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伝説のカリスマ投資家たち。その手法や特徴

世界で名を馳せた投資家たちは、それぞれに固有の投資手法を確立しています。個人投資家にとって大いに参考になります。株式相場で巨利を稼いだ世界の有名投資家の手法を紹介します。

更新日: 2020年05月29日

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世界屈指の投資家ウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏、ジム・ロジャース氏など名だたるカリスマ投資家たちの必勝法は何か?

ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェット氏は米国随一といっていい投資家です。バフェット氏の動向次第で株価も動くほどです。

自らがCEO(最高経営責任者)を務める、バークシャー・ハサウェイ社の年次報告書などから、バフェット氏の銘柄選択法が把握できます。

■ 自分で理解できる業界にしか投資しない
バフェット氏は個別銘柄を選択するに当たって、「自分で理解できる業界にしか投資しない」という信念を持っています。

例えば、バフェット氏の重点的な投資対象であるコカ・コーラ社は、バフェット氏自身がその販売に手を染めていたことがあります。

また、大株主になっているウェルズファーゴ銀行についても、業界に土地勘があります。バフェット氏は1969年にイリノイ・ナショナル・バンク・アンド・トラスト株の98%を購入していたこともあり、金融業に精通しているのです。
 
■ 優秀な経営者がいる
次に「優秀な経営者がいること」も条件としています。1980年にコカ・コーラ社のCEOに就いたロバート・ゴイズエタ氏は、1981~1987年で売上高税引後利益率を7.6%から12.5%に上昇させました。

不良債権に対する懸念から株価が低迷していたウェルズファーゴ株を買ったのも、会長のカール・ライチャード氏の経営能力を評価したからです。

■ 収益を生み出すブランド力
バフェット氏は「収益を生み出すブランド力」も重視しています。コカ・コーラは言うまでもなく世界的なブランド。アメリカン・エキスプレスもクレジットカードでの最優良ブランドです。

こうした条件などを満たした企業で、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いた企業価値と現実の時価総額を比較して割安な株を購入します。

市場一般の評価は気にしません。コカ・コーラ株を購入したときのPERは市場平均を上回っていましたが、将来の利益の伸びを勘案すれば割安と判断して購入し、長期保有しています。こうした判断をするためにも、理解できる業界、優秀な経営者という要素が重要になります。

キャッシュフローの予測以外は、通常の個人投資家でもまねすることが可能です。そして、よく理解できている企業であれば、企業の成長性もある程度は判別できるでしょう。

ジョージ・ソロス

ジョージ・ソロス氏は、「株価上昇→業績向上→株価再上昇」という流れに注目することで知られます。

ソロス氏は自らの投資理論を「再帰理論」と呼んでいました。「再帰理論」によれば、事実が物事を変化させると同時に、物事が事実を変化させます。

たとえば、好業績により株価が上がれば、企業は有利な資金調達ができます。その調達した資金でより業績を高めることができ、株価は再び上昇します。

1992年秋の欧州通貨市場の混乱に乗じた英ポンド売りでは、15億ドルの利益を稼ぎました。「再帰理論」の正しさは、旗艦ファンド「クォンタム・ファンド」のパフォーマンスが年率30%を超えていることが証明します。

ジム・ロジャース

ジム・ロジャース氏は、ソロス氏とヘッジファンドを立ち上げました。1969年末から1980年末までのファンドの値上がり率は、3365%でした。

現在は、ソロスと袂を分かっています。ロジャース氏は、よい投資先が見つかるまでじっと待ちます。自分の判断により投資し、大きな利益が出るまで再びじっと待ちます。

儲けの額よりも下値に注目します。一方、カラ売りも躊躇しません。バブル崩壊後の日本株ではカラ売りにより大きな利益を上げました。

ウィリアム・オニール

ウィリアム・オニール氏は、投資の秘訣をCANSLIMというかたちにまとめました。

「C」は四半期の一株利益が前年同月比20~50%増となること。

「A」は過去5年間の一株利益が年率24%以上伸びること。

「N」は企業が新製品などなにか新しいものを持っていること。

「S」は発行済み株式数2500万株以下。Lは出遅れ株の排除。

「I」は機関投資家の持ち株比率が高過ぎないこと。

「M」は市場全体が上げ相場であること。

また、買値より7%下がったら損切りします。

ベンジャミン・グレアム

ベンジャミン・グレアム氏は、ひたすら財務諸表に注目します。財務データに基づき、機械的に株価が割安かどうかを判断します。定量的分析にのみ依存するのです。

グレアム氏の投資基準では、「株価が一株当たり純流動資産(流動資産総額から流動負債総額を差し引く)の3分の2以下であれば買う」としています。また、「一株当たり純資産と同じになれば売る」というスタンスです。

グレアム氏は、これ以外にもさまざまな投資基準を打ち立てます。その投資基準は、買いの基準のみならず、売りの基準も備えたきわめて実践的な基準です。これに従えば、投資家は常に機械的に売買することができます。

ピーター・リンチ

ピーター・リンチ氏は、年平均3割近い収益率を上げた「マゼラン・ファンド」の事実上の創設者です。

訪問した企業のなかから、株価に影響を与えそうな変化があった企業に誰よりも早く投資します。保有期間は1~2ヵ月。3ヵ月後には8割を売却します。

リンチ氏は、個人投資家がプロの投資家よりも有利な場合があるといいます。プロの投資家は、上司や評価機関にファンドを監視され、運用成績が悪化すれば批判されます。一方、個人投資家は、日常生活で見つけた銘柄を調査したうえで投資し、じっくりと保有できるからです。

T・ロウ・プライス

T・ロウ・プライス氏は、成長株投資の元祖と言われます。成長産業の最も将来性の高い企業に投資します。そして、長期間にわたって保有します。

成長産業かどうかは、業界の出荷数量と純利益により判断します。その産業から、有望企業を見つけていきます。その方法は、例えば以下のような目安があります。

・過去の不況期で数量と純利益を伸ばしているか

・景気循環の山と山、谷と谷とのあいだで株価が右肩上がりになっているか

有望企業を見つけたら、過去の株価サイクルのなかでの対象銘柄のPERの最も低い数値に3分の1程度上乗せして買いの目標値とします。

フィリップ・フィッシャー

フィリップ・フィッシャー氏は、経営陣と技術で企業を選別し、半永久的に保有します。

フィッシャー氏は、一流の経営陣と高度な技術水準を持つ銘柄を厳選します。消費者相手にビジネスを行なう企業や金融機関の株には見向きもしません。

テキサス・インスツルメンツ、モトローラなど少数の銘柄に集中的に長期投資してきました。財務諸表や新聞、雑誌など公表資料にはすべて目を通し、業界内での評判を収集します。企業訪問も積極的に行ないます。

短期売買には興味がなく、株価が上がったからという理由だけで売却しません。企業価値が向上している限り保有し続けるのです。

是川銀蔵

是川銀蔵(これかわ・ぎんぞう)氏は1981年から1982年にかけて住友金属鉱山に投資し、200億円の利益を得ました。

是川氏は実業家です。投資原則は「カメ三則」。これは以下の3つの鉄則です。

(1)銘柄は水面下にある優良なものを選んでじっと待つ。

(2)経済・相場の動きからは常に目を離さず、自分で勉強する。

(3)過大な思惑はせず手持ち資金のなかで行動する。

実業の経験と投資原則を融合させたといいます。住友金属鉱山以外に日本セメントなど資源株を中心に投資しました。

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