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新型コロナウイルスは肺だけでなく血管にもダメージを与える

コロナが引き起こすのは肺炎だけだと考えられていましたが、血液にも大きな問題が発生している可能性が分かってきました。

更新日: 2020年07月12日

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コロナが引き起こすのは肺炎だけだと考えられていましたが、血液にも大きな問題が発生している可能性が分かってきました。

新型コロナウイルスで重症化する確率はWHOの統計によれば13.8%。軽症で済む人もいれば(医者の定義する軽症なので一般人には辛いという声も聞かれますが)、何も症状の出ないために感染したことも気づかない人もいます。

コロナについての研究が進む中、研究者からは重症化する原因に血液が関わっているのではないかという指摘が出てきています。

▼コロナは全身の血管に感染する

新型コロナウイルスは肺に感染するウイルスだと思われていましたが、増加する死亡者の検死解剖を行う中で、多くの死者の臓器に甚大な損壊が生じていることが分かってきたそうです。

スイスの研究者は原因を探るために、ウイルスにより亡くなった患者の臓器の詳細な観察を行いました。その結果、コロナウイルスは肺だけでなく、全身の血管に感染する能力をもっていることがわかりました。

死者の臓器では末梢の血管が崩壊しており、血液の流出を引き起こし、臓器の壊死を引き起こしていました。

高齢者や糖尿病や高血圧、心疾患などにより、既に身体中の血管にダメージを受けている患者ほど、ウイルスによる血管への感染に脆弱

「高齢者や持病がある人ほど重症化しやすい」という現象の最終的な原因になると、研究者は結論付けています。

新型コロナウイルスは、表面にあるスパイクと呼ばれる構造を、人間の細胞表面に存在するアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)に結合することで感染します。

ウイルスは肺に存在するACE2にだけ感染するのではなく、体全体の血管内皮に存在するACE2にも感染する。

ウイルスが感染した血管内皮は炎症を引き起こすだけでなく、ウイルスが細胞を喰い破る物理的な破壊を受けて体内で出血を引き起こします。

高齢者や血管系の生活習慣病を持つ人は血管が弱っているため、血管が耐えきれず、複数の臓器で出血が起こる重症化に及ぶ原因と考えられるそうです。

▼中国の新しい研究では、人工呼吸器より血液浄化器が必要だと

中国四川大学と宜賓学院の教授が、新型コロナウイルスは「肺疾患ではなく、赤血球の疾患」を引き起こすと考えられる、という内容の研究を発表しています。

研究は「新型コロナウイルスは、一連の細胞作用を通じて赤血球内のヘモグロビンを攻撃し、その結果として赤血球の酸素運搬を不可能にする」ことを明らかにした。

研究は「ウイルスは生き残るために多量のポルフィリンを必要とする」とする。

つまり、呼吸機能が衰えるのではなく、「二酸化炭素と酸素の交換が減少するため、肺細胞は激しいダメージを受け炎症を起こすのである」。

「人体中のポルフィリンは、ほとんどが鉄と結びついたヘムである。(中略)したがって、新コロナウイルスはヘモグロビン*を標的にし、ヘムを攻撃してポルフィリンを手に入れる」

*ヘモグロビンは、ヘムとグロビンから成りたつ

アメリカ食品医薬品局が10日、呼吸不全で集中治療室に入れられた18歳以上のCovid-19患者に、血液浄化器を利用した治療を許可したが、これも、同研究の内容に沿うものと言えよう。

▼若いコロナ患者が脳梗塞を併発する症例が相次ぐ

新型コロナウイルスに感染した30~40代の患者が脳梗塞(こうそく)を併発する症例が相次いでいる。米ニューヨークのマウントサイナイ病院が22日に報告した。

同病院のトーマス・オックスリー医師は、「同ウイルスの影響で大動脈の血栓が増大し、重度の脳卒中につながったと思われる」と説明

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