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ニュアンスが独特w おにぎりを失くした文才のありすぎる歌人の話

歌人の #佐佐木定綱 (ささき さだつな @darekautaeyo)さんがおむすびを失くしたことから始まる話に惹き込まれた人が続々…。衝撃のラストまで一気に読んでしまうかも。

更新日: 2020年03月16日

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この記事は私がまとめました

表現力がヤバすぎる…

nyokikeさん

▼なぜか家の中でおにぎりを失くした人に注目が集まった

家の中でおにぎり紛失した??!!?!???!!???

おかしい。おれは確かに朝おにぎりを作った。そして家に忘れてコンビニで昼飯を買った。米のぬくもりも、唐揚げ入れすぎてまったく包めずゲラゲラ笑ったのも、哀しみで塩辛い一風堂監修ラーメンも、すべて忘れられない記憶としてあるのに。帰ってもおにぎりだけが存在しない。おれが狂ってるのか???

・おにぎり失踪事件は急展開を迎え、現場検証が行われた…

おにぎりは洗濯機の中にあった。それは大量の衣服とともに洗われた。米や海苔、少量のからあげは水流の中でほぐれ、服たちと寄り添うことを願った。服たちも快くそれを受け入れた。妻から知らせを受けたおれは土下座のウォーミングアップに入った。 https://t.co/xJ24ntE9py

「まずなによりも、海苔」妻は静かに言葉を紡ぎだした。海苔は水流の中で「枚」という単位から解き放たれ、本来の姿を取り戻した。海苔は服たちと深い部分で抱擁しあった。それは分かちがたく愛し合うものたちの姿のようだった。「まるでぼくらのようだね」おれの言葉に返事はなかった。

「そして米」妻が指さした洗濯槽には無数の穴が開いていた。その穴の一つ一つ、米たちはそこを棲み処と決めたらしかった。妻がねじ回しを持ってきて洗濯槽の底を外し、持ち上げた。そこには空洞があり、穴を抜け出た米たちは空洞を愛した。おれは変な声が出て、気が狂ったのかと思った。

「からあげ、なかった?」おれが聞くと「ああ、あれからあげだったの?」と妻が笑いながら答えた。妻にとってそれがからあげであるかどうかは重要ではなかった。ただ、一番被害をもたらさなかった茶色い存在だった。その笑顔は笑顔ではなかった。からあげにされる前の鶏のようにおれは震えた。

高級チョコレート店「DEMEL」のザッハトルテとトリュフ9粒入り、ハーゲンダッツを三つ、捧げものとして妻へ差し出した。三つのハーゲンダッツにはそれぞれ「日常での感謝」「変わらぬ愛情」「陳謝」という名があったが、それが告げられることはなかった。おれは土下座した。

▼独特な描写がツボにハマる「おにぎり失踪事件」が笑いを誘いましたw

@darekautaeyo 今朝、ふと、定くんのおにぎりどうなったんだろう・・と思い起こしてました。まさかの結末

@darekautaeyo ヨハネによる福音書の冒頭部分ですね。すばらしいです。

@darekautaeyo そのまま乾燥機に投入すればお米も海苔もパリパリに乾いて取り易くなりますよ!乾燥機がない場合は諦めて土下座ですねd(⌒ー⌒)

@darekautaeyo すごく楽しく読みました❗️まるで冒険物語の序章を読んでるような気になりましたが、ドキュメントだったんですね❗️子ども達と大爆笑しました

▼同じように「◯◯を洗ってしまった…」という人も

@darekautaeyo 同じ状況をマクドナルドの 三角チョコパイでやらかしました。 私は一人暮らしなので泣きながら掃除しました(´・ω・`) (ツイートをみてとても他人事とは思えなかった(-∀-))

@darekautaeyo 私もおにぎり洗ったことあります… 大量の米粒に混乱し、洗濯機の中を確認せずにスタートさせた事に後悔し、そもそもおにぎりをポケットに入れたまま洗濯機に放り込んだ旦那を恨みました。

@darekautaeyo 私も、おにぎり洗った事あります。 ラップは縮れて、洗濯物に付着し潰れたご飯粒の対処までは耐えらました。 もう一度洗おうと洗濯機の蓋を開けると、中の排水穴に詰まった粒を見てギブアップしました。洗濯機買い替えました。

@darekautaeyo @itoi_shigesato うちの家も洗濯機にまつわるetc... 赤ちゃんのオムツを洗濯機に入れて洗いました。 きっとみなさんもありますよね? 給水ポリマーが、お腹いっぱいになるくらい水を吸って、弾けて、混ざって、奥さんは断末魔の雄叫びをあげていましたわ。

▼ちなみにこの文豪は「魚は机を濡らす」で第62回角川短歌賞を受賞した佐佐木定綱さんです

佐佐木定綱は、1986年生まれ。2016年に第62回角川短歌賞を受賞、先ごろ第一歌集『月を食う』を上梓(じょうし)した。

おれは洗濯機におにぎりを投入して土下座をするだけが生業ではなく、歌人としての側面もあった。妻がまだ妻ではなかった頃に、彼女を想って歌った短歌を『月を食う』という歌集に収めていた。こうやって並べると、少し恥ずかしい。ひとり百冊買ってほしい。 kadokawa.co.jp/product/321904… pic.twitter.com/TzUEYLJwOU

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