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【コロナ治療薬】結局、「アビガン」って効くの?効かないの?って件

コロナに感染した著名人が「アビガンを投与して治った」とコメントを表明しています。ですので、一時期「アビガン」があたかも「コロナの治療薬として認められた」イメージが世間に広まりましたが、日本医師会はそうしたイメージに懸念を表明しました。さて、真実はどこにあるのでしょう。

更新日: 2020年05月29日

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コロナに感染した著名人が「アビガンを投与して治った」とコメントを表明しています。ですので、一時期「アビガン」があたかも「コロナの治療薬として認められた」イメージが世間に広まりましたが、日本医師会はそうしたイメージに懸念を表明しました。さて、真実はどこにあるのでしょう。

m.satoakiさん

日本医師会の懸念

2020.05.20
新型コロナウイルスの治療薬として研究が進む「アビガン」について、日本医師会の有識者会議は「有効性の判断が示されない間に期待が大きくなりすぎるのはよくない」と懸念を示しました。

 新型インフルエンザの治療薬「アビガン」は新型コロナウイルスの軽症者向けの薬として、臨床現場での研究が進められています。

厚生労働省によりますと、これまでに約3000人の患者に投与されて症状が改善したケースもみられたということですが、薬の効果があったかどうかなど研究の最終的な結果はまだ出ていません。

アビガンを使ったと表明した著名人

⇒ 宮藤官九郎さん

新型コロナウイルス感染を3月31日に公表し、今月7日に退院した俳優、脚本家の宮藤官九郎が27日、レギュラー出演しているTBSラジオ「ACTION」に電話で出演。

入院当日に「今夜がヤマだ」と宣告されたが、アビガンを投与されて急激に回復したことを明かした。

入院当日にはかなり症状が悪化しており、「今夜がヤマだ」と言われ、酸素を吸入され、人工呼吸器も用意された。同時に、治療薬の有力候補として注目を集める国産の新型インフルエンザ薬「アビガン」を投与され、「点滴しながら昼に9錠、夜に9錠飲んだ」と明かした。

「最初の判断が早かったんだと思います」と医師に感謝した。

⇒ 石田純一さん

14日に入院後に体温が38・8度まで上昇。15日に陽性判定が出ると、医師から「一刻の猶予もない。アビガンでいきましょう」と告げられた。「もう呼吸も弱くなってきていた。1、2回の大量投与だった」と振り返った。

 幸いアビガンが効き、数日で平熱に戻った。病状は回復し、小康を保っている。

⇒ 赤江珠緒さん

赤江アナは「入院してからアビガンを処方してもらい、肺の状態が改善しています」と報告。

アビガン投与の実態について「現在、アビガンの研究を行っている機関と、そこに『研究対象グループとして申請した病院』しか使えないというのが現状のようです

続けて「患者は、入院の病院を選べませんが、たまたま、その病院が申請を済ませていた場合、使える。そうでなければ使えない。というのが現状のようです」と説明し「この申請が必要な書類などが、かなり多く大変な作業だったと医療現場の方から伺いました」と医療従事者の声を伝えた

勿論、薬というものの有効性の確認には、十分な臨床試験や治験が必要です。
今回は特例で5月中の承認を目指すという話も出てきてはいるようですが、通常通りですと1年、もしくはもっと長い日数待たなければなりません。

しかし、患者の本音としては、船が沈むような時、この救命道具は100%安全とは言い切れないので、使用を認めていませんと言われても、そこは使わせて!というのが心情でした。

少しイメージが誤解されて世の中に伝わっているのでは?と、担当医の先生が感じているのが、アビガンの副作用についてです。

「一度服用したら、一生催奇形性(胎児に奇形が起こる危険性)のリスクがある。」というイメージが世の中に割と広がっています

副作用の事も考えて、妊婦さんは服用できない薬ですが、それ以外の方は、投薬ですので当然、数週間で女性も男性も薬は体から徐々に抜けていくそうです。

私自身も誤解していましたが、「一生催奇性になるようなものだったら、そもそも新型インフルエンザで認可がおりないですよ。」と先生はおっしゃっていました。

推薦している岡田春恵教授

早く患者さんを見つけ早く隔離して早く治療して早くアビガンを与えて…というようなことをしないと国民が健康被害が大きくなります」と持論を展開。

世間の雰囲気

女優の岡江久美子さんが、新型コロナウイルスによる重症肺炎のため亡くなられた。

アビガンが投与されていれば助けられたのではという声が方々からあがっているのは事実だ。

理由の1つに、同じ新型コロナウイルス感染から快方した脚本家・宮藤官九郎氏やタレント・石田純一氏らがアビガンの恩恵をメディアで公言したこともあるだろう。

果たして我々は、アビガンを特効薬として認識してもよいのだろうか。

違和感

著名人が受けた治療が「最善の治療」であるかのように錯覚してしまうバイアス

「アビガン」は富士フイルムの子会社である富山化学の商品名であり、一般名は「ファビピラビル」。緊急事態宣言時に安倍首相が、公の場でいきなり商品名を持ち出したことに利益相反の観点から違和感を覚えました。

富士フイルムは、2016年に中国大手製薬企業と特許ライセンス契約を結んでいて、開発・製造・販売を中国で行う権利を許諾しています。

ところが、現在、基本的な特許ライセンスは失効しているとのこと。かろうじて製造特許は継続しているようですが、中国で提供されているのは中国産ジェネリック薬品となります

異論・反論・オブジェクション1

忽那賢志 | 感染症専門医
4/25(土) 16:51

現在、新型コロナウイルス感染症に対して有効性が示された治療薬はありません。

しかし、日本ではアビガンに関してあたかも有効であるかのような報道が散見されます。
実際に臨床の現場では「アビガン偏向報道」による影響が出てきています。

「クドカン、コロナ闘病談 「アビガン」飲んで快方!!」
この見出し・・・なんだかあたかもアビガンが新型コロナウイルス感染症に効いたような感じじゃないですか?

「コロナ感染の石田純一 アビガン処方され回復傾向に」
あたかもアビガンが有効な薬であり、アビガンによって石田純一さんが快方に向かったような印象を与えます

アビガンを飲まなくてもほとんどの新型コロナ患者は良くなる
そもそも新型コロナウイルス感染症はほとんどの方は治癒する感染症です

クドカンさんも石田純一さんも、アビガンを飲まなくても良くなった可能性が高い

異論・反論・オブジェクション2

新型コロナウイルスの治療薬の候補として期待されている「アビガン」について、国内で行われている臨床研究ではこれまでのところ、有効性については判断できず、さらに臨床研究を進めて検証する必要があることが分かりました。

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