1. まとめトップ
  2. エンタメ・カルチャー

『安吾捕物帖』だけじゃない!「坂口安吾」のおすすめ小説

『明治開花 安吾捕物帳帖』が福士蒼汰主演でドラマ化される、無頼派の代表格で小説家・評論家「坂口安吾」のおすすめ7作品。『白痴』、『風と光と二十の私と』、『桜の森の満開の下』、『不連続殺人事件』、『肝臓先生』、『堕落論』(著作権消滅につき全て青空文庫で読書可能)。

更新日: 2020年02月13日

15 お気に入り 2938 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

aku1215さん

◆『白痴』

東京が太平洋戦争の空襲下にあるころ、映画演出家伊沢と逃げ込んできた白痴の女が、猛火の舞い狂うなかを手に手をとって落ち延びる物語。

坂口安吾「白痴」読了。 戦後文学の出発点と言われる名作。 まさかこんなに頽廃的な雰囲気の漂う作品だとは思わなかった。発表当時の衝撃は本当に凄かったのだろうと思う。 白痴の女は伊沢にとって正にファム・ファタール。 何度も読み返したくなりそうだ。

改めて読み返すと坂口安吾の『白痴』はやっぱり名作だなぁ。タイトルの秀逸さから『桜の森の満開の下』の方が有名だけど、あっちの幻想的な話よりも現実味があるし、伊沢や白痴の女を通して伝わる安吾文学独特の思想みたいなのが感じられる所が大好きよ。(;´Д`A

◆『風と光と二十の私と』

「放校されたり、落第したり」という破天荒な学生生活を送り、大学進学を諦め小学校の代用教員となった「私」の視点から、様々な児童とのふれあいを描く。安吾自身の一年間の教師体験が生かされた、教育小説の佳作。

坂口安吾「風と光と二十の私と」読了。教員時代のエッセイ。この人の作品は、物語云々というより、作者の人間的に成熟した魅力― 意志の強さ&冷静な分析力・つまり、中身の伴った芯の強さが読み処であると思う。語り口の大胆率直さ・鋭さ・残酷さなどが

◆『桜の森の満開の下』

通る人々が皆「気が変になる」鈴鹿峠の桜の森。その秘密を探ろうとする荒ぶる山賊は、ある日美しい女と出会い無理やり妻とする。しかし、それが恐ろしくも哀しい顛末の始まりだった。

『桜の森の満開の下』 坂口安吾の最高傑作だと思います 美しく幻想的な桜の景色と、凄惨で醜い鬼の娯楽と。相反するような場面が引き立て合いつつも融け合って、恐ろしいのに魅了される。一夜の夢のような物語。 pic.twitter.com/5zbNS77pif

続いて、i文庫で坂口安吾の〈桜の森の満開の下〉を読み終わった。文章のリズムや、情景、言葉の紡ぎ方がとても美しい。10 年以上ぶりに読んだけど、やっぱり傑作。夜長姫の話と混同してたので、改めて読み返してよかった。

◆『不連続殺人事件』

詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まった様々な男女。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、血が血を呼んで、恐るべき八つの殺人が生まれた――。

坂口安吾「不連続殺人事件」は私のオールタイムベストの一本。 古き良き本格探偵小説の傑作。解決編にあたる「心理の足跡」の章を、感動と興奮で涙ボロボロ流しながら読んだのは若い頃の良い思い出。 なかなかそんな探偵小説には出会えない。

坂口安吾の探偵小説。 傑作と言われるだけあって面白い。登場人物が多いので最初はちょっと辛いかもしれないが……。『不連続殺人事件 (角川文庫)』坂口 安吾 bit.ly/18TsRgN #booklog #読書 #本

◆『明治開化 安吾捕物帖』

文明開化の世に、次々と起きる謎の事件。それに挑戦するのは、紳士探偵・結城新十郎とその仲間たち。そしてなぜか、悠々自適の日々を送る勝海舟も介入してくる……。

坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』読了。チェスタトン風という印象は間違いではなかったようです。おもしろい。快刀乱麻を断つ新十郎に対して、推理自体は外してることの多い海舟の人間や社会に対する評の深さ…この対比が上手く嵌っている傑作と感じました。ミステリという評価とは違うかもですが。

アニメ『UN-GO』のモチーフにもなった、坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』ドラマ化か。原作も傑作(青空文庫にもある)なので期待:福士蒼汰、明治版シャーロック・ホームズに 『明治開化 安吾捕物帖』ドラマ化 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200129-…

◆『肝臓先生』

どんな患者も肝臓病に診たてたことから“肝臓先生”とあだ名された伊東の開業医・赤城風雲。戦争まっただなか、赤城は、蔓延する肝臓炎を撲滅せんと、寝食を忘れて研究に没頭、患者のために今日も走りまわっていた……。

坂口安吾の「肝臓先生」を読了。世にはびこる肝臓炎を撲滅せんと、朝に夕にひた走る町医者の物語。安吾流偉人伝か、はたまたドンキホーテ的騎士譚か。軽妙洒脱にして快々、胸のすくような傑作でございました。

1 2