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心理戦や駆け引きが魅力的!人狼ゲームがモチーフの小説が面白い

ちょっとした空き時間に人狼ゲームをモチーフにした小説を読んでみませんか?心理戦や駆け引き、デスゲームの要素もあるので楽しめるかと思います。

更新日: 2020年04月08日

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神通百力さん

▼心理描写は駆け引きが描かれる密室サスペンス

作者:土橋真二郎

福永祐樹は出会いや遊びが目的のオカルトサークルに所属し、ネットで偶然見つけた自殺サイトに興味を持った。
そして祐樹は集団自殺の現場となったというある廃墟にたどり着くが、目覚めたら、彼を含むサークルメンバー11名は密室に閉じ込められていたのであった。

ライトノベル出身ではありますが、心理描写や極限状態での駆け引きを描くのが巧く、本作でも違和感は全くありません。いやむしろ、こちらの方が本領発揮なのではないか、とすら思える程の圧倒的な展開・心理描写・どんでん返しを見せてくれています

昼に議論、夜に魔物が村人を1人襲うという人狼+αな形式、論理的に冷徹に発言してるとアウェーな空気になったり魔物に有効である斬魔刀の使い道、考え方など王道でありつつ土橋先生らしい心理描写が安定感ありますね

設定自体は密室トリックという、ある意味定番な内容ですが、特に中盤から登場する設定が大変練りこまれており、それが登場人物達に壮絶な心理戦を要求します。登場人物それぞれの精神状態が伺える台詞合戦が強烈なインパクトを持っていて、また作者紹介欄にもあるように、心理描写に定評があるだけはあるな、と思いました

▼仮想と現実で繰り広げられる人狼ゲーム

作者:土橋真二郎

高坂直登と二年四組の生徒達は学園祭の出し物としてバーチャル空間での演劇を行うことになったが、仮想空間にログインした彼らには自分達を襲う獰猛な狼からの逃亡という不可解な演目の強要が待ち受けていた。

何かと流行りの人狼ゲームをベースにしながら様々な独自なエッセンスが入っている。先生の作品が好きならば損はしないと思います

仮想のVRと現実の舞台を組み合わせることで構築された世界観、もといゲームの設定は流石の一言で、敢えて本来の人狼ゲームからずれたルールを設定しつつ、極限状態に追い込まれた登場人物達の人間模様を描いた様は読みごたえがあった

▼ソリッド・シチュエーション・サバイバル・ミステリー

作者:川上亮

バイトの帰りに何者かに拉致された高校二年生の愛梨が目覚めると、周囲には円を描くように同じ高校の制服を着た男女が座っていた。
そして何の目的か分からない首輪がはめられており、愛梨たちは不可解な状況に戸惑っていた。
すると壁のモニターが光って『皆さんにはこれから人狼ゲームをプレイしていただきます。拒否権はありません。これは、特別な方々を楽しませるためのショーです。この場で起きるすべての出来は撮影され、中継されています』と告げられたのだった。

命がけの人狼ゲームをすり学生達の疑心暗鬼に陥る描写がよく描かれており、非常に面白かったです

実際の人狼ゲームとはプレイ思考が変わってしまう(処刑や襲撃で本当に死ぬので、チームの勝利より保身にいってしまう)のがネックですが、十分に楽しめる内容でした

どんどん殺されていくので緊張感あるし、無作為に選ばれたと思われたのに意外な関係性があってギスギスしたシーンもあったが、ルールがシンプルな分テンポが早いので、読みやすくてそれなりに面白かった

▼人狼ゲーム×社会の人事

作者:鈴木教久

とあるITベンチャー企業の社長は次の社長の座は「人狼ゲーム」で決めると奇怪な遺書を残して死亡する。
社員8人は戸惑いつつも、人狼ゲームに巻き込まれていってしまう。

一見、騙し合うことが前提であるはずのゲームを通して、隠しきれない本性や本音が浮かび上がるという描き方が、とても新鮮だった

多数決の複雑さ、選択肢は知らない間に絞られ、誘導されているところも面白かったです

ルール説明はもちろん、主人公視点での推理が視覚化されることで、「人狼」初心者でも親しみやすい内容になっています。初心者に親切でありながら高度な駆け引きもあり、さらにその駆け引きを、サブタイトルでもある「人事の悪夢」に絡めて展開されるストーリーは、実にお見事です

▼児童向けだけどしっかりとした人狼ゲーム

作者:甘雪こおり イラスト:himesuz

5人の同級生と引率者はキャンプの帰りに土砂崩れのために帰宅できなくなり、謎の洋館に宿泊することになった。
だが、伯爵と名乗る洋館の主は「人狼ゲーム」の開始を宣言したのだった。

簡単な言葉遊びみたいなトリックだったのですぐに『なるほど!騙されてたなぁ。』ってなりました

普通の人狼ゲームとはまたちょっと違ったルールだけど、狼が有利ではないフェアな仕掛けが面白かった

対象層相応にストーリーがシンプルながらも、伏線の中に伏線に見せかけたミスリードがばら撒かれていて、案外一筋縄でいかない話運びで面白い

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