいる。

ラーの片目(右目とも左目とも)から生まれ、ライオンの頭を持つ。頭頂に赤い円盤を載せており真昼の太陽の灼熱を表現している。破壊神、復讐者であり、王の守護神とされる。

彼女にまつわる神話:ラーの恨みから誕生、大虐殺を行う

はるか昔、神話の時代、エジプトにおいて多くの神々は肉体を持ち、人間たちと共に暮らしていました。太陽神「ラー」は360年にもわたりファラオ(王様)として君臨し、世界を繁栄と幸せに導いていたといいます。

ですが神とはいえ、肉体を持つということは人間と同様に加齢で衰えてしまう、という弊害がありました。人間の肉体のまま360年もの間ファラオの地位に就いていたラーは、すっかり衰え、よだれをぼたぼたと垂らすヨボヨボの痴呆老人と成り果てていたのです。

いいかげん年をとり、だんだんモウロクしてきていたラーを指差して人間たちは、ジジイ呼ばわりし、いい加減、議員バッヂを返して引退しろよと声高に語り始めました。

この人間たちの不敬に怒りを覚えたラーは、複数の神に「人間たちを懲らしめたい」と相談するのですが、ほとんどの神はそれに反対しました。ですが大地の神「ゲブ」だけは「人間など滅ぼしてしまえばよい」とラーを焚き付けたのです。

戻るなりラーは、自らの右目をブチブチブチっと抉り出し(!)、激痛にうめきながら、その右目に己の憎しみと痛みをこめました。

ラーは、セクメトに対して早速「世界中の人間を皆殺しにせよ」と命令します。元々そのためだけに、かつ太陽神の手で創造されたセクメトは非常に強く、ライオンの牙と鋭い爪でもって、地上の人間を手当たり次第に虐殺して回りました。

セクメトが地上に降り立ってからというもの、人間は強大な神の力を前に為す術もなく次々に殺され、大地は血で真っ赤に染まり、セクメトは殺したての人間の亡骸から生き血をすすり続けます。

来る日も、来る日も、大勢の人間が殺されて、あっとういうまに人間は絶滅の危機。
これを見かねた神々は、いいかげん、あの恐ろしい女神を止めよ、と、ラーに進言しました。人間たちがいなくなっては、誰も神々を敬いはしないだろう。
今や誰も神殿にお供え物をせず、祈りは恐怖に取って代わられた。あなたは、これで本当に満足なのか? と。
ラー自身も、セクメトのあまりの残虐ぶりに少々恐ろしくなってきていたところですので、この女神を呼び寄せ、「もうそろそろいいだろう」と、言いました。

しかし、人間狩りが楽しくて仕方ないセクメトは、聞きません。

神々は協議しました。まずは人間の娘たちを集め、麦を集めさせます。
「ビールを造れー!」
がんがん麦を踏んでビールを造ります。
「色をつけろー!」
薬草をしぼって、ビールに血のような赤い色をつけます。
そう。
これは、生き血をすすることが大好きなセクメト女神に、血にそっくりな酒を飲ませて酔わせてしまおう大作戦だったのです。

この酒を並べて人々がどきどきしながら物陰に隠れていると、セクメト女神がやって来て、いい匂いのする赤い液体を眺め始めました。
どうやら、気に入ったようです。
あっ、飲み始めました。スゴイです。めちゃめちゃ飲んでます。大酒豪です。
…なんかちょっとフラついてきました。イケるかも? おっ? うわあ…。

セクメト女神は、酔っ払って寝てしまいました。作戦成功!
神々は大急ぎでセクメトを回収して、一部力を封印します。

こうして、闘争本能を抑えられたセクメト女神は、おとなしくなり、以後は暴れることはなかった…

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