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この小説が読みたい! 蔵書5000冊の私が選んだお勧めの面白本ランキング

蔵書5000冊以上、ハルキニストの私の読書体験の中でのお勧めリストです。芥川賞/直木賞/本屋大賞/本の雑誌推薦/ベストセラー/話題の本/純文学/ミステリー/SF/恋愛小説/村上春樹/瀬尾まいこ/井坂幸太郎/原田マハ/角田光代/西加奈子/重松清/島本理生/小川洋子/荻原浩/よしもとばなな/吉田修一

更新日: 2020年05月24日

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toto-bigさん

□プラナリア 山本文緒 第124回(平成12年度下半期) 直木賞受賞

どうして私はこんなにひねくれているんだろう―。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の“無職”をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー短編集。

山本文緒さんのプラナリアは人間の皮を被った獣の醜い輝きを感じる。 最終章のあいあるあしたは映画化してほしいくらいだ!(熱望)

今日の訪問リハOTにて、この間先生に山本文緒さんの話をしたから、先生が図書館でこの本借りて読んだという! 嬉しい!! 『プラナリア』は無職でいる息苦しさや痛々しさを、物語を通してグサグサ刺してくる素晴らしい小説。 pic.twitter.com/IJN1CHPSmN

乳がん手術以来、社会復帰できない女。離婚後36歳無職となった女。夫のリストラで生活費やら教育費で深夜バイトする女。研究者を志す学生の彼からの結婚話に自分を決められない女。どれも根っからのモラトリアムではなく、各々きっかけを経て停滞している。そこからの脱出に至る心境の変化が表現としての面白さ、物語的可笑しさを伴って描かれる。ごく自然な設定なのにキャラが際立ち、感情が染み込むように読める。ラス章の男目線でつけた変化が著者の技量を伺わせる。別れて暮らす娘を囲む太久郎、すみ江、香川さんのシーンが最高にホンノリだ。

のめりこんでしまった。心のもやもや、イライラ感など、なんて人の心の機微を書くのがうまい作家さんなのだろう。働く主婦がわがままな長男の頭を叩くところは吹き出してしまった。全ての作品に温かみも感じます。

□カム・ギャザー・ラウンド・ピープル 高山羽根子 第161回(2019年上半期)芥川賞候補作

おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言い分を看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと…。大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。映像の中、デモの先頭に立っているのは、ドレス姿の美しい男性、成長したニシダだった。

高山羽根子『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』、ひとつひとつのエピソードの断片が終盤にかけてポコポコと別のモチーフに統合されていくのすごい。

ボブ・ディランの「時代は変わる」の出だしの歌詞がタイトルになっている。過去の思い出やら、今感じたことや、そこから思い出したことなどをダラダラととめどのない思考で語る。でも、きっと実際の生活ではこのようにとめどない思考があっちこっちのと話題を変えつつ脳内を駆け巡っているんだろうなぁっと妙に納得する文章である。読了したときに、ボブ・ディランの歌の歌詞が使用されたのか、なんとなくわかる感じがした。人は変わっていないようで周りと同じように変わっているのだ。こういう本、私はすっごく好きである。好みの1冊に出会えた。

□ディレイ・エフェクト 宮内悠介 第158回芥川賞候補作品

いまの東京に重なって、あの戦争が見えてしまう――。
茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のちゃぶ台に、曾祖父がいた。その家には、まだ少女だった祖母もいる。
あの戦争のときの暮らしが、2020年の日常と重なっているのだ。大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている主人公に、昭和20年3月10日の下町空襲が迫っている。少女のおかあさんである曾祖母は、もうすぐ焼け死んでしまうのだ。
わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、落ち着かない心持ちで、そのときを待っている……。
表題作「ディレイ・エフェクト」の他、「空蝉」と「阿呆神社」を収録した驚愕の短篇集。

宮内悠介の中では「ディレイ・エフェクト」の要素に過ぎないのかもしれない技巧的なSF描写(1944であると同時に2019であること)のクライマックスはノーラン監督によるインターステラーの5次元を見た時の衝撃に似ていた。謎のピースが嵌る余韻もいい。同時代性文学というのかな。凄いなぁ。

□ツリーハウス 角田光代 伊藤整文学賞受賞作品

じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣は、初めて家族のルーツに興味を持った。出入り自由の寄り合い所帯、親戚もいなければ、墓の在り処もわからない。一体うちってなんなんだ?この際、祖父母が出会ったという満州へ行ってみようか―。かくして、ばあさんとひきこもりの叔父さんを連れた珍道中が始まる。

角田光代さんは作家の中でも好きな方でしたけど、この『ツリーハウス』は今まで読んだ角田さんの本の中でも一番...『ツリーハウス』角田 光代 ☆5 bit.ly/1lwBClM #booklog

□永い言い訳 西川美和

妻が死んでも泣けない男のラブストーリー。西川美和による小説、脚本・監督映画作品。出演は本木雅弘、深津絵里、竹原ピストル他。

永い言い訳/西川美和 愛すべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない。しかし、大切な人の存在の意味を次第に理解していった幸夫。 泣けてよかったねε-(´∀`*)ホッ バス事故で妻を亡くした小説家と、2人の子持ちトラック運転手の再生の物語。 pic.twitter.com/m9o4IStzWY

□アイネクライネナハトムジーク  伊坂幸太郎

登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。

アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎 連作短編。 内容も文体も非常に軽く、読後感も爽快ですが、侮るなかれ。各登場人物は、どこかで繋がっており、想像を掻き立てられます。あの場面のあの人が!的な展開ですかね。 個人的にはライトヘビーが良かったです。 #読了 #読書垢 pic.twitter.com/PYu4Easuz0

□人質の朗読会 小川洋子

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた―慎み深い拍手で始まる朗読会。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは、人質たちと見張り役の犯人、そして…。人生のささやかな一場面が鮮やかに甦る。それは絶望ではなく、今日を生きるための物語。しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

小川洋子著「人質の朗読会」読了。ゲリラによって殺された、人質8人+1人の思い出を語った朗読会 単に9つの短編集となるところ、「死んだ人質」というエピソードを加えることでピリッとしまる構成がうまい。誰かのとるに足らない日常の1頁であるのに、痛切に読む者の心に斬り込んでくる。超おすすめ。 pic.twitter.com/8QI7rZY53S

□さざなみのよる 木皿泉

小国ナスミ、享年43。その死は湖に落ちた雫の波紋のように家族や友人、知人へと広がり――命のまばゆさを描く感動と祝福の物語!

『さざなみのよる』木皿泉 / 読了。 読んでる最中、ずっと心がざわめいていました。悲しいけれど、それ以上に心温まる作品でした。人の命は永遠ではありません。これまで出会った人々、これから出合う人々に何かしら良いバトンを繋ぎたい。本気でそう思わせる作品でした。おすすめの一冊です。 pic.twitter.com/XGZhZGViJs

□金魚姫 荻原浩

恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。
温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。

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