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湊かなえは4回目!全部読んだ!?「芥川賞・直木賞」候補作品が面白い

「第162回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の候補10作品が発表。木村友祐、高尾長良、千葉雅也、乗代雄介、古川真人、小川哲、川越宗一、呉勝浩、誉田哲也、湊かなえ。

更新日: 2020年01月20日

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aku1215さん

◆第162回「芥川賞・直木賞」候補作品が決まった

日本文学振興会は16日、「第162回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の候補10作を発表した。

芥川賞に、野間文芸新人賞を受賞した哲学者千葉雅也さん(41)の初の小説など5作品、直木賞に、湊かなえさん(46)らの5作品がノミネート。

直木賞は、4度目の候補となる湊さん以外、全員が初のノミネートだ。選考会は来年1月15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。

・芥川賞・直木賞とは

【芥川賞】
芥川龍之介の名を記念し,1935年,菊池寛が主宰していた文芸春秋社が直木賞とともに創設した文学賞。無名または新進作家の優秀作に年2回授賞,文壇への登竜門とされる。

【直木賞】
直木三十五の業績を記念し、昭和10年(1935)菊池寛の提唱により創設された文学賞。毎年2回、大衆文学の新進・中堅作家に贈られる。

Q. 芥川賞・直木賞の違いを教えて下さい。
A. 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれます。直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象です。

◆直木賞候補5作品

▼小川哲『嘘と聖典』

零落した稀代のマジシャンがタイムトラベルに挑む「魔術師」、名馬・スペシャルウィークの血統に我が身を重ねる「ひとすじの光」、無限の勝利を望む東フランクの王を永遠に呪縛する「時の扉」、音楽を通貨とする小さな島の伝説を探る「ムジカ・ムンダーナ」、ファッションとカルチャーが絶え果てた未来に残された「最後の不良」、CIA工作員が共産主義の消滅を企む「嘘と正典」の全6篇。

小川哲『嘘と聖典』(早川書房)読了。6篇収録。小川さんは短篇も巧い! 「語り」の妙に唸るばかり。とくに感心したのは「魔術師」。作中で示されるマジックの「三原則」が、そのまま作品展開になっている。ありきたりのメタフィクションではなく、内容と枠組みがつながる滑らかな運びが凄い。 pic.twitter.com/8145M3NipA

小川哲 嘘と聖典 やはり、天才 最初の短編 『魔術師 』 から鳥肌が立つレベル マジシャンとタイムトラベルを組み合わせた物語 全体に漂っている、時間が流れることによる物悲しさ 切なさ が タイムマシンは本物なのか、マジックなのか を核に 人々が、家族が揺れ動かされる 凄い pic.twitter.com/E6u4cQ9EKI

▼川越宗一『熱源』

北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。

川越宗一「熱源」をよみました。波に流されず、立ち向かう熱い志。明治から昭和にかけて、日露戦争から第2次世界大戦を経て、様々な民族が住む大地、樺太を語る。様々な影響を受け翻弄されていく。生きている証拠。樺太で人が強く生きていくことを語る。摂理に抗う熱。読後はつい胸が熱くなる。

第二回ほんま大賞 川越宗一さんの『熱源』を選びました! 本当に素晴らしい作品です。月並みな言葉ではありますが、本を読んだ後、見える景色が変わります。 あなたに、この本を託します。 pic.twitter.com/8hSQCchfoI

▼呉勝浩『スワン』

巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。そんな彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。

呉勝浩『スワン』読了。 極限状態でのとっさの判断。 その善悪なんて、 誰がどう評価できるというのか。 芥川の小説を読んでいるような 人間のエゴイズム、自己保身。 正に『藪の中』。 それでも最後、 傷ついた少女たちによって 僅かな救いが感じられた。

呉勝浩「スワン」読了。よかった。設定も謎も構成もキャラクターもいい(主人公の強さを尊敬する)。ぐいぐい読めるおもしろさがあると同時に、読みながらも読み終わった後も考えさせられる本だった。間違いなく、現時点での呉勝浩の代表作となりうる作品でした。そしてこれ、映像化待ったなしでは?

▼誉田哲也『背中の蜘蛛』

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