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芥川賞受賞!「高山羽根子」のおすすめ小説

『首里の馬』で第163回芥川龍之介賞を受賞した作家「高山羽根子」のおすすめ小説。『うどん キツネつきの』、『オブジェクタム』、『居た場所』、『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』、『如何様』。

更新日: 2020年07月24日

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aku1215さん

◆『うどん キツネつきの』

和江が足をとめて振り返るように見上げると、信じられない程の青空にゴリラが笑っていた――パチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼育する三人姉妹の人生を繊細かつユーモラスに描いて第1回創元SF短編賞佳作となった表題作の全5編。

『うどん キツネつきの』#読了 日常系SF?初めて読むタイプの話ばかりの短編集で、とても新鮮だった 全て、予想できる場所とは全く違う場所に着地点があってびっくりする 言葉遣いやストーリーもあまり触れたことのない感性の塊 pic.twitter.com/NHdNN8u3W8

高山羽根子『うどん キツネつきの』。この人の作品は『原色の想像力』や『NOVA』に載った時から、少し不思議かすごく不思議かわからないが、ユーモラスでちょっと変わったタイプの話だなと注目はしていたが、まとめて読んだら大傑作だった。ケリー・リンクとか好きな人なら、きっとはまると思う。

高山羽根子の『うどん キツネつきの』は去年出た中で一番面白かったな。「巨きなものの還る場所」という大傑作が入ってて。

◆『オブジェクタム』

大人になった今、記憶の断片をたどると、ある事件といくつもの謎が浮かんでは消える。読み終えた後、もう一度読み返したくなる不思議な感覚の小説集。第2回林芙美子文学賞受賞作「太陽の側の島」も同時収録。

高山羽根子「オブジェクタム」表題作読了。道順があなたを思い出の在り処へと幾度も案内する。だれもが互いにまなざしあい、見守る。インク、銭湯、おにぎり。読めない手紙。かりそめの象、作庭された世界。0.5人称のやさしさ。傑作。

高山羽根子『オブジェクタム』(朝日新聞出版)、表題作は噂にたがわぬ傑作。素晴らしい! 大前粟生『回転草』(書肆侃々房)と一緒に、「テレビブロス」で紹介してみようと思う。

高山羽根子「オブジェクタム」読了。 3つの中短編集。林芙美子文学賞の「太陽の側の島」が一番好み。戦時中の戦地にいる夫と内地にいる妻子との手紙のやりとりなのだが、夫の方が安穏としており、妻の方が緊迫状態に置かれているという、そして最後には不思議な世界が見えてくるという傑作。

◆『居た場所』

かつて実習留学生としてやってきた私の妻・小翠(シャオツイ)。表示されない海沿いの街の地図を片手に、私と彼女の旅が始まる。記憶と存在の不確かさを描き出す。

高山羽根子『居た場所』読了。 ほんの少しだけ何かが違う世界のリアリティ。何が違うのかを考えるとたまらなくゾクゾクする。素晴らしいです……本当に素晴らしい。 (我ながら語彙が少なすぎて嫌になる)

これは深い。 どうして芥川賞落選したのか、よくわからない 日本人妻の孤独とか、生命の不思議とか SFっぽい展開 不思議な水 タッタという不思議な生物 グーグルマップにない かつて居た場所 二重奏のように、ラスト攻め込んできた 傑作じゃないか。 #居た場所 #高山羽根子 #読了 pic.twitter.com/HH2WXu71nj

いま声を大にして言いたいのは、文藝の高山羽根子「居た場所」は、物凄い傑作だとゆうことです。

◆『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』

大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。

あゝ 素晴らしきかな 昨日の夕方から今まで 余すことなくしっかりと世界に浸った もっともっとと読み進めては、小一時間程 宙を睨んだ後 ノートに向かう 『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』と『エラショオキュ』は特に何度読んでも じわぁっと広がる何かが毎度違う だいすきだ。 pic.twitter.com/5INy1kAJnJ

高山羽根子『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』、高山さんの作品としては珍しい部類に入るのかな、非日常的な要素のない作品。終盤、代々木公園から渋谷を抜けて原宿まで走っていく場面がすごくって、街の風景と様々な記憶の断片がぐるぐる渦巻き出すような描写が圧巻。そしてラストのフレーズへ。

芥川賞候補作、高山羽根子さんの『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』を読了。 高山さんの作品の中でも一番好き!物語の中で雪虫や背中が暗喩的に使われていて、それが何を表すのか言い当てることはできないけど、それに纏わる話がじんわりと染み入ってくる。→

◆『如何様』

敗戦後、戦地から復員した画家・平泉貫一は、出征前と同じ人物なのか。似ても似つかぬ姿で帰ってきた男は、時をおかずして失踪してしまう。兵役中に嫁いだ妻、調査の依頼主、妾、画廊主、軍部の関係者たち――何人もの証言からあぶり出される真偽のねじれ。

読了。高山羽根子『如何様』(朝日新聞出版) publications.asahi.com/ecs/detail/?it… この手の多方面からの視点で、その場にいない人の人物像をあぶり出す話は割と好み。 #読書

「週刊金曜日」1月24日号に高山羽根子『如何様』(朝日新聞出版)の書評を書きました。戦後、出兵していた画家の男が似ても似つかぬ容貌となって帰ってきた……物語はその正体を暴くところに向かうのではなく、真贋そのものを問うところに進んでいきます。高山さんらしいいかようにも読める傑作です。 pic.twitter.com/rhNdDbLsNg

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