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「真の割安株」を見つけるための9つのポイント

「真の割安株」を見つけるための9つのポイントを紹介します。お買い得な銘柄を掘り当てる株価指標の正しい使用法などです。PERなどの割安指標をうのみにしないことが大切です。利益の「質」を上手に見抜きましょう。

更新日: 2020年05月19日

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この記事は私がまとめました

株式投資で明確な戦略を持つための知識やノウハウについて解説します。「なんとなく」ではなく、基本戦略にのっとって株を売買すれば、株で勝てるという専門家は多いです。「損をしない」「下がりにくい銘柄を選ぶ」というコンセプトに基づく投資の実践方法を紹介します。

PERを使いこなす

「損しないための投資戦略」の要諦は“下がりにくい割安銘柄”を買うことにあります。その指針となる代表的な株価指標として、「予想PER」(株価収益率、株価÷1株当たり今期予想純利益)が利用されています。

ですが、この数字だけをうのみにすると失敗する恐れがあります。たとえば、低PER上位の会社の中には、経営的に先行きが危うい会社もあります。銀行などから債務免除を受け、経営再建中というケースもあるのです。

これらの数字だけで「安い」と判断して買うのは危険です。以下のポイントをおさえましょう。

■ ポイント1:特別利益の有無をチェック

経常利益と純利益の今期会社業績予想を比較して、特別利益の計上がないかをチェックします。特別利益は一時的なものですが、純利益をふくらませPERを引き下げてしまいます。

特別利益には、土地・建物・機械などの固定資産売却益、保険収入差益などがあります。

また、たとえば債務免除を受けた結果として、一時的にPER1倍を割れている場合もあります。これでは割安とはいえません。なお、純利益が経常利益を上回る銘柄にも注意が必要です。特殊な要因で利益が膨らんでいる可能性があるためです。

■ ポイント2:株主資本比率で財務基盤を点検

株主資本比率を見て、財務基盤がしっかりしているかチェックします。赤字が続けば倒産するような会社の株は、安心して保有することができません。株主資本比率が5%以下の銘柄は要注意です。一般的には70%以上の銘柄がおすすめです。

■ ポイント3:業績の安定度

3年間の業績を見て、安定あるいは成長トレンドにあるかどうかチェックします。過去の実績から経営力を判断し、PERが同水準なら実績のある銘柄を買いましょう。2期連続赤字の銘柄には手を出さないほうが無難。3期連続黒字の銘柄は堅実性が高いといえます。

■ ポイント4:実績PCFRとの乖離(かいり)

実績PCFR(株価キャッシュフロー比率、株価÷1株当たり営業キャッシュフロー)を見て、会計上の純利益が信頼できるかどうかチェックしましょう。PERが低いのに、PCFRが高過ぎる会社は、うまく増収につなげることができればよいですが、在庫投資が過大で来期以降に評価損を発生する恐れもあります。

特に、黒字なのにPCFRがマイナスの銘柄は要注意。PCFRが20倍以上の場合も、推奨度が下がります。

■ ポイント5:業界平均と比較

業種平均PERで、同業他社とくらべ割安かどうかチェックします。たとえば成長業種と成熟業種では、投資家の期待感からPERの水準がおのずと異なっています。業種平均でその銘柄の割安度を最終確認しましょう。

<まじめな会社の見分け方>
具体的には、以下のような項目が、「まじめで堅実」であり、かつ「将来性がある」会社が探すうえで目安となります。
・PERが業界平均よりも低い
・PBRが1倍を切るような「割安銘柄」である

■ ポイント6:出来高は少なすぎる株はリスクが高め

市場には注目されずに割安放置されている銘柄があります。いわゆる不人気銘柄です。不人気銘柄はおおむね割安なことが多く、投資対象の候補になりますが、株を現金化する必要は常に起こり得ます。急きょ売る必要が出たとき、売買高の少ない銘柄を持ち過ぎると、売り切れなくなります。

目安としては、1日平均売買高が最低投資単位を下回っている銘柄は要注意です。取引が成立しない日も多いためです。また、出来高が「最低投資単位」の5倍未満になっている銘柄は、ややマイナスの評価となります。

最低投資単位とは、株を売買できる最低単位のこと。銘柄ごとに違います。いちばん多いのは1000株単位です。

■ ポイント7:PBRや予想配当利回りを組み合わせる

PERに加えて、財務基盤に対する株価の割安度を測る「PBR」(株価純資産倍率、株価÷1株当たり純資産)と、予想配当利回り(今期予想1株配当÷株価)も重要です。これら3つの指標は、組み合わせて使ったときにこそ真の威力を発揮します。

今期稼ぐ利益とくらべ割安で、なおかつ財務基盤とくらべても割安。そのうえ配当利回りも高ければ、保有期間が長くなっても怖くありません。これぞ、「損をしない株式投資戦略」の骨子です。

■ ポイント8:純利益から見て株価は割安か

予想PERを見て、純利益とくらべ株価が割安かどうか、チェックしましょう。PERは低ければ低いほど、その株が割安であることを示唆します。10倍割れの銘柄はお得だといえます。

■ ポイント9:配当の安定度

安定的な配当あるいは増配をしているかという点も、重要なポイントです。配当の安定度を見る際は、まずは1株配当を見て、記念配当のかさ上げがないかを調べましょう。記念配当は会社創立や創業数十周年などを記念して増配されることであり、一時的なものです。

配当利回りの注意点は、もう1つあります。配当金の推移を見て、安定または増配トレンドにあるかどうかをという点です。同程度の利回りの銘柄から候補を選択する場合、不安定な推移をしているものは敬遠したいものです。

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