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Timed Up & Go Test(TUG)について

リハビリの現場で多くの指標として用いられるTUG やり方や、カットオフ値など 臨床に役立つ情報をまとめてみた

更新日: 2020年09月03日

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この記事は私がまとめました

高齢者のリハビリテーションや予防的値はビリテーションを行う上で欠かすことのできないTUG、しっかり確認しておきましょう

miyamontaさん

Timed Up & Go Test(TUG)について

歩行能力や動的バランス、敏捷性(びんしょうせい)などを総合的に判断するテストとしてPodsiadlo & Richardson(1991)らが考案

起立、直線歩行、方向転換、着座の4つの要素を含み、動的バランスを評価する検査バッテリー

Mathias S, Nayak US, Isaacs B. Balance in elderly patients: the "get-up and go" test. Arch Phys Med Rehabil. 1986;67(6):387-389.Podsiadlo D, Richardson S. The timed "Up & Go": a test of basic functional mobility for frail elderly persons. J Am Geriatr Soc. 1991;39(2):142-148. doi:10.1111/j.1532-5415.1991.tb01616.x

測定方法

Mathiusにより発表された原法は肘掛のついた椅子にゆったりと腰かけた状態から立ち上がり、3mを心地よい早さで歩き、折り返してから再び深く着座するまでの様子を観察するものである。この機能テストを所要時間で評価したものがTimed Up & Go Testである。(Podiasulo)

(1) 開始肢位は背もたれに軽くもたれかけ、肘かけがある椅子では肘かけに手を置いた状態、肘かけが無い椅子では手を膝上においた状態とする。

(2) 両足が床につくように配慮する。

(3) 椅子から立ち上がり、3m先の目印を回って、再び椅子に座るまでの時間を測定する。

(4) 身体の一部が動き出すときからお尻が接地するまでの時間を計測します。

(5) 一連の動作を「通常の歩行速度(安全で快適な速度)」と「最大の歩行速度」の1回ずつ計2回を測定する。

(6) 2回の測定のうち。小さい値(速い時間)を採用し、秒数の小数点以下1桁までをご記入する。(2桁目は四捨五入)

(7) コーンの回り方は、右回り・左回りどちらでも構わない。

(8) 日常生活において歩行補助具(杖)を使用している場合は、そのままご使用する。

TUGテストで準備するもの

(1) ストップウォッチ

(2) 椅子
※注意1:肘掛けありの椅子または、肘掛けなしの椅子
※注意2:椅子に深く腰掛けて、両足が床につく高さの椅子

(3) ミニコーン

(4) メジャー
※3mを測定するために必要となる。

準備する椅子ですが肘掛け付き椅子とされていますが、肘掛けが無い椅子ではタイムが遅くなると言われているので計測の際は注意が必要です。また、椅子の座面の高さは44~47cmが適当とされています。
http://rigakuryouhourinshou.blog.fc2.com/blog-category-24.html

TUGから評価できること

①運動システム:筋肉や協調性
②予測的姿勢制御:随意運動に先行して重心を移動させる能力
③動的安定性:変化する支持基底面内に重心を継続的にコントロールする能力

Using the Systems Framework for Postural Control to Analyze the Components of Balance Evaluated in Standardized Balance Measures: A Scoping Review
Kathryn M.et al.Archives of Physical Medicine and Rehabilitation 2015;96:122-32

TUGの運動要素

カットオフ値

Shumway-Cookは転倒経験者と非経験者を対比しcut off値を13.5秒とし、Bischoffは地域在住高齢者と施設利用者と対比しcut off値を12秒としている。また、2005年本邦で行われた介護予防事業では要支援の高齢者の平均値が12.2秒であった。以上の報告をもとに、介護予防の観点から運動器不安定症のcut off値は11秒と設定されている。

10秒以内は異常なし、20秒以内は屋内外出が可能、さらに8.5秒以上で転倒の可能性が高まる

10秒以内 異常なし
20秒以内 屋内外出可能
30秒以上 要介助

参考文献

参考資料

基準値参考

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